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経営者が敢えて「昭和っぽい」ことをやる意味とは?

SPECIAL

印象マネジメント「プライムイメージ」コンサルタント

株式会社プライムイメージ

代表取締役 

印象マネジメント「プライムイメージ」のスペシャリスト。
 社長個人はじめ、企業や事業部門を対象に、高度な印象マネジメント戦略を指導する専門コンサルタントとして活躍。主に、商品や物体、空間…を対象に行われるブランド戦略に対して、人物や服装、表情、所作…などに対しての、顧客が感じる印象に焦点を当てた、戦略的な施策指導を行うのが特徴。企業の業績向上に多大な貢献をしている。

「“昭和”だよね」「昭和っぽい」という言い方をよく耳にします。 

平成も終わりに近づいた今の時期、この「昭和っぽい」という言い方は、単に時代遅れの象徴的な意味だと思っていました。昭和時代に生まれ、育った世代としては、懐かしく感じることも、今の若い人にはわからないーーと、世代間ギャップを感じるときでもあります。 

先日、ある経営者の方とランチをご一緒していたとき、最近、この「昭和っぽい」の話題になりました。 

この「昭和っぽい」ことのなかでも、とくに高度経済成長期の企業の象徴的な行事である「運動会」をやる企業が、最近、増えつつあるということでした。私も新聞記事で見たり、組織問題のソリューションの事例として、運動会の実施を企画することは知っていました。

とはいえ、身近な人の口から、実施にやっている企業の話を聞くと、「本当にやっているんですね!」と、驚きを隠せません。それもまた、IT系企業というのが興味深いところです。 

もちろん、この運動会の実施も、時間や場所、内容やその後のイベントなど、現代風アレンジを相当入れ込まないことには、企画として成功するわけがありません。「運動会」というキャッチーなイベント名は活かしていますが、実際の内容は誰もがイメージする運動会とはちょっと違うかもしれません。大事なのは、今の時代に合わせたアレンジをいかにするかということになります。 

世代の若い人は、例えば社員旅行やお花見といった会社の人との濃い時間の過ごし方を敬遠する人が多いのは確かでしょう。ですが、「今の人は、会社の行事を嫌がるから~」と、全てをネガティブに考える必要もないかもしれません。 

世代が違うと感覚的なことももちろん変わりますが、自分が若いときに少しでも「楽しい!」と感じたことは、何かしら惹きつける魅力があるはずです。それが今は、「昭和だ」「古い」と言われても、人の感覚も巡りにめぐって、何かのきっかけで“古き良きもの”となる可能性がなきにしもあらず・・・・・・。

運動会の例は極端かもしれませんが、今の若年層に抵抗感のないようにアレンジをすれば、それはそれで目新しさが出てきそうです。 

「昭和っぽい=時代遅れ」という意味だけと、ネガティブに考えることもありません。「発想が昭和っぽい」という声が聞こえてきても、、時代が違うから、と最初から全く切り捨てることもないようです。もちろん、会社の行事ならば、強制はよくありませんがーー。 

時代と社員の感覚は変わってきていても、同じ企業人としての経験共有は、そこにいなければできない貴重なこと。それを忘れられない経験にする企画とすると、経営者としてやりがいのあることではないでしょうか。

 

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