社内で女性が活躍するシーンを業績への影響と女性ならでの影響力の2軸から考えてみる | 日本コンサルティング推進機構

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社内で女性が活躍するシーンを業績への影響と女性ならでの影響力の2軸から考えてみる

SPECIAL

成長支援部づくりコンサルタント

ヒーズ株式会社

代表取締役 

会社の大元となる「総務」を革新すれば、すべての事業部に影響を与え、顧客志向になり、驚くほど業績が伸びる。経営者が着手すべき、「成長支援部づくり」を指導。

女性が会社で活躍しているという場合、よくあるのが

  • 営業で男性社員以上の実績を上げている
  • 商品開発で女性ならではの感性を活かしている

というケースです。

これらを「会社の業績への影響」と「女性ならではの影響力」の2軸で考えた場合、

  • 営業:会社の業績への影響は直接的だが、女性ならではの影響力は小さい
  • 商品開発:会社の業績への影響は間接的だが、女性ならではの影響力は大きい

と言えます。

営業の場合、従来は主に男性社員がやっていた仕事を女性も担うようになったケースがほとんどです。このため、女性社員の営業でバリバリ実績を上げても、そのノウハウや営業手法が会社で充分に活かされているとは言えません。

もしかすると、「女性の営業はまだ珍しいから」とか、「彼女のキャラクターでしょう」とかいった具合に、「女性の活躍を特殊な事例として考え、会社の資産になっていない」ことが多いように感じます。

一方で、商品開発の場合。商品が売れるかどうかは実際に販売してみないと分からないので、業績への影響という意味では間接的です。

そして、特に女性向け商品であれば、過去の経験則に基づき、男性が頭で理論的に考えた商品よりも、実際の商品の購入者であり、利用者である女性の意見を取り入れた方が良いのは、ある意味当たり前のことです。

しかしながら、ジェンダーフリーということもさることながら、女性の活躍がすごく限定的になっているのは、経済合理性の点からもすごくもったいないことです。

営業や商品開発だけでなく、女性の活躍を会社の業績アップにつなげる方法はいろいろあります。

例えば、業務改善

これは前述の2軸で考えれば

  • 業務改善:会社の業績への影響は直接的だが、女性ならではの影響力は大きい

分野です。

今でも家庭では女性が担うことが多い料理。短い時間で数品の料理を作るには、出来上がりの料理をイメージしながら、手際よく食材を切る、焼く、煮る、温めるといった複雑なプロセスを同時並行的にこなす必要があります。

特に最近は共働きの家が増えているので、女性は仕事や育児や子育てに追われつつも、いまある食材でどうやって美味しい料理を作るかに頭を悩ませています。これなど、まさにマネジメントそのもの。いろいろな仕事を同時に進めながら、一定の品質を日々維持する取り組みは、必ずマネジメントに活かせます。

昨今は働き方改革が盛んに叫ばれていますが、普段からマルチタスクをこなして時間に追われている女性のノウハウやマインドを他の仕事にも応用することで、業務の効率化や標準化につながる可能性は大です。

そして、顧客満足度アップ

これは前述の2軸で考えると

  • 顧客満足度アップ:会社の業績への影響は間接的だが、女性ならではの影響力は小さい

分野かもしれません。

しかしながら、この女性ならではの影響力が小さいのは、従来お客さんとの接点は主に男性が担ってきたことに起因するもので、今後は徐々に影響力が大きくなる可能性があります。

あるクライアントさんでは、店舗の外に置いてあったお花が枯れていたので、換えた方が良いと女性社員が男性の店長に提案しました。しかしながら、その店長さんは売上には直接関係ないからと言って、その提案を握りつぶしてしまったのです。

この事実を知って私がアドバイスさせていただいたのは、「私がお客さんだったら、お店の外に置いてある花が枯れていたら、そのような店には入りたくないですよ」。

顧客満足度のアップを図るために男女の違いはありませんが、男性ではなかなか気づかない視点を会社の仕事に活かすことができたら、間接的に業績にも好影響を与えるはずです。

このように経済合理的には当たり前のことが、なかなか実践されないのには、それを妨げる壁があります

その壁は上司の小さなプライドであったり、現状を変えるのは面倒だという保守的な考えであったり、全体のことより自分のことを守りたいという自己防衛本能であったり、といろいろです。そして、それらの壁を早期にぶち壊す必要があります。なぜなら、多くの日本企業は本来そのような悠長なことを言っている状況ではないからです。

単にジェンダーフリーという観点だけでなく、女性の活躍を会社の中長期的な成長につなげるという点で、やれること、やるべきことはまだまだたくさんあります。我々もそのお手伝いができるよう、これからもいろいろと知恵を絞っていきたいと思います。

なお、今月から弊社で始めた女性社員の人材育成サービスも知恵を絞った中で出てきた試みの一つ。ガイドブック「自己認識から始める人材育成」をプレゼントしていますので、ご興味ある方は「こちら」からお申込みいただければ幸いです。

 

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