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社員満足や顧客満足…その前に在るべきものは?!

SPECIAL

ブランディング営業体制コンサルタント

H&Cブランディングマネジメント株式会社

代表取締役 

中小企業のための、「ブランディング営業体制」を構築するコンサルタント。営業スタッフのみならず、全社をあげて、企業価値をしっかり守り、価格競争をせずに確実に売れていく体制づくりを指導する。

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「わが社のモットーは“顧客満足の向上”です」とおっしゃる経営者は多くいらっしゃいますが、最近では、顧客満足の前に社員満足が先だという考え方もあるようです。いずれにしてもその企業が存在することで誰かの心を満タンにしようということなのでしょう。

企業によって考え方は様々ですが、多くは経営者の思想がそのまま事業に反映していることが多いのではないでしょうか。とにかく良いものを創り出して世の中に送り出すんだ、とか、とにかく社員が喜んで働いてくれる会社にするんだ、また、何が何でもお客様に喜んでいただけるサービスを提供したい・・・と、それぞれ「第一」に掲げるものは違いますが、その根底にある一番大切なものとは何でしょうか?

これまで多くの企業を訪問してきましたが、私の中で“この会社は良い会社だな~”と思うある基準があります。それは、一般的に売上が伸びているとか、社員が明るいだとか、接客が素晴らしい、製品が日本一など様々な見方がありますが、私が一番に見たところは“社長がご自分の口から夢を語ってくださるか?”というところです。

会社には理念や指針、規範など様々なものが掲げてありますが、なぜそれをやり遂げたいと考えるのか?なぜそれが必要なのか?どうしてそれをやらなければならないのか?の根本にあるものは一体何なんでしょう。

今でも私にとってとても尊敬できる大切な社長様がいらっしゃいますが、その方と初めてお会いした当時、「私はこの通り口が悪くて上手も言えない変わりモンですから。周りの社長達からは変人扱いされていますがね、親父から引き継いだこの会社を立派にして、これまでバカにしてきたヤツらを見返してやるんです。社長がバカにされている会社じゃ社員がかわいそうですからね。何が何でもこの業界で一番にしてみせますよ。」

そう語ってくださってから8年。今では業界でも有名な会社に成長し、売上も3倍になりました。社長は相変わらず当時のイケズな青年のままですが、とても輝いていらっしゃいます。

当時は、元請からくる仕事をこなす一般的な下請け体質だったのですが、これでは業界で一番にはなれないと考えた社長は、自社にしかできない仕事は何か?を考え、自社の得意分野を伸ばすことに注力しました。ここで大切なことは、社長が考えた“自社の強み”はこの時点では決して他社に負けないレベルではなかったけれど、何が何でもこの分野で一番になると決めたことです。誰でも最初から一番の強みを持っているわけではありませんが、多くの企業に「強みは何ですか?」と聞いても自信無さげに「いや~」と口ごもる方が多いのです。

社員が強気な営業をするためには、お願いしないで価値で勝負できる体質にするためには、ここを避けて通っていては前に進みません。貴方の会社は何に強いのか?何なら一番になれるのか?を真剣に考え、自信が無ければこれから磨き上げていく努力を惜しんではなりません。

ブランディング営業体制の基本は強みを明確にすることです。ここをハッキリさせると、販路もツールも明確になりどのように仕掛けて行くかの導線が見えてきます。最初はふわふわした感じでも構いません。やり続けることによって本当に自社の強みに育って行き、売上・利益に反映していく過程は社長のみならず社員にとってもたまらない達成感です。

経営者の皆さま。社員に対して日々夢を語っていますか?社外に自慢できる“強み”はありますか?「負けるモンか」のド根性と、明るい未来を信じて語る社長の“夢”は必ずや現実となりますよ。

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