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ライセンス交渉を成功させるための要件

2020年3月30日 知財・ライセンスの収益化 後藤昌彦 SPECIAL
SPECIAL

知財・ライセンスの収益化コンサルタント

株式会社 IPMaaCurie(アイピーマーキュリー) 代表取締役 後藤昌彦

知的財産、マーケティング、マネジメント…を融合し、ライセンスによる収益を恒常的に得る仕組を創るコンサルタント。「見えない有益資産」である知的財産を見える化し、将来、億単位の収益向上に繋がる新たな収益力を引き出す独自の仕組みづくりに定評がある。

甲社長「現在はコロナ感染の影響で本業の状況がよくない状態ではありますが、この特許を活用した事業は当社で今後進める価値は十分にあり、担当者も何とか割り当てできそうです。是非進めたいと思います」

特許権者乙「正直なところ、今日はここまで具体的に話が進むとは思いませんでした。凍結されるものだと思っていましたので予想外です。技術面のサポートはしますのでよろしくお願いいたします」

これは、先日特許技術を活用した事業と特許ライセンスについて、ライセンサー(乙)とライセンシー(甲)との間で交わされたやりとりの一部です。

このライセンシーをライセンサーに紹介したというご縁もあり、私も同席させていただきアドバイスもさせていただきながら交渉を進めました。

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この交渉はいきなり条件交渉・契約に至ったのではなく、それまでに乙氏が頻繁に甲社長の会社に出向き、自らの経験による技術的知見を社員にアドバイスした実績を踏まえての交渉でした。

何とか事業化へ進むこととなり、内心ほっとしています。

改めて、特許のライセンス交渉においても

  • 地道な活動による信頼関係の構築
  • 社長の決断
  • 外部からの客観的状況判断と適切なアドバイス

のどれが欠けても成立しないということがこの例でも同様であったということです。

私は拙著で、ライセンス交渉は

  • 相手の意図を探るための交渉
  • 条件交渉

に大きく分けられることを書きましたが、これは完全に2つに分かれるものではなく、一体的につながっているものであること、また相手の意図を探る中には、特許権者のノウハウの一部を開示し、特許の有効性・有益性を証明する必要があることも重要であることが改めて示された形です。

交渉を成功させるための要件を知り、実行することが大切です。

 

【知財・ライセンス】会社に眠っている資産を収益化する視点

知財・ライセンスの収益化コンサルタント

株式会社 IPMaaCurie(アイピーマーキュリー) 代表取締役

後藤昌彦

執筆者のWebサイトはこちら  http://www.ipmaacurie.com/

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