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夢を追いかけるほどビジネスで失敗する理由

SPECIAL

キラーサービス(特別対応の標準化)コンサルタント

株式会社キラーサービス研究所

代表取締役 

経営革新コンサルタント。イレギュラー対応を標準化することで、ライバル不在で儲かる、「特別ビジネス」をつくりあげる専門家。倒産状態に陥った企業の経営再建から、成長企業の新規事業立ち上げまで、様々なステージにある数多くの企業を支援。イレギュラー対応を仕組みで廻して独自の市場をつくりだす画期的手法に、多くの経営者から絶大な評価を集める注目のコンサルタント。

「異業種に手を出した人って大体失敗してません?」―― ある経営者と一献傾けていたときに、「自分は本業一筋!」とおっしゃる中で出てきた言葉です。

確かに、本業と全然違うビジネス(例えば飲食店とか) を始めて失敗する経営者に、これまで私もたくさんお会いしてきました。

自分は経営のノウハウはわかっているし、人の動かし方も知っているし、しかも自分の本業より簡単そうだし…こう思ってやってみたところ、実際は鳴かず飛ばずで終わってしまい、数千万円の「勉強代」を払ってしまった方々です。

そりゃ、中途半端な想いでやるからでしょう? と大半の方は思われるのではないでしょうか。確かに、上記の方々の中には、本業がうまくいってちょっと金ができたので、軽い気持ちで楽しそうなビジネスに手を出した…という感じの方もいらっしゃいました。

しかし、中には「昔からの夢をかなえたい!」と言って、念願のビジネスに着手された方もおられたのですが、結果は惨敗…。経営者としての実績も強い想いもお持ちだったのに、無残に失敗してしまった理由はどこにあるのでしょうか?

もちろん、様々な原因が複合的に折り重なって失敗に至っているはずですが、一番の問題は、「自分の想い」が中心になっているということです。

そう言うと、「え? ビジネスには想いが大切じゃないか…」との声が聞こえてきそうですが、この「経営者の熱い想い」がビジネスで失敗する原因になることが非常に多いのです。

小さいときから夢だった、こんな店を開きたい!

昔自分を救ってくれたビジネスを立ち上げて、自分のような人を救いたい!

大好きな〇〇を仕事にして、それに囲まれながらお金も稼ぎたい!

どれもこれも経営者の熱い想いではありますが、問題はこれらがすべて「自分」が起点になっているという点です。どのような理由や背景があろうとも、「ただ自分がやりたいから」ということとあまり変わりがないということです。

そして、この「自分起点の想い」が見落としているのが、自分の外、つまり「市場・顧客の状況」です。

長年の夢だったかわいいカフェをやっとの思いでオープンさせたとしても、その周辺に似たようなカフェがいくつもあったとしたら、顧客からしたら「もう間に合っている」のです。肝心の顧客(世間)は、わざわざあなたが苦労してそのビジネスを立ち上げる必要性を感じていないということです。

考えるべき一番大事なことは、自分のやろうとしているビジネスが、相手(世の中)に必要な理由です。別の言い方をすれば、「自分がそれをやりたい理由」や「自分でもできる理由」ではなく、「自分がやらなければならない理由」がなにより大事ということです。

いま世の中にある既存のビジネスではなぜ駄目なのか?

彼らがやっていることは、どういうところがイケていないのか? 不十分なのか?

彼らが見落としている「手つかずの領域」はどこか?

このように、「自分の外」の状況を冷静に分析し、「わざわざ自分がこのビジネスをやるべき理由」を言語化する必要があります。ただ自分がそれをやりたいという想いだけでは、「お呼びでない」と言われてしまうのです。

当社が「特別ビジネス」の構築をご支援している理由もここにあります。特別対応・イレギュラー対応をつくる過程で、他社はどこに気づいていないのか? 顧客の「かゆいところ」はどこか? といったことが見えてきます。必然的に「うちがそれをやる理由」も言語化されます。そして、それらを解決するキラーサービスを立ち上げれば、USP(独自のウリ)の効いた、埋もれないビジネスをつくることができるのです。

もちろん、経営者の「やりたい!」という想いは大切です。ビジネスを推進する原動力になります。しかし、視点を上げてその想いを昇華させ、「相手にとって意味のあるもの」にしていく必要があります。

逆に言えば、外の世界を冷静に分析し、顧客にとって足りていない領域を見つけることができれば、それを埋めることに「使命感」を見出すことができます。この「使命感」があなたを突き動かす強烈な原動力になるのです。

ビジネスを立ち上げ軌道に乗せることは簡単なことではありません。それをやりきるためには、「誰かがやらねばない」「ウチがやらなきゃ誰がやる」といった使命感が必要です。これが熱い想いとなって、社員も顧客も突き動かすのです。

御社には「ウチがこれをやるべき理由」はありますか?

御社の想いは相手に届いていますか?

他社がやっていない御社ならではのビジネスの登場をお客様は待ち望んでいます。

 

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