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工場経営の自動化のために必要な研修とは

SPECIAL

工場の自動化経営コンサルタント

株式会社さくらブルー

代表取締役 

 社長不在でも社員だけで現場が回る仕組み構築により、社員だけで利益を出す「工場経営の自動化」のノウハウを提供する、経営コンサルタント兼2代目工場経営者。工場経営の傍ら、がんばる中小工場経営者向けに、経営コンサルタントとして工場経営の指導を行う。「工場経営の自動化」により、現場は社員に任せ、次のビジネス展開に専念する経営者を多数輩出。

毎年恒例の行事のようになっていますが、年度末年度初めくらいになると「来年度の社員教育のためにこんな研修どうですか?」「今年はこんなメニューを用意しています」のような研修、セミナーや講習会などの案内が山のように届きます。

一度、資料を取り寄せようものなら、その後はひっきりなしにメールの嵐。

大量に未読になっているメールの中から、ホントに見なければならないメールを探しながら、不要なメールの削除、削除が面倒くさいのでメールルール作成で削除を自動化。ゴミ箱がいっぱいになるのでその削除、の前に、見なければいけなかったメールがゴミ箱に入ってしまっていないかと気になって見てしまう・・・。

まだ、メールなら自分の都合の良い時間に見ることができますが、営業電話の嵐はそうはいきません。見たことのない電話番号からの電話。○○詐欺の電話なのか、ホントに大事な電話なのか、ぱっと見では判断できません。PCの前で電話番号を検索しながら恐る恐る電話を取り、ホントに大事な電話なのではないかを気にしながらの、電話を切るための言葉を選び。

電話の場合は、メールと違って、かかってきたタイミングで無視することができません。

どちらにしても、自分のホントの業務の効率を下げる無駄な時間でしかありません。

生産現場で、乾いたぞうきんを絞るように少しの無駄も許さないような生産ラインの改善をしているのに、社長や管理職の数分とはいえ無駄なメールや電話の対応は、改善効果を簡単に帳消しにしてしまいます。

それでも、研修情報を集めるのにメールや営業電話も参考にしているのであれば、無駄と思われるものでも時間をかけて精査、選別する必要があるかもしれません。OJTだけではまかなえない内容、外からの新しい知識を取り入れたい、社内の人材不足により指導時間が確保できない、など外部の研修やセミナーは会社の成長のためにはやはりとても有効な手段です。

それにもかかわらず、研修に送り出した社員のひと言目は

**「会社に言われて来た」**

自分の成長にもつながるかもしれない、社内から自分が期待され選抜され送り出された、ということを思う社員参加者は少数派かもしれません。まだ何をするのかよくわからない研修が、ホントに有効なものなのかもしれないので、参加するときの心構えだけで無駄な時間になってしまうかもしれませんし、その後の人生をいいものにするかもしれません。

とはいえ、かなり意気込んで参加したのに「こんな内容でお金取るのか!?」「チラシに書かれていた内容を聞きたかったのに、ぜんぜん的外れだ!」と怒りを覚えることも。

受けに行った側だけでなく、受けさせた側も同様です。

こんなことならいつも通りの生産をやらせておけばよかったと・・・。

このように、研修やセミナーに限らず、社員教育をするために多くの時間と労力を費やし、時に気持ちを揺さぶられながら、新たな知識を身に付けていくには、そして社員が成長していくには、数を打ち当たるまでやるしかないのでしょうか。

工場の生産ラインの生産性向上、管理業務の効率化には、IT化は必須です。数年ほど前からDX化ともいわれ始めましたが、そもそもこの二つは全く定義が異なります。その定義に詳しく触れることはしませんが、外部から発信される定義をキチンと理解しないまま、自分の思い込みのまま研修探しをしてはいないでしょうか?

「○○管理システム導入セミナー」(架空の題名)のようなものがあったりします。

この題名を聞いて、みなさんはどのようなセミナー内容を想像されるでしょうか?

- ○○管理システムの概要や機能の説明?
- 導入の手順や導入後の使い方?
- 今の業務がどのようなものに変わるのか?

などのようなことを想像する方もいるでしょう。

そのような人が実際に受講した内容が、

- 現場改善の進め方、現場の問題点の洗い出し方
- ○○管理に関する数値管理の仕方、分析手法
- IT化とDX化の違いとは?

のような内容だった場合どのような受け止め方になるでしょうか。

「へぇ~!新しいことを聞いた!」となるのか「いや、聞きたいのはそこではなくて・・・」などのような受け止めになるでしょう。前者であれば、いい出会いがあったとかこのセミナーに縁があったのでは?と、いわばスピリチュアルな世界かと思うような受け止めもあるかもしれません。

100%の工場関係者だれにでもぴったりくるセミナーというものはないわけで、しかしそのようなセミナーがある以上、だれかにはヒットするわけです。

課題はハッキリしているんだけど何をすればいいのかわからない状態のところに、ちょうどタイミングよく探していたものが見つかるとか、もう少し何かが足りないと思っていたところにピタッと来る情報が入って来たとか、運がよかったといえばそれまでですが、それまでにやることをやっていなければ、どんな情報も気付かないうちに通り過ぎてしまいます。

「チャンスに後ろ髪はない」という言葉がありますが、チャンスは一瞬で通り過ぎ、気付いた時にはもうつかむことができない、という例えのようですが、工場経営について日ごろから何かに取り組んでいなければチャンスには出会わないでしょうし、日ごろ取り組んでいることが間違っていればそれもチャンスには出会うことができないでしょう。

工場経営について、日ごろの取り組みで新たなチャンスをつかむことができましたか?

もし変化がなければ、チャンスに出会えない取り組みを、自らしてしまっているかもしれません。

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