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ブランド化を考えるとき覚えておきたい2つのポイント

SPECIAL

マインドシェアNo.1ブランドコンサルタント

株式会社アトリオン

代表取締役 

国連が提唱する「持続可能な開発目標」SDGsのフレームワークを活用し、顧客にも社員からも永く愛される「マインドシェアNo.1ブランド」確立のための社内体制を構築する。会社の哲学、商品・サービスの優位性を明確にし、社員の意欲を引き出して、顧客のファン化を後押しするスペシャリスト。顧客と社員の双方の満足を循環させるES-CSチェーンを土台に、競合との圧倒的な差別化をはかり、会社のステージを上げたい企業から絶大な支持を集めている。

コロナ後をにらんで新サービスを検討中の社長と話をしていたときのこと。社長から「このサービスをブランド化したいんです」という言葉が出てきました。そのために知り合いのデザイナーにロゴを作ってもらっていると。

「そうですか、それで、そのサービスは他社のとどこが違うんですか?」と聞くと、「中身はほぼ同じですが、名前をオリジナルのものにして、SNS広告をバンバン出していく」とのお答え。

ブランド化というとイメージづくりが先行して、本来のブランド化が目指すべき突出した独自性の創出が後回しになることがあります。

百歩ゆずって独自性の創出を試みているにしても、新奇性ばかりに気を取られ、とってつけたように同業他社の成功事例を真似してみたり、流行りの手法を取り入れてみようとした結果、逆に独自性が出せなくなったり。

ブランド化を検討するなら、まずはどんな差別化要因をつくりこむかを起点にしましょう。その差別化要因のコアとなるものは、会社の外にあるのではなく、だいたいの場合、会社の中にあるということを認識しておきたいのです。それは現在の顧客層かもしれないし、長年培ってきた技術力かもしれないし、会社の理念やミッションと言ったものかもしれません。

すでに持っているものに対する自己評価は低くなりがちです。第三者の視点で見てみると、光り輝く宝のようなものも、当事者にしてみると、見慣れてしまった風景。差別化要因とはほど遠い陳腐なものに見えてしまいがちです。

外から「それ、すごいですね」と言われて初めてそのすごさに気づく。

そのすごさは多くの場合、時間をかけた泥臭い努力の末に成り立っているものです。その紆余曲折の過程があるからこそ、他社や他人が表面だけマネしてもマネしきれるものではありません。だからこそ、独自性となり得るのです。

人はすでに自分が手にしているものに対する評価が低くなりがち。そんな認識のクセをわかったうえで、独自性の源を「外」に探しに行くのではなく「中」を深く掘って発掘していく。これがブランド化を考えるときの第一のポイントです。

そしてもう一つの大切なポイントは、対象となるお客さんの困りごとを解決したり、あったらいいなと思うものを探り当てて商品やサービスに盛り込むということです。

当たり前のことを言っているようなのですが、ブランディングはマーケティングの一つの手法ですから、自社の強みを使い、顧客ニーズに踏み込む商品・サービスの開発が基本です。つまりデザインなどの表現系を検討するまえに、事業としての戦略が欲しいのです。

そして、しかる後、ブランド化のための、つまりお客様に浸透させていくためのデザインや言葉などの表現系の整備に入ります。

冒頭の社長のように、ロゴやデザインが先行するブランド化を進めようとしているのなら、少し立ち止まって、本来の差別化要因は何か、自社の強みを活かせるポイントは何かを再考してみる必要があるわけです。

コロナショックの影響で、消費者の価値観が変わっていく可能性があります。地球環境から貧困、経済の停滞など多くの課題のなかで、今までとは異なる解決の仕方が求められているのが今の世の中です。

表面的なものにとらわれず、自分、自社ができることから、これからやるべきことを立ち上げることが、今まで以上に大切になります。知恵を集めて、まず、ここから考え始めましょう。

 

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