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社長のアウトプット、それは創造的な行為―「ブランド形成」のための情報発信効果について考える―

  地方メディアの高度有効活用 海江田 博士 SPECIAL
海江田 博士 SPECIAL

地方メディアの高度有効活用コンサルタント

株式会社メディアコネクション 代表取締役 海江田 博士

広告分野における地方メディアの高度有効活用を専門とするコンサルタント。東京在住中のマーケティングビジネス経営の経験と地方企業への経営革新支援ノウハウの融合させた、独自の「儲かるための広告戦略」を開発。自らも成功実践事例として、地方メディアを舞台に展開。

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経営者にとって日頃のインプットは欠かせません。

例えば私の場合、会計事務所のトップでもあるので、猫の目のように変わる税法や会計のルールなどからは目が離せませんし、労基法などコンプライアンスの改定、ITやコンピュータソフトの進展度などにも常にアンテナを鋭敏にしておく必要があります。また、コンサルタントとしても経営者意識の変革やマーケットの変化について常にインプットは欠かせません。

ところで、私はこれまでインプットとアウトプットはペアで考えるべきで、どちらか一方では不十分である、と繰り返し述べてきました。

この両者は一対で行なうことで大きな力を発揮するのです。

尤も、インプットはしないけれどアウトプットだけはしっかりやる、という人はまずいませんので、世の中、インプット一辺倒という人の方がはるかに多いことは確かです。

経営者にとってインプットが大切であるとことは間違いありません。これを怠るということは、冒頭に書いた私に必要なインプットをしないようなもので、たちまち経営に支障をきたしてしまうでしょう。インプットを怠れば、下手をするとコンプライアンス違反や打ち手の誤りによる顧客の離反といったことが起こり、たちまち経営に行き詰まることもあり得ます。

逆に、インプットをマメに実行し、常に的確な手を打ち続けることができていれば、それは経営にリアルタイムでフィードバックされるために、事業運営が軌道を大きく外すことはありません。

つまりインプットの効果というのは、比較的タイムラグが短く、直接的といえます。

それではアウトプットはどうでしょうか。

インプットに比べてアウトプットの方はそれをやらなかったからといって、直ちに経営に支障をきたすわけではありませんし、直接的に困った事態に陥ることもないでしょう。

つまり、アウトプットは外部からの強制や圧力とは無縁の世界であり、経営者の意思だけで結実できる行為ですので、やりたくなければやらなくてもいいことになります。

こう書いてきますと、「ということは、やはりアウトプットは無用の長物で、無駄な行為ではないか。」という声が聞こえてきそうです。

しかし、果たしてそうでしょうか。私はそう考えるのは短絡的であり、アウトプットの価値を理解していない、と思います。何故そう言えるのでしょうか。

それは、インプットが企業にとって、直接的に必要不可欠なものであるのに対して、アウトプットの役割は、企業に広い意味での付加価値をつけるものだからです。

インプットには単なる情報もあれば、ルールや法律などの重要な規範、企業の方向性や経営の指針となるような内容のものもあり、その幅は極めて広いものになります。かなり意図的に取捨選択したとしても、インプットされる情報は玉石混合にならざるを得ないのです。

これに比べて、アウトプットの方はどうでしょうか。私が経営者にお勧めしているアウトプットに、単なる情報の発信は含まれていません。

私が経営者にお勧めしている情報発信は、インプットされた情報や知識を咀嚼し、消化し、血肉となったものを再び経営者独自の言葉で発信するというものです。

したがって、インプットの際に入ってくる客観情報と違い、極めて主観的であり独自性の強いものになります。

経営者が、しっかりとインプットを続けることは、努力のたまものにほかなりませんが、アウトプットにはそれをはるかに凌駕するような努力が必要となります。

しかも、インプットのようにその効果に即効性はありません。

継続的なアウトプットが評価されるのにはある程度の時間の経過が必要です。

当たり前のことですが、単なる情報ではない、一つの主張としてのアウトプットには、その評価に一定の時間がかかるのは仕方のないことなのです。

それでは、こんな風に手のかかるアウトプットにはどのような効果が望めるのでしょうか。

それは何と言っても「ブランド力」の向上です。

インプットが直接的に必要不可欠なものの吸収であったのに対して、アウトプットにはじっくりと付加価値をつけるという役割があるのです。

おそらく、どんなに私がお勧めしても、アウトプットを行なう経営者は少数派でしょう。それを継続的に行なうとなればもっと少なくなります。

しかも、そこにはしっかりと自分の意見が反映されていなければなりませんので、ハードルはかなり高いものになります。ということは、これをやりきった経営者が率いる企業が、ある程度ブランド化していくのは必然と言っていいでしょう。

それだけの価値がアウトプットにはあるのです。

つまり、インプットは作業的な行為であり、アウトプットは創造的な行為になるのです。

このようにインプットとアウトプットには、その影響するところに多少のタイムラグがあり、その効果の出方もかなり異なります。大手ブランド企業は、そのイメージを維持するために、大量の広告を打ちますが、中小企業にはその手は使えません。

しかしながら、今ではウエブというこれまでになかった世界を駆使して、伝えたい情報を吟味しながら発信することが可能です。

しかもそれがトップの裁量でいかようにでもコントロールできるのです。

これは極めて恵まれた状況といわざるを得ません。

経営者はブランドを形成するための「情報発信」と割り切って、アウトプットに専念してもらいたいものです。

 

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企業の盛衰を決める社長のためのメディア戦略
海江田 博士

地方メディアの高度有効活用コンサルタント

株式会社メディアコネクション代表取締役

海江田 博士

執筆者のWebサイトはこちら http://mc-kaieda.com/

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