新たな売上と利益を生むための日常生活からの着眼点。 | 日本コンサルティング推進機構

本物のコンサルティングをより身近に。

新たな売上と利益を生むための日常生活からの着眼点。

SPECIAL

ギフト通販コンサルタント

株式会社売れるギフト通販研究所

代表取締役 

日本で唯一のギフト通販コンサルタント。通販、ギフトの各業界通算25年以上の経験を持ち、2015年に独立。2017年には培った独自ノウハウを体系化し、ギフト通販ビジネス専門のコンサルティング機関「売れるギフト通販研究所」を立ち上げ、多くの企業を指導。幾多の企業を成功へと導く。著書に『「ギフト商品」を通販で売る』がある。

私は以前より常日頃、日常の商品のほとんどがギフト商品化できる!と言い続けてきました。今ももちろんその考えに全く変わりはなく、またこのことは単なる商品化の話だけでもありません。

ギフトという"コト"で人々=消費者に気づきを与え、新たな市場と売上利益を生み出す。

・・・ということです。

さて小売業全体(卸売除く)の商業販売額はご存知でしょうか。

経産省の調べでは2019年度で年間145兆円です。(2020年度は下半期がまだ未発表)

 

ギフト市場規模は約10兆円ですので、消費・小売の現場では93%以上が自らのための消費、自家需要となります。

よって、どうしても自家需要、自己消費に目が向きがちですが、前表から業態別に見ますとあのコンビニ業態が12兆円ですので、ギフトはコンビニに近い規模の大きな市場であることも事実なのです。

どのような商品がこれまでギフト商品化され、定着していったか?

少し振り返ってみましょう。

まず儀礼的なギフトシーンです。雑貨では洗濯洗剤、石鹸などの衛生用品。グラス、湯呑み、器、カトラリーなどの食器類。ハンカチ、タオル、毛布、靴下などの繊維もの。

食品では、コーヒー、紅茶、ジュース、食用油、ビール、日本酒、ワインなど飲料。海苔、鰹節、缶詰などの乾物。食用油、調味料。洋菓子、和菓子。素麺、そば、うどんなどの乾麺。

これらはすべて、日常生活で使うものがギフトに転換され、そのギフトを受け取る側からすれば非日常へと昇華されていったものです。

次に非日常な生活シーンからギフト化したものの例です。

代表的なものとしてまず「お取り寄せ」とも言われることの多い食品、産地直送品です。

クール便など宅配物流網が現代生活のインフラとしてしっかり根づき、機能できたからこそ、今ではギフトとしても定着しました。

商品ジャンルではハム、ローストビーフ、ハンバーグ、精肉などの肉類。鮭、かに、魚卵、西京漬などの魚介類。他にも様々な惣菜や地域産品など、多くは冷蔵・冷凍で届けられるものです。

これらがなぜ非日常なのか?ですが、お取り寄せという行為自体がモノ消費でなくコト消費であり、旅行に行かない、または行けない代わりに旅気分を手っ取り早くリアルに味わえるものだからです。そして商材的には日常利用のスーパーなどではなかなか手に入りづらいもの。

その産直品をギフトで贈れば、受け取る方はいきなり遠方より届いたサプライズ感も含めて、非日常的な喜びを感じます。

雑貨では、高価で洒落たバッグ、アクセサリー、時計、室内インテリアなどのギフトは、大半の人にとって非日常なギフトで、誕生日や記念日、ハレの日などに用いられます。

さらに体験型ギフトもここ10年で多く登場し、エステ券、ゴルフ券、カルチャーレッスン券、食事券、ホテル宿泊券、旅行券、映画観賞券、音楽鑑賞券などもギフト化されました。

iTunesカードやAmazon商品券、オンラインゲーム購入券などECでのギフト券もあります。

言い出すとキリがないくらいに、これまで日常生活および自家需要から様々なギフト化からのヒット商品が生まれてきました。

そんな中、一見すると日常っぽいのですが、よくよく考えると非日常、"防災" というシーンから大手ECサイトYahooショッピングにこの2月22日に登場したのが「防災ギフト」です。

日経MJにも紹介されていましたのでその記事からも少し抜粋しながらお話を進めます。

先日も東日本大震災の余震で東北・関東が大きく揺れました。また毎年のように局地的豪雨・豪雪などの災害も多くなってきました。

防災用品および避難用品は、一見、日常生活の一環として備えておくべきと言われますが、日本各地で災害が起こっても自分自身が生活する場所で起こる可能性はごく僅かなため、どうしても非日常的な見方になってしまいます。

現にMJの記事にありましたが2020年8月、800人を対象としたインターネット調査では約6割の人が防災用品などの備蓄をしていないという結果が出たとのこと。

このYahooショッピングの防災ギフト企画の狙いを日経MJに対し、担当者の方はこう答えられています。

「自身の備えは先延ばしにされがちだが、離れて暮らす家族など大切な人のためなら、すぐに行動できるのではないか。防災用品を贈り合うことで備蓄率向上につなげたい。」

この仮説では、マーケット分析から "人の心情を読み取る" 考え方と "転換の仕方" が素晴らしいと思いました。

まさに日常を非日常に。そして非日常をギフトへと転換し、新たな気づきから新たな市場を作り出そうとする取り組みです。

多くの人を惹きつけるために、有名大手企業を中心にした賛同企業からの防災商品が集められてもいます。これは大手モールだからこそできたことですね。三越伊勢丹、アサヒ、アスクル、永谷園、吉野家、カゴメ、良品生活など18社が賛同参加しています。

Yahooショッピング エールマーケット〜おくる防災特集〜 URL

https://yellmarket.yahoo.co.jp/speciallist/bousai/okuru/

取り組みは始まったばかりですので、どこまで「防災ギフト」が定着していくのかは分かりません。ですが、チャレンジなくして成功なし!ですので、ここから大いにこの分野のギフトに注目を続けたいと思います。

日常を非日常に。非日常を商品に。商品をギフト商品へ。

この考え方が自家需要からの変換、ギフト需要でも新たな売上利益を創造していきます。

あなたの会社でギフト化から支持を得られそうな商品はありませんか?

人の心情と世の中をしっかり読んで、有望なギフト市場に打って出ませんか?

 

コラムの更新をお知らせします!

コラムはいかがでしたか? 下記よりメールアドレスをご登録いただくと、更新時にご案内をお届けします(解除は随時可能です)。ぜひ、ご登録ください。