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「進化する組織」と「自滅する組織」の違い

  ホスピタリティビジネス 船坂光弘 SPECIAL
船坂光弘 SPECIAL

ホスピタリティビジネスコンサルタント

ザ・ホスピタリティチーム株式会社 代表取締役 船坂光弘

「お金になるホスピタリティビジネス」構築の専門コンサルタント。ホテルやウェディングビジネスのみならず、異業種のホスピタリティを軸とした新ビジネス立ち上げも指導。

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組織は生命体であり、その時の状況や、その時々によって進化したり、自滅したりします。

従って、人間と同じように、常に成長する人もいれば、いつまで経っても成長もなく現状維持のままの人もいる、または昔は良い子だったのに非行に走ってしまうなど・・・。

スポーツの世界でも、すごい選手が1人入っただけでも結果が大幅に上がることもあれば、名監督が来ると強くなるチームもあります。

このように、まさに組織も同じで、

例えば、新しい組織のリーダーに変わった瞬間に、良くなる組織もあれば、疲弊する組織もありますし、ひとり新しく自部署に配属された、あるいは、ひとり退職者が出たというだけでも、少なからず組織は影響を受け、良くなる組織もあれば、疲弊する組織もあります。

このように、特に人員の変化がある時は、組織の状況が変わる可能性があるので注意が必要です。

それでは、このように変化し続ける組織の中で「進化し続ける組織」とはどのような組織なのでしょうか?

私が、これまで100社以上の組織を見てきた中で進化する組織の特徴として、重要なのは「従業員の精神的な欲求を満たして力を引き出す組織運営をする」ということです。

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以前は「仕事は辛いものであり、その対価として給料をもらえる」という考え方の中で、従業員のやる気やモチベーションを引き出してきました。

しかし、これからの時代は金銭的な報酬だけでなく

「自分の仕事の意義」

「この仕事のやりがい」

「自分が必要とされているかどうか」等、

従業員の精神的な充足が仕事のやる気に大きな影響力を持ちます。従って、「聞く耳を持たない上司」や「現場の事を考えない幹部」等、自分の仕事に対する想いが満たされないと従業員の不満に繋がり、途端にやる気の減退や次の職場を求めて簡単に転職まで考えてしまいます。

では従業員の精神的欲求を満たすには、どうすれば良いのでしょうか?

アブラハム・マズローの5段階欲求説は人間の欲求を5段階の階層で解説した理論で、ひとつの欲求を満たすとひとつ上の欲求を求めるという理論です。

 第1段階:生存欲求

第2段階:安全欲求

第3段階:所属と愛の欲求

第4段階:承認と尊重の欲求

第5段階:自己実現欲求

人間的欲求を仕事の欲求に置き換えて考えてみると、第一段階の生存欲求である「給料が支払われる」、「雇用が守られる」等は殆どの企業で満たしているのですが、問題は第2段階の「安全欲求」です。

多くの経営者は、今の職場は安全であるから大丈夫だと思われているのですが、具体的には「職場の人間関係・環境・ムード」がこれに該当します。

この段階で、上司や職場内の人間関係がうまくいっていなかったり、職場環境、ムードが悪いと、従業員は仕事に対して「やらされ感」に覆われ十分な力を発揮できずに、協働による相乗効果どころかむしろマイナスの疲弊領域に留まってしまいます。

しかし、第2段階をクリアして、第3段階の「所属と愛の欲求」に至ると、従業員は「この組織が好き、会社が好き」「この職場で働けて楽しい」といった組織が進化できる領域となり、第4段階の「承認と尊重の欲求」では「自分はこの組織から必要とされている」「自分が頑張らなければ」となって、最終的には「自己実現欲求」の「この仕事を通じてなりたい自分になれる」「この仕事で社会のお役に立てる」ということを実感するようになります。

従って、「進化し続ける組織」と「自滅する組織」の分岐点は第2段階の「安全欲求領域」を超えることであり、それには組織環境の整備が重要なポイントとなります。

従って、進化し続ける組織には、それを理解しているリーダーが存在し、業績ばかりに目を奪われずに、従業員の状況を見て、こまめな声掛けやフォローに努めていますが、自滅する組織は、リーダーが、部下の気持ちを考えずに求めることばかりをして、部下の欲求を満たすどころか疲弊させ、信頼関係が崩れ、組織が自滅に陥ります。

つまり経営者が気を付けなければいけないのは、業績の悪化はマーケットや競合が原因ではなく、内部である可能性もあるということです。

あなたの組織は「成長・進化し続けていますか?」

それとも「自滅、疲弊していますか?」

 

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【経営コラム】ホスピタリティで新ビジネスを生み出す視点
船坂光弘

ホスピタリティビジネスコンサルタント

ザ・ホスピタリティチーム株式会社代表取締役

船坂光弘

執筆者のWebサイトはこちら http://www.thehospitalityteam.jp/

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