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同族会社こそ美しい決算書が必要な理由

SPECIAL

ダイヤモンド財務コンサルタント

ユメリアコンサルティング株式会社

代表取締役 

次世代経営者専門の財務コンサルティング機関。同族会社のオーナー社長・二代目社長に対して、経営基盤を頑強なものにする、「ダイヤモンド財務」の築き方を指導。

「金融機関の態度が変化した」というのは、「今まで塩対応だったのが、急に積極的に営業してくるようになった」というプラスのケースと、「今まで好意的だったのが、急に消極的になった」という2つの局面があります。

銀行側の経営も、自社の経営も、お互い刻々と変化します。そうなれば、長く付き合える金融機関もあれば、時間の経過とともに、入れ替わっていく金融機関も現実問題として存在するものです。

当たり前のことですが、会社の状況も変わります。銀行側の事情も日々変化します。銀行の方針・支店の方針・担当者の力量等様々な不確定要素の中で成り立っているので、まさに、銀行対応は生身の生き物なのです。

もし、漠然と銀行交渉に臨んでいたり、銀行の担当者にいわれるがままの条件で資金調達をしていたりすれば、たとえ「今」は何とかなっても、5年後10年後の「未来」は不確実なものと言わざるを得ません。

大切なことは、事業存続のために、財務中心の会社づくりを行いつつ、時代の流れや現状・トレンドを敏感に感じ取りながら融資の「戦略」を常に進化させていくことです。

融資というと、「いかに銀行から資金を引っ張るか」、「金利をどれだけ下げられるか」といった表面的で小手先の戦術論を熱心に取り組む人がいます。

しかし、それは自社の財務を無視した悪手に終わるケースがほとんどです。もし、本質的に自社の経営を良くしたいならば、社長は、自社独自の財務「戦略」をもつべきなのです。

どんな経済環境下でも強く永く勝ち残っている社長は、5年後、10年後、自社の財務を具体的にイメージし、未来から逆算した自社独自の財務戦略を持っています。

日々の経営判断は、自社の財務戦略に沿ったものになりますから、決してブレることなく、最短距離でゴールに達成することができます。

一方で、財務戦略のない会社は、判断の軸になるものがないため、日々の経営判断が場当たり的なものになってしまいます。

そうなれば、極端な場合、銀行の担当者にいわれるがままに不動産担保や連帯保証を提供したり、必要もない金融商品などを購入したり、会社にとって不利な条件での借入や社債発行などをしたりしてしまうのです。

財務戦略を持たず、やみくもにお金を借りていれば、財務はいずれ悪化します。

矛盾する話ですが、銀行は、会社側の財務は厳しくみる一方で、会社の財務を棄損するような取引を様々なセールストークで持ち掛けてくるのです。

したがって、社長にとって、「銀行が言ってきているから大丈夫」、「銀行の提案は断れない」という思考停止こそが最もキケンなことなのです。

常に、安定的に金融機関から資金供給ができている会社は、「会社」が「銀行」を選ぶという最もシンプルで重要な考え方を知っています。

だからこそ、銀行のどんな動きも見逃しません。常に、自社にとって好ましい状況を創り出し、維持することに真剣に取り組みます。

会社が銀行を選ぶ立ち位置を目指すなら、まずは自社の状況を冷静に見極めることが不可欠です。その上で、銀行側に、「当行に融資させてください」「ウチの銀行なら、御社に融資を通じて役に立てます」と感じさせなければなりません。

特に、社長は、銀行や銀行の担当者、支店長の力量を見定めるための「選定眼」が必要です。なぜなら、「今ここでお金を貸してくれるから付き合う」という発想だけでなく、将来にわたって建設的な関係を構築できるかいう判断が不可欠だからです。

社長の仕事は、強く永く続く会社づくりをすることです。

あなたは今、社長としてどんな未来をつくりたいですか?

ダイヤモンド財務®コンサルタント 舘野 愛

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