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【感性を高める】究極の仕事人

SPECIAL

「一流ビジネス」感性構築コンサルタント

茶人(ちゃびと)

代表 

究極のおもてなし「茶会」をベースに、一流ビジネスに必須の「感性」を磨く指導で定評。各ビジネスの感性の根幹となる起源に迫り、本物の上質、付加価値、空間、感覚…など、高級・ハイクラス化をはかるときの様々なビジネス要素を指導。

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皆さんは本物の職人仕事に触れていますか?本当の職人の感性を身に付ける事が出来れば、誰も真似が出来ない、とてつもない仕事が創造できるようになります。しかし、自称「職人」の99%は職人のレベルに達していない、実は「普通の仕事人」だったりもします。

こんにちは、茶人・小早川宗護です。私は茶道裏千家の師範として30名の直弟子を指導しつつ、最もハイレベルな茶会、茶事をビジネスとして展開しております。

仕事柄、色々な職人仕事に触れています。たとえば上記写真の、抹茶を入れている「棗(なつめ)」と言われる茶道具ですが、これは木を徹底した計算の上で削りだし、そこに漆を塗るわけですが・・・ 蓋と本体が、本当にピッタリと合うように作られています。

どれぐらいピッタリかと言うと、目視不可能なほどの隙間しか無い、と言うことです。A4用紙を挟むほどの隙間はない、と言った方が解りやすいでしょうか。

それを職人さんは、目測と勘で処理していきます。すごいものですよね、0.01mmとかのレベルを目測と勘だけで調整出来るのですから。それに比べて、いわゆる「職人」と呼ばれる人々の仕事が、いかに簡単なものか。

たとえば「10年でようやく一人前」だなんて言い方をしますが、茶道具の世界から見ると、「10年で職人として一人前になれるんだ、へぇ~」と言う感じだったりもします。実際、「30年経ってようやく一人前になれた気がします。でもまだまだ修行が足りませんよね。」だなんて発言は、当たり前に出てきます。

これは茶道具の世界だけではありません、他にも刀匠や織物の世界を見ていても、本当にすごいレベルの仕事ばかりです。茶と言う精神世界で飯を食う私ですら、「よくあそこまで気の長い仕事が出来るものだ」と驚嘆するぐらいに。

そもそもそういった伝統工芸の職人仕事と言うのは、何百年もの時間をかけて蓄積されたノウハウと感性があるから成り立つもの。一つの技術が生まれて、わずか50年やそこらで「職人仕事」と言うカテゴリが成り立つことは絶対に有りえません。それを思い知らされたエピソードがあります。

とある御仁が自分の庭に茶室を建てたいと思い、京都から茶室建築の職人達を集めたそうです。
「ここいら、この辺に、こんな感じで建ててくれ」
と職人達に説明したら、彼らは何の打合せもなく、設計書すら描くことなく、いきなり作業に入ったそうです。で、何とわずか4日後、茶室は完成。もちろん施主のイメージ通りだったことは当然の話。

これほどまでに息が合う仕事と言うのは、私も聞いたことがありません。彼らは伝統という名の設計図に基づき茶室を作るので、そもそも設計図や打合せなど必要無いのでしょうね。この話を聞いたときは、ある意味で現代のいわゆる「職人」達が、いかに「職人らしからぬ」仕事をしているか、理解した瞬間でもありました。

茶室の例でお解り頂けると思いますが、本物の職人さんと言うのは感性を徹底的に極めておられます。想像してみて下さい、もし御社の業務に素晴らしい職人的な感性を導入する事が出来れば・・・?御社の業務は、誰にも真似をすることが出来ない、独自性の高い内容へと変化していくことでしょう。

今の仕事に満足して「俺は職人だ」なんて言う経営スタイルは、二流の証です。

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