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新人の力を生かす

SPECIAL

環境戦略コンサルタント

合同会社オフィス西田

チーフコンサルタント 

環境戦略アドバイザー。数々の多国間環境条約や、国連が提唱する2030年のための持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals: SDGs)を参照しながら、サーキュラーエコノミーなど企業として取るべき環境戦略や、環境対策を通じた長期収益構造の改善などをアドバイスしている。

世の中はコロナ禍への不安とオリンピックの熱気がない交ぜになったような、ちょっと不思議な空気に包まれています。いつもの年であれば夏休みシーズン直前ということで、暑い中でもそれなりに仕事は忙しい時期のはずですが、今年はちょっとリズムが合わない・・と感じている方もいらっしゃるかもしれませんね。

4月に新卒で採用された新人たちも、入社後4か月を経てそろそろ第一線に配属される時期だと思います。フレッシュなアタマと心で仕事を覚えることに余念がない彼らですが、今日は新人たちが経営的に見て実に得難い視点を持っていること、当然それを活用しない手はないことをお伝えしたいと思います。

人材育成関係者の間ではよく言われる話ですが、「本当に会社全体のことを心配しているのは社長と新入社員しかいない」という定説があります。これはある程度当たっていて、経験ある他の社員が分業を前提としたものの考え方をするのに比べ、社長と新人たちは素直に会社と自分を対比してものを考えるからです。

部署に配属されたばかりの新人たちは、当然ですがまだ先輩たちほど仕事のことを分かっていない状態にある、つまり新入社員とさほど変わらない経験値しか持っていません。他方で新人研修などを通じて問いかけられてきた課題は「会社と自分」「社会における会社の存在意義」「会社の長期展望」など、実は経営にとっても大きなテーマとなる話が多いのです。

研修を受けてから数か月、前線に配属されたことで彼ら・彼女らは自分の中で会社に対する意識を反芻し始めます。研修の時に考えた仮説は果たして正しかったのか?現場で見聞きすることは自分の考えと何がどう違うのか?違うところがあるとして、それはどう補って行けばよいのか?など、新人たちはさまざまなことを考えます。アタマの中でおのずと働く「仮説検証」プロセスです。

どうも違う、と言う感覚が大きくなる中で、あるいは転職を考えだす者も出て来るかもしれません。でもそれはおそらく一部で、大半は自分たちの期待と現実の差異を何らかの対処法によって埋めることで、希望して入った会社で将来を考えようとするはずです。

会社側として、この時期に新人が総括する「仮説と検証」を拾っておかない手はありません。そのまま放っておくと、やがて前線の忙しさに紛れ、フレッシュな言葉で語ってもらうことそのものが難しくなります。いわば旬の情報を味わえる時期は限られている、ということなのです。

新人育成プロセスのPDCAサイクル、という捉え方もできると思いますが、新人たちが研修で学んだことと現場の経験にどんな違いを見つけたのか、その情報を拾う努力をぜひともされてください。未来を担う新人たちの声を会社の明日に生かそうとする経営者を、当社はいつも全力で応援しています。

 

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