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クイックレスポンスと成果は無関係!?

SPECIAL

社内独立店開コンサルタント

株式会社ストアブレインコンサルティング

代表取締役 

経営コンサルタント。アパレル、小売、飲食チェーン指導などに強みを持ち、店長再生から店舗最盛へとつなげていく独自の「社内独立店開」手法を指導する専門家。
自らは店舗を持たない「販売・運営」に特化した経営スタイルに、多くの異業種経営者、店長が注目。路面店から百貨店、都心型SC、郊外型ショッピングモール…など、多様なチャネルで成果を上げ、店舗の強みを引き出す天才と称されている。

「クイックレスポンス」。仕事ができる(成果を出せる)人はとにかく返信が早い。よく言われていることです。当コラムでも散々語ってきていることですが、年始早々そう思うことが重なったので今回もその重要性に触れていきたいと思います。

コラムをお読みの皆さんも、「成果」と「クイックレスポンス」の関係性はご存じかもしれません。特に研究されているわけではありませんが、私自身、その経験や周囲の方から聞く話、また様々な書籍から入る情報など、総合してみれば成果とクイックレスポンスは間違いなく直結していると確信しています。

成果とクイックレスポンスには強い「相関」があります。相関とは、「Aが増えた時、もう一方のBも増えている」というような、二つの出来事がお互いに関係している状態です。

一方、「因果関係」という言葉があります。こちらは、二つの出来事が「原因」と「結果」で結ばれている関係性です。つまり時間軸が明確で、Aという原因→Bという結果が明らかにつながっている。この状態が「因果関係」となります。

重要なことをお伝えします。成果とクイックレスポンスに相関関係はあっても、因果関係はありません。何が言いたいのか。仕事ができる人は総じてクイックレスポンスなのは間違いありません。

ただし、常にクイックレスポンスだからと言って、成果が出せるとは限らないのです。クイックレスポンスは成果の原因ではありません。複数ある要件の一つではあるかもしれませんが、成果を出すためにクイックレスポンスにこだわっても、直接成果には結びつきません。

「早く返信すれば成果が出る」と考えるのは間違いです。相関関係と因果関係をごっちゃにしていると言えるでしょう。「原因→結果」は違う側面から見れば「手段→目的」でもあります。成果を得るための「手段」として早く返信しても、「目的」が達成されるわけではないのです。

世の中にこんな勘違いは多いような気がします。成功している会社、人の表面上の真似事だけで満足し、大して成果も出せずに終わる…。華々しい成功事例のみで判断し、最新IT技術や人事評価制度を導入する…などは典型例です。

クイックレスポンスは重要ですが、それだけで成果を出せるような単純なことではありません。単なる真似事だけしていると、逆に評価が下がる可能性もあります。しかも慣れないことで自分自身が疲弊してしまう。

できる限り早めの返信は心がけつつ、自分が今何をすべきか優先順位を考えましょう。成果への第一歩はそこからです。

 

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