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「社長のトリセツ」がベストセラーになる前に

2020年1月22日 マインドシェアNo.1ブランド 村木則予 SPECIAL
SPECIAL

マインドシェアNo.1ブランドコンサルタント

株式会社アトリオン 代表取締役 村木則予

顧客ロイヤリティと社員ロイヤリティを同時に追求し、「マインドシェアNo.1ブランド」確立のための社内体制を構築する。会社の哲学、商品・サービスの優位性を明確にし、社員の意欲を引き出して、顧客のファン化を後押しするスペシャリスト。顧客と社員の双方の満足を循環させるES-CSチェーンを土台に、会社のステージを上げたい企業から絶大な支持を集めている。

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先日、ある会社で中堅クラスの女性と話をする機会があり、上司との関係に悩む女性が少なくないことに改めて気づきました。一言でくくってしまえば、人間関係の悩みなわけですが、どうもそこには、理想の上司イメージと現実との典型的なギャップが存在しているようです。

では「理想の上司」とはどんなイメージなんでしょうか。さっそくネット検索をしてみると、出てくるわ出てくるわ…。あるサイトでは「広い視野で物事を見ることができる」とか、「部下の面倒見がいい」とか。別のサイトでは「素直な性格で、周りから信頼されている」とか「いつも楽しそうに仕事をしている」とか…。

これを裏返せば、視野が広くて、部下の面倒見がよくて、素直な性格で、いつも楽しそうな上司…がいかに少ないかということがわかります。もちろん部下の目から見て、です。

ところが上司の側に目を転じると、「これだけ面倒を見てやってるのに、なんで文句を言うんだ」となります。「君たちの見えないところで、さんざんお膳立てしてやってるのに…」です。

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「妻のトリセツ」がベストセラーになったように、男性と女性の間には理解できないものがあり、そのために普段の考え方の延長線上では解決しがたい問題が常に存在しています。例えば、妻が愚痴をこぼすと、夫はその解決策を即座に語ります。妻が本当にしてほしいのは、問題の解決ではなくて、妻の気持ちに対する共感なのに、です。

同じように、上司と部下の間にも理解しがたい壁が存在しています。部下が上司に向かって社内の問題点を語るのは、その問題を解決してほしいからではなく、自分の実力をもっと認めてほしいからだったりします。

これが社長と社員の関係だとどうなるのでしょうか。強い力を持つ社長に対して、社員は自分を守ってくれる存在と感じ、依存します。社長はもっと自律的になってほしいと口では言いながらも、自分の存在が社内で不可欠であることに安堵を感じたりしてはいないでしょうか。

そもそも人と人とは分かり合えないところから始まる、というのは、こちらも、いまよく読まれている「他社と働く」。私たちは前提を共有していると勘違いして一緒に働いているけれど、実際は一人一人前提が異なっていて、だからこそ、すれ違いが起こっているわけです。

人が二人いれば、関係が生まれ、相互作用が働きます。社長と社員や上司と部下の折り合いが悪くても、その責任が社長(上司)にだけ、あるいは社員(部下)にだけあるということは絶対なくて、両者の相互作用の結果として双方に不満や不安が生じることになります。

では、どうすれば愚痴や不安や不満を解消することができるのか。小さくてささやかな一歩は、目の前にある現象、その責任の一端を自分が担っていると認識することです。事態を好転させたいのであれば、一方的に非難するのではなく、そのために自分ができることを考えることです。

最初は取り付く島もないかもしれませんが、信じていろいろやってみるしかありません。

組織は人の集まり、そして会社とお客さんの関係もせんじ詰めれば人と人の関係です。会社であろうと家庭であろうと同じ原理で動いている、そう考えていくのが自然です。

短期的な解決策はないのですが、近年相次いで登場しているいろいろな知見が助けになります。ぜひ一緒に考えていきましょう。

 

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社員満足と顧客満足を、業績につなげる経営視点

マインドシェアNo.1ブランドコンサルタント

株式会社アトリオン 代表取締役

村木則予

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