『日照変化』のプレゼン術 | 日本コンサルティング推進機構

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『日照変化』のプレゼン術

SPECIAL

住宅・工務店コンサルタント

株式会社 家づくりの玉手箱

代表取締役 

住宅・工務店コンサルタント 。規格住宅を高付加価値化させ、選ばれる工務店となる独自の展開手法「シンボルハウス戦略」を指導する第一人者。
営業マンとして自分が欲しいと思わない住まいをお客様にお勧めする仕事に疑問を持ち、ある工務店でどうしても家を建てたくて転職、鹿児島へ 。15年間で173棟の住まいづくりをすまい手目線で担当。そこから編み出された、選ばれる工務店となる具体戦略を、悩める中小住宅会社ごとに実務指導中。

実在するある土地に住宅を建てて暮らすとき、敷地が特定された瞬間にいくつかの「大切な要素」が決まっています。

そのひとつに、太陽からもらう日照の条件があります。この条件はそこに住まう間、まず変わることはありません。
住宅の設計を行う際この不変の条件をその場所の環境として個別に検討している工務店は、只今現在でも稀と言えます。これは住まい手の期待値から考えるととても不思議な事のようにも思えます。

昨今では住宅の断熱・機密のスペックも上がってきていますが、実際の住まいでの温熱環境はその場所の日照条件をとどう折り合いをつけるかという事で大きく変わってきます。言い換えると、設計上の性能レベルは達成できても、建てる場所での個別の環境要素を考慮しない住まいでは住まい手の満足を得られないという事です。

その割には、この「建てる場所の条件」に無頓着な設計が多いのはどうしてなのでしょう?
目指している成果が違うのか?単に無知であるのか?
いずれにしても、住まい手にとってはありがたくない現実です。

そういう私も大阪で10年ほど住宅業界にいたのですが、この「大切な要素」をほぼ意識していませんでした。(しかも、この「大切な要素」がいかに大切かを教えてくれたのは先輩でも上司でもなくお施主様でした)

鹿児島に移り住んでからは、この「大切な要素」は住まいの提案をする際の「大原則」となりました。その敷地で、「うつろわざること」「うつろいゆくこと」を捉え区別して考えることがスタンダードであったのです。これには大変な衝撃を受けましたが、どう考えてもそれが「あたりまえ」だと思いました。
それ以降、自分のスタンダードも書き換えることにしたのです。

その後20年が経ちますが、多くのお客様にどうしたら年間の太陽の動きの変化とそのことを意識することの大切さをイメージしてもらえるのか?というテーマに腐心してきました。この「あたりまえ」が、なかなか分かってもらえないものなのです。これはプロもアマもなくほとんどの人がそうでした。

理科の先生までもが「おー!こんなことさんざん子供に教えているのに、自分で意識したことありませんでしたー!」といったこともありました。そうして、これまで直感的に腹落ちするまで手を替え品を替え説明してきたのですが、ある方の助言でふっとそれが形になったのです。

題して『日照変化シミュレーター』
単純ではありますが、まさに発明であります。

↑冬至(12/21頃)の太陽の高さの変化を見る(太陽光に対し常に直角方向から)

 

↑夏至(6/21頃)の太陽の高さの変化を見る(太陽光に対し常に直角方向から)

 

ここまでは、太陽光に対して常に直角方向から見ているアングルです。地面もまわっているので変な感じがするかもしれませんが、冬至(12/21頃)と夏至(6/21頃)の太陽高度の違いがよく分かります。次に、常に真北方向から見ているアングルです。これは、地面は動かずに太陽だけが動いていきますので、実際に見える感覚に近いと思います。

 

↑冬至(12/21頃)の太陽の動きを見る(常に真北方向から)

 

↑夏至(6/21頃)の太陽の動きを見る(常に真北方向から)

 

いかがでしたか?

年間を通じて太陽の軌道が変化していくこと、全ての敷地にそれぞれ固有の日照条件があることを直感的に感じていただけましたでしょうか?

あなたの会社では、住宅の提案をする際に「うつろわざること」「うつろいゆくこと」を区別して考えていますか?また、温熱環境を考える際にその場所の日照条件をとどう折り合いをつけるかという事を考慮していますか?

 

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