社長の笑顔は、社員が成果を出すための、経営上の投資。

「私、お金を払って、笑顔の練習をしたんですよ」
そう語ってくれたのは、目下、父親からの社長継承に向けて修行中の、
製造業を営む専務のAさん、笑顔がとても素敵な方です。
家業とは無関係の、中堅企業の社員として10年間勤務後に、
30代で家業に戻ったそうで、次期社長として見られる毎日。
仕事はできる一方で、ややパワハラ気質のAさんに父親が心配して、
少し厳しめのトレーニングに送り込まれたそうです。
「おかげで、自分がいかに感情をコントロールできてなかったか、
よく分かりました。今は、誰よりも笑顔で社員に向き合っています。」
Aさんは、いったい何をつかんだのでしょうか?
1.社長の表情は、社員にとって「会社の天気予報」
社員は、社長が思う以上に、その表情を見ています。
社長の不機嫌な様子やしかめっ面が続くと、
「怒られないように」
「余計なことは言わないように」
という防御的な空気が、一気に職場に広がります。
逆に、大きな笑顔や笑い声は、
「この会社では安心して発言してよい」
という、強力な無言のメッセージになります。
2.笑顔は安心感を生み、安心感が創意工夫を引き出す
「うちの社員は受け身で、何もチャレンジしない」
人は、緊張と不安の中では、失敗を避ける行動に走ります。
新しい工夫や提案は、心理的に安心できる環境でこそ出てきます。
社長の笑顔は「単なる愛想笑い」ではなく、
社員の前向きさ、挑戦意欲を引き出すための、
重要な「経営資源」であり「投資」です。
3.職場の空気は、上位者の感情から伝播する
笑顔も不機嫌も、組織の上から下へと、着実に広がっていきます。
特に、社長や管理者の感情は、職場全体の温度感や空気を決めます。
もし「社員が暗い、消極的だ」と感じるときは、
社員の問題点を指摘したり嘆く前に、
まず、社長自身がどんな空気を発しているかを、
客観的に見直す必要があります。
4.社長の笑顔は、時には「意識して見せる」、社員への投資
経営者であれば、当然、大きな悩みやストレスもあるでしょう。
それでも、立場上は感情に流されず、時には笑顔を「演じる」ことも重要です。
社長の笑顔=プライスレス、です。
社員が成果を出すために、自律的に行動できるために、
職場に笑顔、前向きな感情を蔓延させることは、
最も低コストで、最も効果的な、経営上の「投資」の一つです。
経営者として、前向きな笑顔を社員に「投資」していますか?
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