ビジョンの実現に向けた、人材の育成も大切だが、 組織能力の育成にこそ、大きな伸びしろがある。

「社員がなかなか育たない。人材育成が大切だと思って、
教育・業務指導ともに、かなり労力を割いているのに。。。」
ただでさえ人材難、「優秀な人材」がいない中で、
残念ながら、当面はこの状況が続くことでしょう。
そんな中、我々が経営計画の実行力を高めていくには、
人材の優秀さや育成への「過度な期待」を捨てる必要があります。
◆ 人材の育成には、当たりはずれがある
昔から「2-6-2の法則」と言われますが、人材育成も同じです。
上位2割には、育成の効果が出ても、
中位6割・下位2割には、思うような効果は出ません。
効果が出ないことに、大きな労力を割くことは、
投資対効果が低い活動、と言わざるを得ません。
「人が大切」「人材育成こそ、経営者の使命」といった言葉が、
時として「努力することが美しい」という罠にハマらせます。
◆ 一部の人材が育っても、組織全体の能力は頭打ち
上位2割の人材が育ったら、組織は強くなりますか?
実は、組織全体で見ると、それほど強くはなりません。
会社の「屋台骨」である社員たちが変わらないと、上位2割が苦労するだけです。
特に、管理者を任命して、社長からの権限委譲を進めようとする時、
残り8割の人材を変える仕組みがないと、社長の苦労を管理者に渡すだけです。
社員は、社長の言うことは聞いても、管理者の言うことは聞かない、
といった構図もあり、権限委譲は失敗します。
平凡な社員の意識と行動を変えるには、2割のできる社員に任せても、
彼ら彼女らの苦労が増すだけで、最悪、辞めてしまいます。
◆ 組織の仕組みが、全員の行動を変える
育成の効果が出にくい多くの社員の、行動を変える方法はあるのか?
ここで、人間の行動原理に立ち返ってみましょう。
それは、「人は、空気を読んで動く」ということです。
育成の伸びしろが小さな社員でも、職場の空気をコントロールして、
社員の行動を変えさせる、これは十分可能です。
そのために必要なのは、社員への教育投資ではなく、
組織の仕組みづくりへの投資です。
全員が同じ方向に向かって、一斉に動き出す、
「ドミノ型組織」の構築と維持が、成功の分かれ目となります。
◆「人への美学」よりも、投資対効果(ROI)を優先する
経営者にとって、「投資対効果」は極めて重要な視点ですが、
人材と組織については、いかがでしょうか?
投資対効果が頭打ちとなりやすい「人材」への投資より、
「組織能力を上げる仕組み」への投資の方が、ROIが高くなります。
「人の育成が大切」という言葉には、大いに賛同します。
しかし、会社の貴重なおカネや時間を投入するのは、
より投資対効果が大きな領域に、大胆にシフトすべきです。
2026年は「組織能力の向上」に投資して、成長を加速しませんか?
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