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どんな環境でも必ず利益が出る“パーツ式”仕組み構築法

  商品リニューアル 古崎千穂 SPECIAL
古崎千穂 SPECIAL

商品リニューアルコンサルタント

りぼんコンサルティング 代表 古崎千穂

商品リニューアルに特化した専門コンサルタント。「商品リニューアルこそ、中小企業にとって真の経営戦略である」という信念のもと、商品の「蘇らせ」「再活性化」「新展開」…など、事業戦略にまで高める独自の手法に、多くの経営者から注目を集める第一人者。常にマーケティング目線によって描きだされるリニューアル戦略は、ユニークかつ唯一無二の価値を提供することで定評。1969 年生まれ、日本大学芸術学部文芸学科卒。

「既存事業の強みを生かして、新たな商品やサービスを打ち出したい」。伝統産業に関わる経営者さまからのご相談です。社長はちょうど50才。社内にはベテラン社員からミレニアル世代の若い社員さんまでいらっしゃいます。今は萎みゆくマーケットで勝負している現状で、「このままでは、ヤバイ・・・」という強烈な焦りがきっかけとなって、ご相談にいらっしゃいました。

社長は単刀直入に「実はやってみたいアイデアがあって・・・」と切り出されました。ご自身のアタマの中にあるいくつかの案を話され「・・・という妄想なんですが、私が指示すれば、既存商品を応用して試作品がすぐに作れてしまいます。で、まずはテスト品からと考えているんです。で、どうですか? 私のアイディアは」と、高揚されています。

こうした場面は中小企業において、よくあるシーンのひとつです。ヒト・カネ・トキという経営資源の乏しい中小企業では「社長が言い出したアイディア」をとにかくカタチする。カタチにして市場に出してなんとかする、というパターンです。

多くの社長が「スピード」と「行動力」にずば抜けておられますので、プロジェクトは前へ前へと進んでゆきます。が、その反面、頓挫したりやめてしまうことも簡単です。 “社長プロジェクト”ゆえに、ご自身の気分や体調次第です。

一方、ある程度の規模をもった組織では、エビデンスデータによって裏付けされた企画書を作成し、会議の俎上に乗せて検討、実行するといったプロセスを踏んでゆくので、着実に市場にリリースされます。

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冒頭の企業のように、中小企業においては、社長の“閃き”こそが全て。社運を賭けたプロジェクトに発展する可能性を秘めています。このチャンスを成功に結びつけるためには、社内に商品リニューアルの「仕組み」をつくることに尽きます。では、「仕組み」とは何でしょうか? わたくしどもでは「仕組みとは“パーツ”を組み合わせて一体化すること」と定義しています。

あるテレビ番組に、ハリウッドで活躍している日本人CGモデレーターの成田昌隆(なりた まさたか)氏が出演されていました。氏は、大ヒット映画「STAR WARS」の最新作でCGを担当しています。最新作では、重大なミッションを任されました。それは、過去作品の宇宙戦艦をリニューアルし、進化系戦艦をCGで造形することでした。

成田氏が造形にあたって乗り越えなえなくてはいけない壁は「データの重さ」です。造りこんだCGのデータがあまりに重くなるため、パソコンが処理できず映像が動かなくなってしまう可能性がある。この壁を打破するヒントとなったのが、東大寺南大門にある仁王像です。この仁王像は鎌倉造立の折、それぞれ3000前後の木材を繋ぎ、全長8.4mの巨大像をわずか60日あまりで仕上げました。この大きさとスピードを可能にしたのは「寄木造り」という造像方法と分担作業。プロジェクトには20人近い仏師が携わったそうです。

成田氏は東大寺仁王像の造像方法を自身に引きつけて、 CG造形に「パーツ」という着想を得ました。結果、30種のパーツを組み合わせて370種の部品を造り、見事な進化系戦艦を完成させました。パーツの組み合わせによってデータ量が大幅に軽減化されました。

そもそも、この地球で活動する生命体の多くが「パーツの組み合わせ」でできています。わたくしたちの体もパーツの組み合わせですし、企業体もパーツ=部門で構成されています。「パーツを組み合わせる」ことは、大いなる創造主によって定められた「自然の法則」そのもの。パーツを組み合わせる仕組みこそが、生命が繁栄するための原則だといえます。

わたくしどもでも、商品リニューアルのパーツを10種設定しています。たとえば、冒頭のような社長のひと声は「アイディアと着想」というパーツです。たとえば、「客の見たいイメージを描く」というパーツ、「試作品づくり」、「SP戦略」、「販路開拓」といったパーツがあります。その一つひとつのパーツを繋ぎ一体化させることで、ひとつの商品サービスが生まれます。この仕組みを回すことで、確実にスピーディに「リニューアル商品A」、「リニューアル商品B」・・・、と永続的に新たな商品を企画し、売り続けることができるようになります。

社長のひと声、だけで終わってしまうのはあまりにももったいない。わたくしどもが提唱している商品リニューアル戦略とは、「既存商品からひとつの商品を作り出す」といった、単なるアウトプットではありません。商品のアウトプットだけをお望みでしたら、クリエイティブのプロ職人にお願いする道があります。 

株式会社りぼんコンサルティングがお手伝いできることは、クリエイティブ依存の企業体質から、自社で商品を仕掛けられるようになる独立独歩の「企画型企業」へと、飛躍していただくためのお手伝いです。企画型企業の仕組みを根付かせることは、自社にとって生涯にわたる価値であり、企業体の健康寿命を伸ばしてゆきます。外部環境の変化さえもプラスに変換し、利益を出し続ける会社になることを意味します。自社がたくましく生き延びてゆく戦略そのものです。 

社長のひと声だけで終わってしまう会社は、仕組み化しないかぎり、変わることはありません。パーツを組み合わせることによって新たな商品が続々誕生する未来と、社長のひと声が形にならないまま消えてゆく未来と。若い社員の原石を生かすも殺すも、トップの選択にかかっています。寒さの中にも春の息吹を感じる今、孤り静かにお考えになってください。わたくしどもは、社長の覚醒を信じ、待つものたちです。

 

【社長直轄】商品リニューアルの着眼点
古崎千穂

商品リニューアルコンサルタント

りぼんコンサルティング代表

古崎千穂

執筆者のWebサイトはこちら https://rbnc.jp/

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