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循環経済のメリット

SPECIAL

再生材ビジネスコンサルタント

合同会社オフィス西田

チーフコンサルタント 

カーボンニュートラル、SDGs、サステナビリティ、サーキュラーエコノミー、社会的インパクト評価などへの対応を通じた現状打破と成長のための対案の構築と実践(オルタナティブ経営)を指導する。主な実績は、増客、技術開発、人財獲得、海外展開に関する戦略の構築と実現など。

 このコラムをお読みの方々の間では、「循環経済」というコトバはそれほど違和感を持たれないかもしれませんが、世の中を見ると一般的には広まらないところもあるようです。

 

 それでも最近ご相談が増えているのは、脱炭素と絡めて何かできないか、というもので、動物的カンの働き処としては悪くない目の付け所だと言えます。

 

 どういうことかというと、2027年から日本でも大手企業を対象として二酸化炭素排出量取引市場が稼働するのですが、ここで取引されるCO2が1トンあたり1万円程度の値段が付くのではないか、という予想が出てきているからです。

 

 たとえば、廃棄される製品を考えてみてください。破砕するのにエネルギーがかかり、焼却するときにCO2が排出され、埋立作業にも相応のエネルギーを使うので、それだけでも結構な量のCO2を負担しなくてはならないことが理解頂けると思います。

 

 もしこの製品を再利用できたなら?新品を使うことに比べると、再生品が負担すべきCO2排出量はごく限られたものになります。鉄1トンが、新品であれば約2.2トンのCO2排出を負担しなくてはならないところ、再生鉄であればせいぜい数百kgで済むのです。

 

 このように、再生品を率先して使おうという動きが「循環経済」のキモなのですが、これを進めることで毎月1000トンくらいのCO2を削減できたとしましょう。トン当たり1万円の値段がついていたとすると、経営的に言うとこの削減は一か月で1千万ほどのメリットと同等の効果を生んでくれます。年間だと1億円を超える金額が、科目で言うと「税引き前当期利益」にそのまま上乗せされるのです。

 

 税引き前利益を1億増やすために、売上ならどのくらい増やさなければいけないかを考えると、この効果がそれなりに大きなものであることを御理解頂けるのではないかと思います。ご興味がおありの方はぜひ、当社までご連絡ください。

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