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簿外資産をフル活用して回転率を上げる

  成長支援部づくり 岩井徹朗 SPECIAL
岩井徹朗 SPECIAL

成長支援部づくりコンサルタント

ヒーズ株式会社 代表取締役 岩井徹朗

会社の大元となる「総務」を革新すれば、すべての事業部に影響を与え、顧客志向になり、驚くほど業績が伸びる。経営者が着手すべき、「成長支援部づくり」を指導。

簿外資産をフル活用して回転率を上げる

先月開催した業務プロセスに関するセミナーで、あるクライアントさんの事例をケーススタディとしてご紹介しました。

そのクライアントさんは見込み客から個別の打合せに申込んでもらう人数を増やすために動画を活用されています。「動画を撮影する→Youtubeに投稿する→Facebookページに投稿する→メルマガで紹介する→ブログに投稿する」、こんな業務プロセスを構築されています。つまり、1つの動画を4つの媒体で有効活用されているのです。

すると、お客さんと会った時に「あぁ、Facebookで見ましたよ」とか、「先日メルマガで読みました」というように、いろいろなところで反応が出始めています。先日も、そのクライアントさんから「新規契約が1つ決まりました!」というご報告をいただきました。そして、その新規のお客さんを分析してみると、以前からのメルマガ読者で、その後定期的にフォローアップしていた人でした。

会社経営では、経営効率を計る指標として「回転率を上げよ」ということが言われます。

例えば、総資産が1億円の会社で売上高5億円の場合、総資産回転率=5回(=5億円÷1億円)となります。この会社の場合、自社の資産を1年間で5回転させて売上を上げているという計算になる訳です。

この回転率を上げるには、大きく分けて、売上高を上げる、総資産を減らすの二通りがあります。

資産をたくさん持っている大企業の場合は使っていない資産を減らして回転率を上げるという選択肢もあります。けれども、もともと資産が少ない中小企業の場合、まずは売上高を上げることが肝要です。そのためには、同じ資産をどれだけ有効活用できるかという視点が大事になってきます。

クライアントさんの動画は、もちろん会社の決算書には計上されません。けれども、それが100本、200本と貯まっていけば会社の資産になります。そして、クライアントさんの場合、動画という簿外資産をYoutube、Facebook、メルマガ、ブログという形で4回転させています。

中小企業が効果的に売上を上げるには、少ない資産をどれだけ有効活用できるかが鍵を握っています。そして、その資産の中には、動画を定期的に作る、きめ細かいフォローアップを続ける、という業務プロセス簿外資産として含みます。

大企業と中小企業を比べる場合、資本金の金額とか従業員数といったように、目に見えるものや決算書に載る数字が中心です。

でも、「地道に簿外資産を積み上げる→その簿外資産を上手に何回転もさせる→その業務プロセスを磨いていく」という点では、大企業も中小企業も同じ土俵の上。そして、よりスピーディに動けるという点ではかえって中小企業の方が有利な立場にいます。

あなたの会社で眠っているかもしれない資産をぜひ活用していただければと思います。

【総務の革新】成長支援部づくりで業績を伸ばす経営視点
岩井徹朗

成長支援部づくりコンサルタント

ヒーズ株式会社代表取締役

岩井徹朗

執筆者のWebサイトはこちら https://www.heeze.co.jp/

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