「お金が残る仕組みのある会社」と「仕組みのない会社」の違い
当社は、同族会社と社長の財産管理実務の専門機関なので、実に、様々な会社経営にまつわるお金の相談ごとが寄せられます。
今まで、300人以上の社長さんのご支援にあたってきましたが、いまだに、多くの社長が銀行取引で間違った常識に囚われている…と感じています。多くの社長からこのような話を耳にします。
「ウチみたいな地方の会社は、連帯保証に入っているのは当たり前だ…」
「ウチの会社は、田舎だから銀行融資が厳しいのでしかたない…」
「不動産は、担保に入っているのが当然だから、外せない…」
しかし、それは本当でしょうか?
ご相談にいらっしゃる社長さん方は、全国各地にいらっしゃいます。しかし、財務を本質的に強化し、しっかりとお金が残る会社づくりを実践している会社は、どんなに地方であっても、担保や連帯保証を外すことに成功しています。
それは、社長自身が、「すべての主導権は、自分自身にある」ことを自覚し、自分のチカラで未来を切り拓く勇気と覚悟を持っていれば、融資条件はコントロールできることの表れでもあります。
銀行取引で社長の思うように進まないということは、すなわち、銀行が会社(社長)のことを信用していないということなのです。
「100%社長の味方」だからこそお伝えします。銀行や、支店長、営業担当者に対して物言いをする前に、まずは、会社(社長)自身が、銀行に「あの会社(社長)ともっと取引したい!」と思わせるような会社(社長)になることが先決なのです。
いつまでも「資金繰り」レベルの経営課題から卒業できない社長の多くは、目先のテクニックに、「時」と「お金」を費やします。しかし、あくまでもテクニックとは、「戦術」であり、「戦略」あってのものです。根本的かつ本質的な具体策がない限り、いつまでも状況が改善されることはありません。
その一方で、「資金繰り」レベルの経営課題を卒業して、真に強く永く続く会社づくりを目指している社長は、真に会社を強くするための「本質的」かつ「根本的」な「財務戦略」を重視しているものです。
究極の財務の状態として、「4C経営(フォーシーケイエイ)」を提唱しております。具体的には、①外部資本に頼らない経営状態である ②最小の元手で最大の利益が稼げる ③いつでも新規事業投資が出来る ④売上ゼロでも潰れない構造である の4つのキャッシュ戦略から構成されています。
成功している社長ほど、自社の未来から逆算して、自社が今やるべき「一手」に集中し、一歩一歩着実に財務中心の会社づくりを実現しているものなのです。
あらゆる経営課題の中で最も優先すべきなのは、「お金」の問題です。しっかりとお金が残る仕組みのある会社は、他の経営課題も自ずと解決していきます。時間の経過とともに、キャッシュリッチの会社に生まれ変わっていきます。
その一方で、お金が残る仕組みのない会社は、社長自身が無意識のうちに「借入依存」「資金不足」「赤字体質」に陥っていきます。経営の自由が徐々に奪われて、日に日に経営が苦しくなっていくのです。
社長の仕事は、強く永く続く会社づくりをすることです。もっといえば、会社の未来を創ることです。
あなたは、社長として、会社の未来をつくれていますか?
ダイヤモンド財務®コンサルタント
舘野 愛
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