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社長、結局打って出なければ道は開けません―ビジネスの「受動」と「能動」の違いについて考える――

2020年3月31日 地方メディアの高度有効活用 海江田 博士 SPECIAL
SPECIAL

地方メディアの高度有効活用コンサルタント

株式会社メディアコネクション 代表取締役 海江田 博士

広告分野における地方メディアの高度有効活用を専門とするコンサルタント。東京在住中のマーケティングビジネス経営の経験と地方企業への経営革新支援ノウハウの融合させた、独自の「儲かるための広告戦略」を開発。自らも成功実践事例として、地方メディアを舞台に展開。

社長、打って出ていますか?

私は経営者の皆さんに、こちらから「情報発信(アウトプット)」することの重要性について、レクチャーする立場の人間です。

したがって、常に口を酸っぱくしてこのこと(「情報発信(アウトプット)」)の具体的な手法や効果をお伝えし続けているわけです。

ところで、冒頭「こちらから「情報発信(アウトプット)」することの・・・」と書きましたが、そもそも「情報発信(アウトプット)」自体、「こちらから」するのが当たり前の話なので、あえて「こちらから」と書く必要もないことになります。

しかし、このことはちょっと強めに意識していないと、つい忘れがちになるために、わざわざ「こちらから」と書いたのです。

それはいったいどういうことでしょうか。

「こちらから」何かを仕掛けるというのは、当たり前のことですが「能動的な行為」ということになります。

そして、ビジネスというものをよく考えてみれば、その本質は、この「能動的な行為」の連続にほかなりません。

それは私が勧める「情報発信(アウトプット)」に限らず、ということになります。

こんな当たり前のことを今さら書くのは、私もある事実に気がついたからです。それは、私自身のビジネスにおける能動性についてであります。私はこれまで、このコンサルティングビジネスにおいても、もう一つの会計事務所の経営においても、かなりの「情報発信(アウトプット)」を実行してきました。

その結果、会計事務所においては、人口半減の過疎地でも売上を2倍にまで拡大してきたのです。

「情報発信(アウトプット)」ということでいえば、会計事務所の方では毎日ブログを書き、定期的に税務ニュースやその他のお知らせをHP(ホームページ)上で流しています。また、コンサルティング会社の方では、週1で2,500文字から3,500文字のこのコラム(最近では3,000文字を超えることが多くなってきました)を掲載しています。

また、昨年から定期的に開催しているセミナーの報告なども怠りなくアップしているのです。こんなことを続けていますので、「自分はかなり能動的に「情報発信(アウトプット)」を行なっている方だ。」と、思っていました。

実際、同業者の中にもこれだけの濃度で発信している人(事務所)を他に知りません。

しかし、これが本当に能動的な行為だったのでしょうか。その点にふと疑問を持ったのです。考えてみれば、HPで、ブログやコラムを発信するという行為も、本質的には受動的なスタイルということになります。つまり、誰かに私のHPを開いてもらい、コラムなりブログを読んでもらうのを「待つ」ということなのです。

「待つ」というのは本質的には受動的な行為になります。
そう気がついたときに、もっと積極的に「打って出る」というアクションは起こせないものか、と考えました。もっと、こちらの情報を強く届ける方法はないものか、と考えたのです。

そして、その中の1つとして今企画しているのが「動画」の配信です。

ユーチューブなどを利用して、事務所の持っている様々なコンテンツを、動画という手段を通じて流していくというものです。「動画」については、既にHP上でその一部と、近隣都市にある郵便局のロビーフロアーに設置されたモニターで流す、ということを始めています。この郵便局は、私の事務所がある田舎町よりはかなりの人口集積地にあります。

しかしながら、まだ自ら仕掛けて、事務所が持っている様々なコンテンツを恒常的に届け続ける、というところまでは実行していません。

私の事務所は、平均的な会計事務所よりは、おそらくかなり多くのコンテンツを持っています。

改めて考えてみれば、それらについて動画配信という媒体を使っていないのはもったいない、ということに気がついたのです。
そうやって振り返ってみると、積極的かつ能動的にやれることは、まだまだほかにもありそうです。私の専門である「情報発信(アウトプット)」という一つのテーマだけでも、いろいろと発想してみれば、もっと前のめりにやれることなどいくらでもありそうな気がするのです。

