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インターンシップがもたらすもの

SPECIAL

環境戦略コンサルタント

合同会社オフィス西田

チーフコンサルタント 

環境戦略アドバイザー。数々の多国間環境条約や、国連が提唱する2030年のための持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals: SDGs)を参照しながら、サーキュラーエコノミーなど企業として取るべき環境戦略や、環境対策を通じた長期収益構造の改善などをアドバイスしている。

世の中は空前の人手不足が言われる中、新卒学生の就職戦線は今や年中休みなしに動いている感さえ漂わせています。同様にしてインターンシップの実施も各方面で盛んにおこなわれています。でも、インターンシップを受け入れさえすれば、それで新卒学生を確保できるものなのでしょうか?

一般的な理解としては、インターンシップはあくまで学生さんが社会経験を積むための学習の一環であって、それが直接就職につながることはない、とされています。しかしながらインターンシップを積極的に受け入れている企業はどこも、採用戦略の一環としてインターンシップの実施を考えていると言って差し支えないと思います。

いわばタテマエとホンネの差、なのかもしれませんが、インターンシップで学生さんがもたらしてくれる新しい発想や、内部にいると見えない疑問点などの洗い出しは、新卒採用につながってもそうでなくても得難い情報であることは意外と着目されていません。

受け入れてみればナルホド、と言われることも多いのですが、実施前の段階では「学生さんの発想に期待する」、というスタンスを前面に出す会社は必ずしも多くありません。

一つ言えることは、学生さんもまた市井に生きる一消費者の視点を持っていて、この世の中に存在する事業はどれも、たとえ単体ではB to Bであったとしても、最終的にはすべてが消費者に届けられる運命を負っているという事実があります。そこから導き出される結論として、まじめに取り組む学生さんたちの発想は意外に的を得たものであることが多い、ということなのだろうと思っています。

採用を二の次にせよと申し上げているわけではなく、彼らの柔軟な発想をむげにしない態度の先にこそ、学生さんが提供可能な貢献が見えてくる、それが企業の目指すものと同じなのかそうでないのか、といったあたりが縁の結び目になってくるということなのです。

インターンシップを採用戦略の一環としてお考えの方々にぜひご理解いただきたいのは、そのような流れで考えるとインターン生から得られる発想をどれだけ尊重できるかで採用の可能性も変わってくるという、よく考えてみれば当たり前の話にすぎません。

インターン期間中にはじっくり学生さんの話を聞くこと、そして真面目に対応すること、その延長線上にお互いの将来が描けるとするなら、採用確率はぐっと高まるはずですし、そうでないインターンシップでは先々の展開など描けるはずもないと言えます。巷間よくある一日または半日のインターンシップは、その意味では全く不足であると言わざるを得ません。せめて5日間、しっかりと事業を見てもらい、そのうえで闊達な意見交換のきかいを持てることが最低ラインだと言えます。

さらに意外な効果をもたらしてくれるのがグループインターンシップです。最低3名を一つのグループとして受け入れることで、個人だと流してしまっていたような疑問点なども可視化され共有されるようになり、ひいてはつい見逃されがちな改善点などがしっかりと指摘されることになるという効用があるのです。

インフレが厳しい昨今、3名を1週間受け入れるのは費用の面でも負担が大きくなりますが、未来への投資効果は確実なものがあります。採用戦略の一環としてインターンシップをご検討の皆様にはぜひご認識いただきたいポイントです。会社の未来をインターン生と一緒に考えてみる機会をぜひご検討ください。

 

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