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改めて「情報発信」の本質を解説します―いささか不謹慎なサンプルをもとに、ではありますが・・・―  

  地方メディアの高度有効活用 海江田 博士 SPECIAL
海江田 博士 SPECIAL

地方メディアの高度有効活用コンサルタント

株式会社メディアコネクション 代表取締役 海江田 博士

広告分野における地方メディアの高度有効活用を専門とするコンサルタント。東京在住中のマーケティングビジネス経営の経験と地方企業への経営革新支援ノウハウの融合させた、独自の「儲かるための広告戦略」を開発。自らも成功実践事例として、地方メディアを舞台に展開。

当コンサルタント開催セミナーがあります。

私はこれまで「情報発信」の重要性についてずっと述べてきました。そのコンテンツ、手段、媒体、連続性・・・等々、何がポイントなのか、どう対処すべきか、といった点をお伝えしてきました。概ね、その内容については真面目で固いものだったのではないか、と考えています。

今回は、ここで私の述べてきたことを、ちょっとくだけた感じの、他の人の意見を参考に検討し、解説してみたいと思っています。ただ、そのサンプルが人によっては、やや不謹慎に思えるかも知れません。私としてはどなたも不愉快にさせる気など毛頭なく、ちょっと面白い事例だな、と思ったのでご紹介するだけのことです。まあ、ひとつの意見として読んでみて下さい。

前置きが長くなりましたが、ある女性のエッセイを読んだ時のことです。彼女の指摘に「ヘぇー、なるほどそうなのか!そんなものなのか!」と思ったのでご紹介します。

書いたのは、鈴木涼美さん、慶応大学卒、日経記者を経た現在フリーライターの女性です。彼女が、ある雑誌に書いていた「愛の言葉より戯言(たわごと)から」というタイトルのエッセイの中の一文です。男女のちょっとした駆け引きの機微について書いた恋愛論のようなものですので読んでみて下さい。

 

・口説きのハードルを下げること

―本当に愛する女は一人でいい、なんていうのはご立派な思想だが、たとえそうであっても誘い、口説く女はたくさんいていい。愛の言葉は、ここぞというときのためにとっておくべきものではなく、常日頃から振りまいて磨きをかける類のものである。(中略)

これは殿方には理解しがたいことかもしれないが、女は自分を口説く男が「きっとこれまでたくさんの女を口説き落としてきたんだろうな」と思わせることにそれほど不快感はない。私だけで感動するのはより深く結ばれた後であって、「うわ、きっとこの人、女を口説いたこともないんだろうな」というオンリーワン感は全く必要がない。(中略)

人間からスマートさを奪う恋愛という魔物に打ち勝つには日々の積み重ねしかないのだから、美しい人を見たら声をかけて褒める、好感の持てる女性を食事に誘うといったことはせめて20回やって初めて様になる、と思って、まずは今日の仕事の終わりに、コリド-街のバーで素敵な女性を口説くところから始めてみませんか。―

 

これは、私にとって軽く衝撃的な提言でした。通常、真面目な男性であれば、ほぼ逆に考えているのではないでしょうか。

恋愛においては、一途さ、「オンリーワン感」こそが一番大事なんだと・・・

ところが、鈴木女史いわく、それを受ける立場の女性の方は、案外そう思っていない、という事実に少し驚愕させられたのです。

 

彼女の恋愛論をあまり深く追求していても仕方がないので、この理屈をビジネスに置き換えて考えてみましょう。女性に声をかけることを、ビジネス上の「情報発信」に置き換えてみます。先の彼女の文章をそのまま引用すれば次のようになるのではないでしょうか。

―ビジネス上の大きな成果を上げたいというハードルを克服するためには、日々の積み重ねしかないのだから、これはいいと思う情報があったらすぐ発信するチャンスと見ればメディアにも登場するといったことはせめて20回やって初めて様になる、と思って、まずは今日からSNSで、気の利いたコンテンツを発信するところから始めてみませんか。―

どうでしょう。うまい置き換えになっているでしょうか。更に具体的な事例に置き換えてみれば次のようになります。 

例えば、前提として、新しく開発した商品の新規発売開始、といった事情があるとしたらどうでしょうか。

そんなとき、普段やり慣れていない広告宣伝などを、いきなり多額の予算をかけて、大きな企画で行なうのはリスクが高いかも知れません。広報、アウトプットということを日常的にやっていなければ、それは普段取り組んだことのない特別な仕事になるからです。

日常的に、まめに「情報発信」を続けていれば、今は双方向性のやり取りも可能な時代ですので、顧客の声などを参考にして、比較的適切な広告の企画が出せるかも知れません。

しかし、そういったベースがまるでなければ、完全に他者頼み(広告代理店やマスメディアの広告担当など)になってしまい、自社でイニシアティブを取れない可能性が高いのです。

そうすると、広告がうまくいかなかったとき、もともとよくわかっていないために、途中で修正といったことも難しくなります。私は、まるまる他者頼みの広告は、そうなる可能性が高いと思っています。実際そういうケースが多いのではないでしょうか。またそんなとき、責任の所在も不明なまま、ということにもなりかねません。 

こういった大きな企画でなくとも、日常的に発信したい情報はいろいろとあるはずですので、面倒さを厭わず、日頃から「情報発信」に慣れておくべきでしょう。そうすれば、大事なときに、鈴木女史のいう「うわ、きっとこの人、女を口説いたこともないんだろうな・・・」といった、相手の腰が引けるような状況にならないですむはずです。

人生においても仕事においても、節目節目で勝負を賭けなければならないときというのは巡ってくるものです。

そんなときに慌てふためいて、平常心が発揮できない、といったことにならないように、普段からできることはやっておくに越したことはありません。

ビジネスにおいては、その最たるものの一つが、日頃の「情報発信」であると私は思っています。 

どうでしょう。今回は、ちょっとこじつけっぽかったでしょうか。

しかし、私には鈴木女史のいう「日常から慣れる状況を作っておく。」という説は妙に説得力がありました。

皆さんはいかがだったでしょうか。 

 

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企業の盛衰を決める社長のためのメディア戦略
海江田 博士

地方メディアの高度有効活用コンサルタント

株式会社メディアコネクション代表取締役

海江田 博士

執筆者のWebサイトはこちら http://mc-kaieda.com/

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