さて、このことは他の仕事においても全く同様ではないでしょうか。

よく考えてみれば、ビジネスにおいて、受動的なマインド、つまりは「待ち」の姿勢で済むことなど何もないはずです。

にもかかわらず、世の中には実に「待っている」経営者が多い事実には驚かされます。何故こんなことを私が人一倍強く感じるかといえば、やはり「情報発信(アウトプット)」に取り組んできたからにほかなりません。

先述しましたように、かなり能動的に「情報発信(アウトプット)」に取り組んできた、と思っていた私でさえ、きちんと振り返ってみれば「まだまだだな」と気がつくのです。ましてや、まだこの方面に手つかずの社長さんなど、やることは無限にある、と言ってもいいでしょう。

そもそも日本人のマインドには

「いい商材を取り扱っていれば、或いはいい仕事をしていれば、他人(ひと)は自然にそのことを理解してくれて、黙っていても向こうからそれを求めて来てくれるだろう。だから、わさわさとこちらから仕掛けたりアピールする余力があるのなら、ひたすら、自分の商材や仕事の中身を磨いていればいいんだ。」

といった、労働に関するDNAのようなものが根本にあるのではないでしょうか。

これはある種の理想を示しているのであり、まさにその通りだと私も思います。ただし、いかにもこれは職人的な世界の話であり、小規模で完結する商売レベルのケースです。

今や、「いい商材やいいサービス」を提供するのは、もはや当たり前の話であり、しかもその中身や種類が極めて細分化しているのが現代のビジネスシーンです。

その「いい商材やいいサービス」がいかなるものなのかを、きちんとお知らせしなければ、受け取る側は他との違いがわかりません。

「きちんとお知らせする」というところまでを含んで、「いい商材やいいサービス」といえるのです。

つまり、職人的かつ小規模で済んでいたかつての時代と違い、その中身を効果的にアピールするところまでをワンパッケージにして初めて、事業といえる規模の現代ビジネスは成り立つのです。

事業において、そういう努力を怠らなければ、途切れることなく顧客のオファーを受けることができるでしょう。その繰り返しの中で、顧客のニーズを絶えず汲み取ることが可能になります。そうなれば、当然それまで提供していた商材やサービスに、さらにアレンジや改良を加えることを考えていくのではないでしょうか。そうやってモデルチェンジした商材は、また新たに「情報発信(アウトプット)」することで顧客の知るところとなり、次のオファーにつながるのです。

こういったサイクルでビジネスが回っていくと想定すれば、そのプロセスにおいて「受動的」である場面などほとんどないことになります。

しいて言えば、顧客ニーズの変化にじっと目を向けて、それを把握しようとするときくらいでしょうか。そのほかのほぼすべてのシーンにおいて、ビジネスというのは能動的かつ前のめりであるべきなのです。

「世の中には「待っている」経営者が実に多いことに驚かされる・・」と、先述しましたが、これは裏を返せば、「能動的、積極的に仕掛ける経営者が少ない・・」ということになります。

特に、地方の中小企業においてはそのことを強く感じます。ここまで書いてきましたように、受動的、つまり「待って」いたのでは、事業を発展させるというテーマに対して、何も変わることはありません。というより、そんな姿勢ではおそらく衰退の一途をたどることでしょう。

どうあれ、事業における選択肢は「能動的である」ことしかないのです。

能動的かつ前のめりな姿勢でしか事業を発展させることはできません。

その行動の代表的なものの一つが「情報発信(アウトプット)」であることは間違いのない事実です。

冒頭にも書きましたように「情報発信(アウトプット)」は、能動的なマインド、前のめりの姿勢でしか実行できないからです。

今回はなんだか煽るような、もっと言えばアジるような書き方になってしまいました。

しかし、これくらい前のめりの能動的な気持ちで事業に臨まなければ展望が開けない、ビジネスというものが難しい世の中になったのです。

「情報発信(アウトプット)」はかなり前のめりで取り組んでも、なかなかゴールが見えないくらい奥の深いところがあります。それでも心配することはありません。「情報発信(アウトプット)」は、取り組んでいるレベルに応じて、それなりの結果は必ずついてくるものでもあるからです。

経営者の皆さんには、能動的なマインドで事業全般、中でも少しでも早く「情報発信(アウトプット)」に取り組んでいただきたいと思っています。

 

企業の盛衰を決める社長のためのメディア戦略

地方メディアの高度有効活用コンサルタント

株式会社メディアコネクション 代表取締役

海江田 博士

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