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経営者の家庭の乱れが会社を脅かす

SPECIAL

親子経営コンサルタント

ビジネス・イノベーション・サービス株式会社

代表取締役 

オーナー社長と後継者のための、「親子経営」を指導するコンサルタント。みずから100億円企業を築くも、同族企業ならではの難しさや舵取りの大変さで苦しんだ実体験を指導。親から子へ失敗しない経営継承の極意として「親子経営」を伝授する。

経営者の家庭の乱れが会社を脅かす

 

今日は親子経営企業の思いもよらぬ「死角」についての第2話。

人とは弱いもの。
お金ができ、時間を持て余すと碌なことをしない。自分はそんなことは無いと叱られるかもしれない。得てして男はという話だ。私自身がそうであったわけで、決して偉そうには言えない。

飲む・打つ・買うは男の甲斐性などと言われる時代があった。今の時代、そんなことを嘯く経営者がいたなら、周りからは非難、顰蹙の嵐に違いない。しかし、昭和の時代までは確かにそんな経営者が結構いたものだ。

飲む・打つ・買うの三拍子が揃った経営者は必ずどこかでなにかのトラブルを起こしてしまう。いつの間にか、そのことを妻に知られ家庭が段々おかしくなり始めることになる。家庭が上手くいっていないと経営者の言動に変化が生じる。

経営者本人は気が付かないかもしれない。しかしながら、普段から身近に経営者を観ている社員には、経営者の変化を微妙に感じることになる。そうしている間に、会社の雰囲気が少しずつなにやら変化することになる。経営者自身の在り様、在り方が会社、社員に知らぬ間に影響を与えてしまう。

これは創業経営者のみならず、すべての経営者、誰にでも起こる話だ。どれほど普段、真面目に仕事一筋でやってきた経営者にも、ふとした隙間、瞬間というのがある。経営者のその隙間、瞬間を狙ったかのようにいろいろな罠が待ち構えている。

そのなかでも最たる罠は、異性であり、お金に尽きる。取引先との付き合いで飲めぬお酒を無理して飲む日々。取引先と別れた瞬間、ふとした間に、隣に座る異性に癒される。まさに魔が差す瞬間だ。

もう一つがお金の罠だ。経営者となると不思議なことに、それまで付き合いがなかった人たちが寄ってくる。お金をもっと儲けませんか、といった投資話や出資話がやってくる。なかには、取引がある金融機関までもが話を持ってきたりする。

さらに、久しぶりだねと旧知のひとがやってくる。話をしてみると、お金に困っているのでいくらかでも融通して欲しいという。情にほだされ、ついついお金を貸してしまう。貸したお金が返ってきたためしはない。

このように経営者を待ち構えている落とし穴は数えきれない。困ったことに、また、それまで頑張って経営に携わってきた経営者ほど、日々の時間を持て余すことになる。取引先との関係は上々で、売り上げも安定している。

人材の育成にも力を注いできたかいがあり、しっかりとした組織が出来上がっている。そうなると、経営者が日々やることが少なくなる。日頃、運動をしていなかったのでゴルフでもやろうか、ジムにでも行こうかとなる。

あるいは、お酒が好きな経営者なら、時間が出来たので一人でのんびりと酒でも飲みに出かけようかとなる。ただでさえ経営者にはいろいろな誘惑が待ち構えているのに、こうして自らその落とし穴や罠に近づいてしまう。

私も事業経営者であったころ、自ら進んで、自ら好んで落とし穴に落ち、甘い誘惑に誘われていたものだった。一番大きな取引先社長に連れられ、ソウルのカジノに連れていってもらっていたことがある。

気が付くと、私ひとりでも飛行機に乗り、カジノに出かけていた。ひどいときは、日帰りで行ったことさえある。どこかの大社長が同じようにカジノで大負けをして大変な目に合った話が有名だ。

負けた額こそ私のほうがはるかに少ないものの、私には彼の話はよそ事でなく、まさに私事でもあった。経営者が暇を持て余すと碌なことはしない。その典型がその大社長であり、私であった。

また、経営者のみならず、人というのは、独りの時の過ごし方が難しい。経営者は外にいるときは、多くの人から見られている。よって、人前では経営者然としていることに慣れている。ただ、経営者が多くの見知らぬ人たちのなかで独りになると、俄然、その所仕方が難しくなる。

経営者が独りでいるとき、如何に自らを律し、正しくいられるかが難しいのだ。誰も見てはいないが、お天道様が見ておられる。そう思いながら、経営者が独りのときを過ごすことができるなら大したものだ。

 

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