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「考え方」という商品のつくり方

SPECIAL

商品リニューアルコンサルタント

株式会社りぼんコンサルティング

代表取締役 

商品リニューアルに特化した専門コンサルタント。「商品リニューアルこそ、中小企業にとって真の経営戦略である」という信念のもと、商品の「蘇らせ」「再活性化」「新展開」…など、事業戦略にまで高める独自の手法に、多くの経営者から注目を集める第一人者。常にマーケティング目線によって描きだされるリニューアル戦略は、ユニークかつ唯一無二の価値を提供することで定評。1969 年生まれ、日本大学芸術学部文芸学科卒。

疫病流行の流れから、昨年は民間人の宇宙旅行があって、今年になってインフレ、そして戦争が世界を揺るがしています。大国と小国の不条理が、SNSによって露わになっています。

大手メディアから流れるニュース、あるいはネットニュースには、何かしらのフィルターがかかっていることは、周知の事実です。多くの生活者が、疫病流行の2年で学んだことです。

マスコミは依然として、「茶番でしかない」という冷めた生活者視点に気がつかないで報道を続けています。自分ごとで引き寄せれば、旧態依然の組織にありがちな腐敗として理解することができます。

マスの報道がファンタジーであると知っているわたしたち生活者は何から情報を得ているか。それは、SNSです。#検索し、玉石混交を承知の上で、事実をたぐり寄せる行動に出ています。

ウクライナ情勢において、SNSによるコミュニケーションが人の心を動かし、世界中の人を行動させています。SNSの発信ひとつで、勝負の行方が決まる時代だということを今、わたしたちは体験しています。翻って、商品サービスを提供する中小企業が、改めて自社の発信力について点検する時です。

あなたの会社はSNSで、自社の商品サービスについて、自社のブランドについて情報発信していますでしょうか。自社の公式サイトを日々更新しているでしょうか。インターネット上にある点と点をつなげて、わかりやすく、探しやすくしているでしょうか。お客様が喜ぶ情報を提供しているでしょうか。

やっていない。それは怠慢です。自社に対して、商品サービスに対して、何よりお客様に対して不誠実な態度です。マーケットという「お客様」を取り合っている荒野に立ち、戦々恐々とした中で「時間がない」「人がいない」「カネがない」は自社都合の言い訳です。

そもそも、自社商品サービスについてあなたが「発信できない」のは、「伝えたい」ことを本気で考えていないからです。これが根本原因です。発信しなければ、声なき存在、無の存在となって、消えてゆくだけです。自社商品そして自社ブランドの死を意味します。

あなたは言うかもしれません。「コザキ先生、うちはちゃんとやってます。公式サイトもSNSもやっていますよ」と。が、その内容が肝心です。大手企業のやり方を真似しているレベルでは、もはや「何も伝わっていない」と考えてください。なぜならあなたの商品サービス、あなたの会社は無名だからです。

商品写真に「新発売」「リニューアルしました!」といった告知レベルを情報発信だと考えている社長がたくさんいます。タレントを模倣して、「豪華メシ」や「キラキラ」をアップして満足している社長もいらっしゃいます。それがあなたの商品サービスのブランドと関係ない事だとすれば、言葉は悪いですが、ゴミレベルです。

伝えること、伝わること、興味をもってもらえること。この三点について、あなたは根本的に何も考えていないのではないか。

冒頭に戻ります。今、ウクライナ情勢において、生きるか死ぬかの状況にあるリーダーの発信、発信から伝わってくる覚悟が、たくさんの人の心を動かしています。戦争の潮目を変えています。

翻って、あなたの会社もまた同じです。自社が生き残るか否か。それはリーダー次第です。戦争において、何が真実で何が正しいのかはわかりません。しかし、あなたの経営においては、あなた次第で透明に清ませることができます。

あなたが、自社商品サービスを通して、生活者に伝えたいことは何でしょうか。あなたの商品サービスを通して、生活者にどんな歓びをもたらしたいと考えているのでしょうか。そして、なぜそう考えたのでしょうか。

伝えなければならない、その思いはどこから生じているのでしょう。そもそもあなたの会社が誕生してから今まで、どうして存在してきたのでしょう。あなたは、なぜこの世に生まれ、そして今、こうして商品サービスを通してお客様とつながろうとしているのでしょうか。

生活者は、商品サービスを通して「本気」「真剣」「誠実」「親身」を見通しています。そして、SNSひとつとっても、無意識に伝えたいことを一生懸命伝えようとする人や会社が好きです。

人間同士が、リーダーの指示によって殺し合う時代が続いています。日本で生きるわたしたちに今できることは、目の前の商品サービスが何のために存在しているのか、その存在理由を、使命をあらためて見直すことです。

商品サービスが飽和し新品の状態で大量に廃棄される今、あなたは新しい商品サービスをつくろうとしています。商品をつくって儲けたいと考えています。儲けることは素晴らしいことです。儲ける仕組みは、従業員、その家族、パートナー企業、お客様、みんなで幸せになる仕組みです。

大事なのはその内容です。リーダーである、あなたの思いです。あなたの考え方です。あなたの考え方には、先人たちの智慧や哲学、スピリットが潜んでいるはずです。何のために商品サービスを世に出そうとした? 世に出した?

この先を考えることが宿題です。とことん自社に、そして自身に向き合って考えてください。それが伝えたいことにつながるのです。この宿題こそが、売れる商品サービスのヒントです。

本気でなければ、何も変わりません。何も変えることはできません。しかし本気で伝えれば、世界は変わります。今世界では、命をかけて何かを伝えようとしているリーダーがいます。わたしたちはその姿勢から学ぶことができます。

バカになることを恐れていませんか? 心から真剣に、ド・真面目に発信することを軽視していませんか? わたしたちは、商品サービスを通して、世界を変えることができるのです。お客様の心を動かし、世界を変えてゆきましょう。次はあなたの番です!

 

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