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【感性を高める】分析は感性を邪魔する

SPECIAL

「一流ビジネス」感性構築コンサルタント

茶人(ちゃびと)

代表 

究極のおもてなし「茶会」をベースに、一流ビジネスに必須の「感性」を磨く指導で定評。各ビジネスの感性の根幹となる起源に迫り、本物の上質、付加価値、空間、感覚…など、高級・ハイクラス化をはかるときの様々なビジネス要素を指導。

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SWOT分析やPPM分析など、世の中には様々な分析ツールがあります。しかし、それらに頼った経営をすると、確実に二流の経営に陥っていくことをご存じですか?

経営において大事なのは、経営者自身の経験と勘によって生み出される“直感”、すなわち感性そのものです。いやらしい言い方ですが、「カネのニオイがするかしないか」は経営者の感性によって見極められるのは当然の話。カネのニオイがするビジネスは、分析ツールなど使わなくても確実にお金を生み出します。

こんにちは、茶人・小早川宗護です。私は茶道裏千家の師範として30名の直弟子を指導しつつ、最もハイレベルな茶会、茶事をビジネスとして展開しております。

様々な分析方法が世に流布していますが、なぜあのような分析ツールが生まれたのか、その起源を見つめ直してみる必要があります。たとえば、PPM分析は誰が作ったのでしょうか?答えはボストン・コンサルティング・グループですね。これは有名な話だと思います。では、SWOT分析は?これはスタンフォード大学の研究チームですね。

では、世に名だたる経営者、たとえば近代旅行の創始者ことトーマス・クック、金融で世界一の大金持ちになったロスチャイルド家、松下幸之助やスティーブ・ジョブス、ビル・ゲイツや孫正義らが分析ツールに頼った経営をしていたと思いますでしょうか? 答えは、「ありえない」ですよね。皆、自分達の感性、直感によって創造の道を歩んでいます。

一流が目もくれない分析ツールを使って、果たして経営が上手くいくのでしょうか? 確かに中には上手くいく例もあるでしょうが、大体が上手くいきません。よく聞きますよね、MBAがコンサルティングをすると、売上が落ちる、だなんて逸話を。むしろ分析ツールを使わない、感性の高いコンサルタントにコンサルティングを依頼したほうが遙かに上手くいきやすいケースもよく見かけます。

分析と言うのは、「経営」と言うものに対する感性を全く磨けていない、サラリーマンの為のツールなのです。なぜなら、それを開発したのは何を隠そう、サラリーマン達なのですから。これをお読みのあなたがサラリーマンならば、分析ツールの使い方を学ぶべきでしょう。しかしながら、あなたが経営者ならば?

感性を磨く方が遙かに効率的ですよね。

一度分析ツールに頼ると、分析ツールのみが全ての情報源になってしまい、いつまでも分析頼みの経営になってしまいます。折角自分の経験と勘によって作りあげてきたものが、全て数値で計られてしまうのです。しかも悲しいかな、たとえば経営分析をして融資判断をするはずの銀行担当者は、SWOT分析すら出来ないケースも多々あります。

経営に口出しする人々が、経営者の経験と勘を「数値でしか把握出来ない」のは、ある意味仕方が無いことでしょう。

しかし、これをお読みの経営者様自身が、ご自分の部下に「おい、この商品アイデアどう思う?売れるかどうか、ちょっとマーケティングリサーチしてくれよ」などと命令するようであれば、それは感性を磨ききれていない証拠です。

例えばスティーブ・ジョブスは、部下や役員達の猛反対を押し切って、iPodの開発・発売に持って行きました。猛反対されると言うことは、つまり経営分析ツールでは「絶対売れない」と言う答えが出ていたのです。しかし結果は?世界中に新しい市場を創造するレベルの大ヒットでした。iPodに続くiPhoneは、スマートフォンと言う更に新しい市場を生み出し、もちろん現在でもダントツのシェアを誇っています。

分析ツールと言うのは、そういう結果を見ても、決して経営によい影響を与えるとは限らないのです。むしろ、経営者の邪魔をするケースのほうが多いかもしれません。ある意味、そういった分析方法を知らない銀行担当者のほうが、より良い答えを導き出してくれるかもしれません。

一流の経営をしたいのであれば、何よりも「自己内省」から生まれてくる様々な情報から一切目を逸らさず、みずからの感性に基づいて商品やサービスを創造すべきです。本当の一流の経営は、分析になど頼りません。分析に頼った判断しか出来ないのは、ある意味大企業のサラリーマン社長の特徴とも言えますね。

経営分析・自己分析、色々あります。しかし一流と言うのは何よりも、自己内省と収集した情報の整理、理解に、下手な分析ツールにたよることなく時間を費やします。そうすることで、更に新しい創造につなげていくのです。

とは言え、分析ツールの全てが悪いと言うわけではなく、「猛烈な攻めの姿勢には向いていない」「守りの経営向きである」と言うだけです。ただし、一流の経営者は、往々にして猛烈な攻めを心掛けています。と言うのも、守りに入ると新しい創造にチャレンジすることが出来ないからです。

たしかに分析ツールによる客観性は大切です。しかし、それ以上に経営者の感性、すなわち「勘」ほど頼りになる武器は無いと考えています。

分析ツールに頼ってばかりの経営、それは二流なのです。

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