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好奇心と柔軟性

SPECIAL

社内独立店開コンサルタント

株式会社ストアブレインコンサルティング

代表取締役 

経営コンサルタント。アパレル、小売、飲食チェーン指導などに強みを持ち、店長再生から店舗最盛へとつなげていく独自の「社内独立店開」手法を指導する専門家。
自らは店舗を持たない「販売・運営」に特化した経営スタイルに、多くの異業種経営者、店長が注目。路面店から百貨店、都心型SC、郊外型ショッピングモール…など、多様なチャネルで成果を上げ、店舗の強みを引き出す天才と称されている。

ここ数か月、コロナの影響を受けた経営者および幹部の方々からの相談が非常に増えています。その中で強く感じることに「ITリテラシーの低さ」が挙げられます。特に、小規模な店舗で50代以上の経営者の方に多く見受けられます。

ITリテラシーとは、ITサービスや機器、テクノロジーについて理解し、使いこなす能力のことです。70~80代となると、現役の頃に接する機会も少なく、加えて最近は毎年のように技術も進展し、目まぐるしく変わる状況についていくのは困難で仕方がない部分もあります(それでも使いこなす人もいます)。ですが、60代までの現役の経営者でITリテラシーが身についていないのは大問題だと私は思います。

PCやタブレット、スマホを使ってネット上のサービスを使うことは、経営者に限らず、もはや当たり前の日常です。官公庁の手続き業務もネットで完結するサービスの方が多くなっています。大半の補助金申請もPCで作成し、印刷することなく提出が可能です。

ところが、冒頭で述べたように意外に多くの経営者はITリテラシーが低く、そもそもPCを持たない、または持っていてもほとんど使えないと言う方も珍しくありません。我々が相談を受ける際、国や自治体の支援策を説明するのは当然のことですが、それに加えてPCやスマホの使い方まで教えなければならない場面が明らかに増えました。

はっきり申し上げれば、経営相談にて機器の使い方の説明までするのは時間の無駄だと私は思います。聞かれれば答えもしますが、そこに時間を割くのは正直に言って気が進みません。経験上、業績とITリテラシーは密接に関連しています。「経営」について聞くことなく、機器の使い方を聞くのに時間を使い、新たな技術のことを覚えようともせず、また自分で調べようともしない方々の会社の業績は推して知るべし、と言ったところでしょう。

「苦手だから」「面倒くさい」「仕事で使わない」「別に困っていない」「私の仕事ではない」「誰かがやってくれる」「興味がない」…のかもしれませんが、要は経営者自身に新たなものを取り入れる好奇心と柔軟性がなくなっているのです。

新陳代謝は世の常です。別に無理して新たなものを取り入れることはありませんが、止まった途端に衰退がはじまります。これは何もIT云々だけではなく、あらゆることに通じる真理だと私は思います。

当然、アナログにはアナログの良さがあります。それと同様にデジタルにはデジタルの良さがあるのです。変化できる者だけが生き残る。過ぎたるは猶及ばざるが如し。いずれかに傾きすぎることなく、双方の良い部分を取り入れながら成長を志向していきたいものです。

 

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