考え抜くか、考えることから逃げるか

  商品開発 四谷剛毅 SPECIAL
四谷剛毅 SPECIAL

商品開発コンサルティング

株式会社シンプルテックプラン 代表取締役 四谷剛毅

商品開発コンサルタント。特に開発部門を持たずに売れる商品開発を実現する、独自の「デベロップレス」体制づくりに定評。いま全国の中小メーカー企業の業績躍進の新手法として、多くの企業から指導依頼が集まる注目のコンサルタント。

当コンサルタント開催セミナーがあります。


長年、開発の現場で、開発に成功するケースと失敗するケースを見てきて、強く実感していることがあります。

それは、「開発テーマ選びの段階で、成否が分かれているケースがあまりにも多い」という事実です。私から見ると、予め失敗が約束された開発に取り組んでいるケースが非常に多くあります。

今週は、この失敗することが約束されているような開発に、なぜ、多くの企業が手を出してしまうのか?について書いてみたいと思います。

まず、このテーマ選びの段階で失敗してしまう開発には、次のような特徴があります。
・誰もが考えつく開発
・誰もが認める開発 (周囲から否定されない開発)

このような特徴を持つ開発とは、例えば、次のようなものです。
・誰もが、売れると考えたり騒ぎ始めた、これから伸びる商品の開発
・伸び始めたり伸びている市場に、新たに投入する商品の開発
・とにかく色んな機能を詰め込んだ商品の開発

伸びる商品や伸びる市場に向けた商品の開発は、誰もが考えますし、売れる気がするので否定されません。また、あれもできる、これもできる、と豊富な機能で商品を差別化することも、誰もが考えつきますし、機能が増えること自体は否定され難いものです。

ところが、この「誰もが考えつく」ということと、「誰もが認める」という特徴。この特徴こそが、失敗の原因になります。

周囲から否定され難くて誰もが考え付く、ということは、誰もが取り組む、ということになります。その結果、激しい開発競争となり、他社に先んじて先行者利益を得ることが難しくなります。仮に先頭を切って商品化に成功したとしても、直ぐに過当競争に陥り利益の確保が難しくなります。

これでは、商品化できたとしても、開発に成功したとはとても言えません。

しかし、こうして失敗するケースが頻発しているにも関わらず、このような開発に取り組む企業が後を絶ちません。一体、なぜ、でしょうか?

それは、「考えるのが楽だから」です。

「何を開発すべきか」を考えるときに、なかなか思いつかずに、つい、楽に思い付く開発に手を出してしまうのです。

一旦、こういった開発を始めてしまうと、他社との激しい競争に勝つために、必死に開発を進めることになります。当然、途中で考え直す余裕はありません。待っているのは、開発競争に負けるか、勝っても直ぐに過当競争に陥るか、といった状態です。

これは、経営資源が限られる中小企業が、絶対に避けなければならない状態です。

そのためには、開発を始める前に、何を開発すべきか、を徹底的に考え抜くこと決して、考えることから逃げてはいけません。

あなたが取り組もうとしている開発は、考え抜かれていますか?
資金を投入して開発に踏み込む前に、今一度考えてみて下さい。
考えることに、多大なお金はかかりません。

 


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四谷剛毅

商品開発コンサルティング

株式会社シンプルテックプラン代表取締役

四谷剛毅

執筆者のWebサイトはこちら http://stecplan.com/

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