「いつも採用募集をしている企業」と「人に困らない企業」の違い | 日本コンサルティング推進機構

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「いつも採用募集をしている企業」と「人に困らない企業」の違い

SPECIAL

ホスピタリティビジネスコンサルタント

ザ・ホスピタリティチーム株式会社

代表取締役 

「お金になるホスピタリティビジネス」構築の専門コンサルタント。ホテルやウェディングビジネスのみならず、異業種のホスピタリティを軸とした新ビジネス立ち上げも指導。

「船坂さん、うちで働いてくれる人を紹介してもらえないですか?」

といった、採用に関する相談は本当に多くなりました。

新型コロナウィルスで、失業者は増え、企業側も取りあえずお客様が戻ってくるまでは最小限の人数でオペレーションをしようと考えているので、一旦は人手不足による悩みは減るかもしれません。

しかし、このコロナ渦で生まれた新たな仕事に人が流れたり、少子高齢化が更に進み労働人口が減ることも踏まえると、コロナが収束してお客様が戻ってきた時に、一気にまた人手不足に陥る可能性は十分にあり得ます。

私は以前、サービス品質に課題を持つ全国18店舗を運営するウェディング企業から、サービス品質調査の依頼を受けました。

それは、全国の店舗に定期的に伺い、結婚式当日のゲスト来館時のお迎えから、挙式場への誘導、披露宴のサービスまでをトータル的に調査、診断してフィードバックをする仕事です。

多くのウェディング施設は、平日の需要が少なく週末に集中します。
従って結婚式当日はパート、アルバイトスタッフが多く、そのパート、アルバイトのパフォーマンスによって、サービス品質が大きく変わるというのが現状です。

そして、その18店舗の調査を重ねるうちにある傾向が見えてきました。

それは、調査に行く度に、

「パート、アルバイトスタッフがいつも入れ替わっている施設」と、

「パート、アルバイトスタッフがいつも同じメンバーで運営している施設」

があるということです。

当然、いつもメンバーが入れ替わっている施設は、常に不慣れなメンバーを抱えている為、サービス品質が低く、支配人は常にスタッフ探しとシフトの調整に四苦八苦しています。

一方で、いつも同じメンバーでサービスしている施設は、サービス品質が高く、アルバイトスタッフも週末はバイトするのが当たり前となっており、支配人も余裕です。

これらの施設は、基本的に地方によって多少差はあるものの、基本的な処遇や福利厚生の条件は全店舗同じです。

それなのに、何故、これだけの違いが生まれるのでしょうか?

それは、そこで働いているスタッフが「自分の働いている職場を誰かに紹介したいか?」に尽きます。

このアルバイト達の中には大学生も多く、当然、卒業時期になると人員が不安定になり、その時期になると、前者の支配人は求人活動に追われます。

しかし、後者の支配人は慌てません。

何故ならば、卒業していくアルバイトスタッフ達が後輩を紹介して、連れてきてくれるからです。

そのスタッフ達は、後輩を紹介する上で「後輩が大切にされるかどうか」を普段の仕事の中で見極めています。

この例に限らず、常に求人媒体でコストをかけても人が集まらずに苦労している組織がある一方で、

働いているスタッフの紹介や、店舗に「スタッフ募集」のポスター貼り出しただけで、お客様から「以前から、スタッフの皆さんがイキイキと働いているこの店で働きたかったんです。」と応募がある店舗があることも事実です。

いつも求人で困らない為には、求人内容だけでなく、常にスタッフに対して、お客様に対してどのような姿勢で、どのような組織をつくっているかが重要であり、働くスタッフが大切な知人を紹介したくなるような「普段のおこない」が大切です。

 

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