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答えを他人に求める人がはまり込みやすい袋小路からの脱出法

SPECIAL

マインドシェアNo.1ブランドコンサルタント

株式会社アトリオン

代表取締役 

国連が提唱する「持続可能な開発目標」SDGsのフレームワークを活用し、顧客にも社員からも永く愛される「マインドシェアNo.1ブランド」確立のための社内体制を構築する。会社の哲学、商品・サービスの優位性を明確にし、社員の意欲を引き出して、顧客のファン化を後押しするスペシャリスト。顧客と社員の双方の満足を循環させるES-CSチェーンを土台に、競合との圧倒的な差別化をはかり、会社のステージを上げたい企業から絶大な支持を集めている。

ゆとり世代は答えを求めたがる。こんな風に言われたことがありました。ウィキペディアによるとゆとり世代とは、1987年~2004年の間に生まれ、「ゆとり教育」を1年でも受けたことのある人たち。世の中をあっといわせた「円周率=3」を粛々と受け入れた世代です。

たとえばこの世代の部下に対して何かの課題を出したとします。こちらとしては、自分で考えて答えを出してほしいので、だいぶざっくりとした課題を出すわけですが、まず返ってくる答えが「どうするといいんでしょうか?」。この性急に答えを求める姿勢というのは、「間違いたくない」「正解を出したい」という気持ちから現れているらしく、何もこちらの裏をかこうとか、意図を勘繰ろうとかいうヨコシマな心があるわけではないのは確か。ところが、こちらとしては、「あなたに考えたほしいから問いかけたのに、こちらに答えも出せというのか」とカチンとくる次第でありまして、なかなか厄介です。

「ゆとり世代は~」と言い始めたとたんに、物事を十把ひとからげに単純化して区別してしまおうという怠惰な気持ちが露呈してしまうわけですが、その議論はさておき。「答えを求めたがる」人たちが陥りがちなワナというか、行き詰まり感はこうして起こるのかと実感した出来事がありました。

詳細は省きますが、その若者は自分がつくった事業プランを見てほしいとおっしゃり、なるほどとこちらも拝見するうち、まさに枝葉末節の部分で袋小路に入っておられる様子。細かなところでアイデアがいくつも出てきて、どの一つも今一つで絞りこめない。それで前に進めないようです。

やったこともないことをやろうというので、決め手に欠けるのは当たり前。アイデアがたくさん出てくるのはいいことで、それを確たる根拠もないのに絞り込もうとするのが土台無理な話し。でも、たくさんのアイデアのなかから「正解」を見つけられないので、一歩も動けないという状況にはまり込んでいるわけです。

他人ごとのように書いていますが、枝葉末節にはまり込んで動けない経験は私にも、そして皆さんにもあるのではないでしょうか。そういうときに考えがちなのが、誰か、物事をよく知っていそうな人に意見を求めることです。意見を求められた人は、何か答えるのでしょうが、その答えも今一つ釈然としない。

私などもそのような質問を投げかけられると、問題の根幹はそこにはないのではという気持ちが頭をもたげて、その質問にストレートに回答を出すことを躊躇してしまいます。それを答えたところでどうなるの?と。

そんなときに役に立つのが、その問いの前提に目を向けるということかと思います。一歩引いてみてみると、その問い自体が重要でなかったり、的外れだったりすることは良くあります。そこ、引っかかるところじゃありません、という具合。

ちなみに、物事をよく知っていそうな人に「正解」を求めても、その人が本当に「正解」を言うかどうかはわかりません。だって、やったことないんですから。そもそもビジネスに「正解」があるのかどうか定かじゃありません。

それでも、そういう時に頼りになるのは、物事を良く知っていそうな人ではなく、お客さんの方です。正解をもっている可能性が一番高いのもお客さん。だから、お客さんに聞くのが一番いいです!

というふうにお答えすると、「それができないから困っている」という堂々巡りです。「できないと思っているあなたの思い込みが問題です」とまたこちらも堂々巡りに拍車をかけるわけで、まったくラチがあきません。そうしてお相手の方は、経験のある人に聞いてもダメだったという暗い気持ちで帰路につくわけです。

前回もご紹介した「セレンディピティ」の解説本には、予期せぬ幸運が起こるとき、ニーズと解決策が同時に立ち上がると書いてあります。それは物事を少し引いて見てみて、問題の前提に疑問を持つ、目の前のことを「リフレーミング」つまり違う枠組みで見直してみると起こりやすいと言います。

袋小路から抜け出る方法は、袋小路を含む全体像を上から俯瞰してみてみることなのかもしれません。そのときに役立つのがお客さんを含む他人の視点というわけです。現状を少し違う角度から見て、ニーズと解決策が同時に立ち上がる瞬間をぜひご一緒に味わいましょう。

 

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