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やる気に漲る会社、結束の強い会社の社長が、共通してやっている『決定的な一手』とは!?ここ無しには、やる気も結束もあり得ません。

  年商10億事業構築 矢田祐二 SPECIAL
矢田祐二 SPECIAL

年商10億事業構築コンサルティング

株式会社ワイズサービス・コンサルティング 代表取締役 矢田祐二

指導暦18年、これまでに200社以上の実務コンサルティング実績を持つ経営コンサルタント。「10億円事業構築」に強みを持ち、直近5年では、導入後数年で年商数億が10億越えをした企業は20社以上と驚くべき成果を出している。

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「どうしたら社員のやる気を起こせますか?」

「どうやったら会社の結束を高められますか?」

「年商10億のために、何が一番重要ですか?」

これらの質問は、答えるのに一番困る類のものです。
それを説明するためには、多くの時間を要します。到底一言で回答できるものではありません。それでも、あえてこの問いに答えるとしたら、下記のものになります。

「そのために必要な要素をすべて満たすことです。」

やはり、この回答では、多くの方は納得をしてくれません。


大手ゼネコンに務めるM君は、公共工事の施工管理に従事していました。
その現場での業務は、大変厳しいものでした。

毎日朝早くから夜遅くまでやることはいくらでもあります。
工事班に追われるように出来高を計り、また、測量をします。
小工区ながら、施工計画と工程管理を任されています。

その工程を短縮するための案を、上司に提案します。
協力業者の自分の親ぐらいの年齢の職長とも、本気で意見交換をします。
雨で工事が休みの日も、排水の流れや法面の様子を確認するために、雨合羽を着て、現場内を歩き回ります。

日焼けした顔、ヘルメットのあご紐の跡が白いままです。
黒い顔のなかの目は、輝きを持っています。顔から充実感と自信が溢れています。

ある日、所長に呼び出されました。
「M君、惜しいが、〇〇の現場に行ってくれ。」との、辞令でした。

竣工を見られないことを残念に思いましたが、次の現場では、また新しいことが勉強できるという喜びもあります。いままでの充実した日々により、技術屋としてより良い仕事をしたいとも強く思うようになっています。

半年後、以前のM君の目の輝きは無くなっていました。

ただ目の前の業務をこなすだけ、そこには、あれほど漲っていたやる気も好奇心もありません。相変わらず、長時間労働です。手配、測量、検査などで毎日が過ぎていきます。

そこでは、同僚も、同じように完全にやる気を失っています。
また、協力業者の職長たちも「他の現場に行きたい。」と漏らしています。ゼネコン職員との工夫の議論もなければ、信頼関係もありません。
手戻りも多く、工事の進捗は遅れ気味でした。

そのころからM君の頭の中には、ある疑問が浮かんできていました。

「良い現場と悪い現場の違いは、なぜ生まれるのか?」

そんなある日、他の現場の視察の機会がありました。若手の研修の一環として、企画されたものです。
その現場は、以前M君が充実の日々を送った現場の所長の次の現場でした。
そこも、やはり良い空気が流れています。

緊張感も規律もあります。それでありながら、若い社員も協力業者の職長もが、自由に意見を言える雰囲気があります。そして、同じように当初の計画通りの進捗と利益を出していました。

「この所長は、なぜ良い現場を再現できるのか?」

それによりM君の疑問はより鮮明になりました。

「この違いを生む、その要因は何か?」

良い現場も悪い現場も、同じゼネコンの現場であり、同じ会社の現場です。
そこで使われる書類にはフォーマットがあり、日々の管理項目は一緒です。また、施工計画書があり、工程会議があります。安全書類もあり、毎日の朝礼があります。

そこで行われていることは、一見すれば、すべて同じです。しかし、その生産性には、あまりにも大きな違いがあるのです。

「生産性の高い現場に有って、低い現場に無いものは何か?その要因は?」

この問いに対する答えを見つけるために、M君は勉強を始めました。
組織論の書籍を読み漁り、少ない休みを集め、セミナーにも参加しました。

そして、その数年後、より本格的にその探求を行うために、ゼネコンを辞めることを決意しました。

あの問いが生じた時から、約20年が経過しています。
朧気ながら、やっとその答えを見つけることができました。

「良い会社はやるべきことをやっている。その条件となる要素を揃えることこそが、必要である。」

その条件は一つではありません。唯一つを上げることはできません。
複数あります、その条件を一つひとつ揃えることが必要なのです。
そして、それをきちんと連動させることが必要となります。

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社員がやる気を持って業務に向かっている会社、各部門やプロジェクトが結束を持って実現に向かっている会社、そんな会社の社長と出会う機会を得たのであれば、ぜひ訊いてみて下さい。

「どうして御社の社員はやる気を持っているのですか?結束力も高い。どうぞ、その秘訣を教えてください。」と。

きっと、その社長は、困った顔をすることでしょう。そして、明確な答えをすることを、しません。

それでも、「ぜひ教えてほしい。」と喰らいつくと、絞りだして一つ二つを教えてくれます。
「整理整頓を徹底しています。」、「社員同士でサンキューカードを交換しています。」、「どこどこの研修に行かせています。」、「理念の唱和をしています。」と。

