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生産性を高め続ける好循環企業と下げ続ける悪循環企業の違い

  商品開発 四谷剛毅 SPECIAL
四谷剛毅 SPECIAL

商品開発コンサルタント

株式会社シンプルテックプラン 代表取締役 四谷剛毅

商品開発コンサルタント。特に開発部門を持たずに売れる商品開発を実現する、独自の「デベロップレス」体制づくりに定評。いま全国の中小メーカー企業の業績躍進の新手法として、多くの企業から指導依頼が集まる注目のコンサルタント。

当コンサルタント開催セミナーがあります。

「売り上げは伸びたのに、残業は減りましたよ。」
「生産性が伸びた証拠ですね。」
「仕事を減らしたのに売り上げが伸びたのですから、夢のようです。」
ご支援してきた、ある社長との会話です。社長は満面の笑顔です。

この企業は、もともと得意とした事業分野がありました。ところが、異分野で自社の事業をひっくり返しかねない新技術が登場しました。登場時点では未熟な技術でしたが、徐々に取り組む企業が増え、技術の完成度が高まっていました。そして、案の定、その技術をひっさげて自社の事業分野に参入を図るライバル企業が現れました。このままでは、自社のこれまでの事業を失いかねないと感じたこの企業は、対抗技術の開発に着手します。

ところが、思うように開発が進まず、その間に、ライバル企業が取り組む技術の完成度はさらに高まり、ついには自社の売り上げが減少を始め、劣勢に立たされます。それでも、この企業の社員は、必死に踏ん張ろうと、毎日遅くまで懸命に働きます。しかし、仕事時間は増え続けているのに売り上げは減少の一途で、生産性は下がる一方です。たまりかねた社長が当社にご依頼されたのです。

なぜ、この企業は、対抗技術の開発にここまで苦労したのでしょうか?それは、その技術分野がこの企業にとってこれまでに取り組んだ経験がほとんど無い苦手な分野だったためです。具体的には書けませんが、例えるならば、機械分野を得意とする企業が、自社の事業を脅かす電気分野の技術の登場に対して、必死に苦手な電気分野の技術開発に取り組んでいた、といった状況でした。

これに対して、ライバル企業は、電気分野のスペシャリストです。まともにやってかなう相手ではありません。奮闘むなしく、劣勢に立たされていたわけです。

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この状況に対して当社が最初にお伝えしたことは、極めて単純でした。
「得意とする機械分野の仕事に集中してください。」

この言葉に驚いた社長は、反論します。
「何を言っているのですか。機械分野だけでは電気分野の参入に対抗できないから、電気分野の開発を始めたのです。それをやめたら、今の事業が無くなってしまいます。」

「電気分野に対抗する開発をやめろ、とは言っていません。ただ、機械分野の仕事に集中してください、と言っているのです。」

「???」「機械分野の仕事に集中しながら、どうやって電気分野を開発しろ、と言うのですか?」との社長にたいして、次のようにお伝えします。

「社長は、こう思いこんではいませんか?すべてを自社でやらなければならないと」

「!!!」

「自社は機械分野に集中し、その上で、電気分野を得意とするライバルとは別の企業と協業することです。生産性を上げるには、得意分野を伸ばすことです。苦手分野に時間を取られれば取られるほど、競争力は低下し、生産性は下がっていきます。」

「でも、どうやって外部の協力を・・・」との社長に対して、この後、そのやり方を伝授していきました。それから、約1年後にかわしたのが、冒頭の会話です。

この企業は、不得意分野にこれ以上いたずらに労力をかけることなく、他社の力を借りてライバルに対する弱みを補強しました。そして、自社は、得意分野の技術力をなお一層高める努力を続けました。その結果、参入してきたライバル企業を見事に打ち負かしたのです。

他社の力を借りて電気分野でライバル企業と互角の戦いができた時、威力を発揮したのが、自社が得意とする機械分野の技術です。ライバルが対抗できないほどの機械分野の技術が勝敗を決定づけたのです。

ライバルとの競争に常にさらされるビジネスでは、得意分野に集中し、これを高めることが何より重要です。そのために、外部を、他社の力を有効活用することです。

自社の事業において、御社の生産性が高い部分はどこですか?

そこに集中しながら事業を拡大していくために、今、すべきことは何ですか?

 

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売れる商品開発を実現する社長の視点
四谷剛毅

商品開発コンサルタント

株式会社シンプルテックプラン代表取締役

四谷剛毅

執筆者のWebサイトはこちら http://stecplan.com/

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