最適なコンサルティングを今すぐ活用する!

日本経済を心配する前に、やるべきことがある

SPECIAL

ショールーム営業コンサルタント

株式会社バファローコンサルティング

代表取締役 

異色のショールーム革新経営コンサルタント。体感型ショールームの構築と独自のイベント活用型営業力強化法で、増員なしでも売上・利益2倍3倍化を実現させてしまう専門家。これまで営業現場30年以上の実務経験と100以上のショールームイベント指導で、売上伸長率150%という成功実例を次々と演出。

 

「高市さんが自民党の総裁に選ばれるなんて、ちょっと驚きですよね」

こう話すのは、ある経営者の集まりに参加していた中小企業の社長です。先日行われた自民党の総裁選挙で、高市さんが選出されました。そしてその後、日本の総理大臣に指名されました。

高市さんは経済優先とのことで、今後の財政出動と金融緩和維持に期待が集まって、株価は大きく値上がりしました。期待通りに経済が良くなればいいのですが、なんでもそうですが、光と陰がありますので、陰の部分をどう対処していくのか見ものです。

冒頭の社長は日本経済に詳しいようです。日経新聞を毎日読み込んでいますので、同業者仲間では経済通で通っているようです。

「高市さんが総理大臣になって、財政出動もするし金融緩和も維持するでしょうから、円安が進みますよね」
 「円安なら輸出企業はトランプ関税を吸収できますので、業績悪化の心配は和らぎましたね」
 「しかし、輸入物価は高くなるでしょうから、インフレは収まりそうにないです」

さすが経済通です。日本経済についてレクチャーを受けてしまいました。確かに世間では、このような日本経済の動向について噂されています。しかし、実際に日本経済をどのように動かしていくのか、就任間もないのですから見守るしかありません。また、維新の会とどう連携していくのかも気がかりです。

社長は「捕らぬ狸の皮算用」ならぬ「今後の日本経済の皮算用」を始めています。これまでに溜めた経済の知識を総動員して「あ~でもない、こ~でもない」などと日本経済を占っています。

当社とすると、素人がどのように日本経済の分析をしようと、あまり興味はないのですが、そんな事よりももっと大切なことがありはしませんか?と言いたいところです。

もし、冒頭の会社が日本経済を動かすような超大企業であれば、為替相場とか株式相場、原油相場、長期金利は気になるでしょう。ちょっとした値動きで大きく収益が変わるからです。

ところが、この社長の会社は中小企業です。日本経済に大きく影響を及ぼす規模ではありません。何も、大企業が偉くて、中小企業は取るに足らないと言っているわけではありません。そうではなくて、日本の景気がどうであろうと「その前に、自社で出来ることがあるでしょ!」と言いたいのです。

もちろん中小企業でも、中程度の企業規模になれば、外部環境の影響を大きく受けるでしょう。しかし、そうであっても外部環境の悪影響を打ち消すための、次の一手があるはずです。その一手を打たずして、日本経済の分析をしても意味がありません。

例えば、所属する業界のパーティーに出席したときのことを思い出してください。来賓や主催者側の役員のあいさつで、どんなことを話すのか。

よくあるのが、日本経済から業界の動向まで幅広く知見を披露します。来賓が経済の専門家であれば、参加者の方々から「なるほど、ちょっと参考になる話だった」と言ってもらえるでしょう。

ところが、経済の専門家でもない一企業の経営者が、どんなに頑張って日本経済を語っても、聞いているほうは白けてしまいます。ただ単に、経済の知識をひけらかしているにすぎないからです。

日本経済の動向を知ることは大変重要なことです。経営者なら、日経新聞を毎日熟読することは必須です。しかし、もしあなたの会社が中小企業であれば、それと自社の経営とは、すこし切り離して考えたほうがいいでしょう。日本経済の大きな動向よりも、足元を見た経営に徹するべきです。

円安で原材料価格が上がっているにもかかわらず販売価格に転嫁できない。そんな中で、新総理は金融緩和だ。困った。日銀の植田総裁は何を考えているだろう。早めに利上げしてほしいものだ。

もし、あなたがこんなことをボヤいているとしたら、社長を降りたほうがいいですね。そうではなく、円安であろうと円高であろうと、それらの影響を受けにくい企業体質をどうやって作るべきかを考えることです。そして、それを仕組み作ることです。

例えば、社内のギスギスした雰囲気を良くしたい。どうしたらいいか? もっとも簡単なのは、社長自らが社員や取引先に対して「笑顔で挨拶」することです。そうすれば、社員にも会社全体にもいい影響を及ぼすでしょう。

社員教育や難しい経営理論は不要です。商売人として当たり前のことを、社長が実践するだけです。それでギスギスした社内の雰囲気は一気に変わります。

「笑顔で挨拶」。簡単なようでなかなかできないのですが、社長がまず、やって見せてください。簡単なことでも、実践できなければ「絵に描いた餅」「机上の空論」です。

当社はショールーム営業を通じて、外部環境に影響を受けにくい体質の企業づくりをお手伝いしています。あなたは、経済の動向で右往左往していませんか?

コラムの更新をお知らせします!

コラムはいかがでしたか? 下記よりメールアドレスをご登録いただくと、更新時にご案内をお届けします(解除は随時可能です)。ぜひ、ご登録ください。