そして、それを聴いた人は、それを自社にも取り入れることをします。やはり、その成果を得ることは出来ません。
見た目を真似ても、それが、やる気のある社員や業務のために本気で議論する社風になることはないのです。

その答えた社長に悪気があったわけではないのです。実は、その社長自身も何が決め手になったのか解っていないのです。
それでも、「何かを」と迫られれば答えることになります。また、自尊心の誘惑に少し負けてしまい、誇張もあります。

聴くほうは、ドラマを求めます。何か、運命的な転換点を求めるものです。
多くのビジネス番組、経営者の勉強会での報告、そこでは、「うけ」を取るために、本質とは違う方向への圧力がかかることになります。

その結果、ある偉大な社長の言葉(それもごく一部)が、まるで本質かのように、また、感動的なドラマとして、多くの経営者に広がっていきます。

その状況に、人前で話す社長は、心の中に葛藤を持つようになります。
「実は、何も特別なことはやっていません。経営計画を立て、その通りにやっています。そして、それを改善して。やるべきことをやってきただけです。」

その結果なのでしょう。ドラマを語れる社長は、登壇の機会は増え、ドラマを語れない(語りたくない)社長は、世に出ない(出ることを避ける)ようになります。

その結果として、人のドラマに魅了された多くの社長が、遠回りをすることになります。そして、起死回生の一手、運命的な出会い、自社を次のステージに飛躍させる「何か」を、求めるようになります。


良いゼネコン現場では、毎日やるべきことをしっかりやります。そして、それをもっと効率よくできるように改善を繰り返します。

それと同じように、良い会社でも、やるべきことを日々積み上げています。

経営計画を立て、自社の大きな方針を示します。そして、その実現に向け課題を分析し、今期の重点目標を立てます。そして、それを毎月の行動計画に落とし込み、その進捗を確認し、修正を加えながら目標を達成します。

その結果、一年後には、会社の仕組みは少し良くなっています。アポイント率が上がった、在庫管理がスムーズになった、評価面談制度が回りだした、など、少し良くなっています。

そして、また次の一年をスタートします。
そこに派手なイベントはありません。社員の高揚感を高めるための催しもありません。当然、エイエイオーの掛け声も無しです。

あるのは、方針の発表と今期の目標という『約束』がなされるだけです。
それは、社長から坦々と説明がされます。

やることを決める、それをその通り実行する、そして、その成果を予定通り得る。
この繰り返しで会社は、より効率的に儲けられるようになります。そして、会社として確実に賢くなります。それを社員は、実感として得ることができます。

毎年確実に良くなる会社の状態や高まる生産性を見て、社員は変わってきます。
社員も、その実業に参加したいと思うようになります。また、その実現のために貢献したいと思うようになります。お客様からのお褒めの言葉や市場の中でのブランドも感じるようになります。チームとして本気でディスカッションすることも多くなります。

『約束』をし、その約束を確実に実現するプロセスに、経営者への信頼と会社への帰属の喜びを強めることになります。

その結果、やる気のある社員が多い会社になっています。結束の強い会社となっています。

決めたことが定着しない会社、約束したことを忘れる会社、改善を続けられない会社に対しては、やる気も結束も信頼も生まれないのです。

一つひとつの取組みの精度を高めるための継続的な改善と、その決めたことへの確実な遂行があります。その一つひとつには、その会社ならではの哲学と経験からの研鑽があります。そして、それを積み上げていきます。

そんな会社では、すべての取組みや施策が、相乗しながら効果を上げています。
どれか一つの施策が、飛び抜けて良いわけではありません。連携して強さの基盤となっています。

その毎日は、すごく地味です。坦々としています。
その積み重ねが、結果として、世間からは「変革」と呼ばれるものになっています。しかし、その当人である社長や役員は、その瞬間を自覚していません。
転換点もドラマも無かった、と振り返ります。

社員のやる気を出すために、何か特別な手を打つこともありません。
派手な決起大会や、プロジェクトに特別な名前を付けることもありません。一発逆転を狙う新規事業の立ち上げもM&Aもありません。

だから、社員のやる気や結束について「どうしたらできますか?」と訊かれても困るのです。

高速道路、トンネル、ビルディング、その現場で働く人たちの毎日は坦々としています。規則正しく働いています。
毎日の出来高は僅かなものです。数年続けられるその日々の積み重ねの結果、大きな構造物は出来上がります。
しかし、世の中の人は、それがある日突然その場に誕生したような錯覚を受けます。その景色を見ると、その変化に驚きます。

どんな要素が、自社に必要なのかを冷静に見極め、その獲得のための計画を立てる。そして、その実行と修正のサイクルを確実に動かす。
その「本質」の先にこそ、年商10億はあるのです。

 


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年商10億円への経営視点
矢田祐二

年商10億事業構築コンサルティング

株式会社ワイズサービス・コンサルティング代表取締役

矢田祐二

執筆者のWebサイトはこちら http://www.yssc.jp/

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