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社長のアウトプット術、ここの意識を変えればうまくいく―確実にプラスに働くのが「情報発信」―

  地方メディアの高度有効活用 海江田 博士 SPECIAL
海江田 博士 SPECIAL

地方メディアの高度有効活用コンサルタント

株式会社メディアコネクション 代表取締役 海江田 博士

広告分野における地方メディアの高度有効活用を専門とするコンサルタント。東京在住中のマーケティングビジネス経営の経験と地方企業への経営革新支援ノウハウの融合させた、独自の「儲かるための広告戦略」を開発。自らも成功実践事例として、地方メディアを舞台に展開。

私はかねてより

「社長はインプットするばかりでなく、アウトプットが大事ですよ。しかも、インプットとアウトプットはペアになっていることを前提に、ワンパッケージで考えなければいけませんよ。」

といった意味のことを繰り返しお伝えしてきました。

つまり、

「いつもインプット一辺倒ではもったいなく、インプットしたことは、必ずアウトプットを前提に頭の中で構築し直して、実際はき出してくださいよ。そうすれば、自らの内部に記憶され蓄積され、世の中にもアピールすることになり一石二鳥ですよ。」

といったことを、これまで繰り返し述べてきたわけです。

基本的にこの主張は今も変わらないのですが、ここで、インプットとアウトプットの違いを改めて考えてみようと思います。そうすることで両者へのアプローチの仕方を見直していただきたいのです。

これまで、ペアかつワンパッケージで考えてもらいたいと書いてきましたが、両者には明確に大きな違いがあり、それを理解することでより両者の持つ核心に迫ることができるからです。

ここで、それを理解しておくことは、今後のインプットとアウトプットに関する姿勢と実践をより明快なものにするでしょうから、その点について知っておいていただきたいと思います。

まず、インプットはどのように行なわれるでしょうか。基本的には、「読む、聞く、見る」といったことになります。

人は新聞、書籍、ネットなどで活字を読み、他人の話やラジオで音声を聞き、テレビやネットの画像を見ることで情報をインプットします。つまり、これら一連の行動はすべて受動的に行なわれます。

インプットにおいては言うまでもなく、こちらはすべて受ける側なのです。

とはいうものの、他人の話をちゃんと聞いたり、わざわざ映画館やコンサートに出かけていくといった行為は、受動的というよりも能動的なものなのではないか、と思われる方もいるでしょう。しかし、「情報」を受け入れる、という意味では、すべて受動的な行為になります。

これに対して、アウトプットはどのような行為を指すのでしょうか。基本的には、「読む、聞く、見る」に対して、「書く、話す、見せる」といったことになります。

情報という意味では、特に基本になるのは、「書く、話す」といった行為ではないでしょうか。「見せる」もネット社会の現代ではかなり普及していますが、経営者個人がその姿勢や考え方オピニオンといったものを発信するときには、やはり「書く」ことが最も基本的な行為になると思います。ちゃんとした場で「話す」という行為も、その前に「書く」が基本になっていることが普通であり、逆(話したことを文字に起こす)は、通常あまり行なわれません。

つまり、多くの人は、「読む、聞く、見る」といった行為により、多くの情報をインプットしますが、きちんと意図されたアウトプットというのは「書く」が基本になるということです。

これに続くのは「話す」という行為になるでしょう。

しかしながら、私がかねてよりお勧めするアウトプット(情報発信)は、「伝える」だけでなく「蓄積する」も意図していますので、「書く」という行為は避けられないことになります。

さて、ここまでお読みになって、インプットとアウトプットの顕著な違いに気がつかれたことと思います。

つまり、インプットというのは、それなりに手間やエネルギーを要する行為とはいえ、基本的には「受動的なマインド」で済むものなのです。

多少疲れているときに、「読む」という行為には少し辛いものがありますが、「聞く」や「見る」であればボォーっと流しながらでもできないことはありません。

これに対してアウトプットは、極めて「能動的な行為」であり、疲れているときや集中力に欠けるときにはまず取り掛かることはできません。

インプットの何倍もエネルギーを要する行為なのです。

そういう意味では、インプットとアウトプットは全く別物、と考える必要もありそうです。

つまり、河に例えれば「読む」「聞く」「見る」といった何本もの支流が集まって大きな本流になって、それが海に流れ込む(アウトプット)ときは、ほぼ「書く」という一本の形なっていると考えていいのではないでしょうか。

「話す」も、日常的には最も頻繁に行われているアウトプットになりますが、話がうまい、弁が立つというのは必ずしも、レベルの高いアウトプットとはみなされません

というのは、話がうまい、弁が立つといったものの内容を文章に起こしてみると、意外に中身がないことが多いからです。身振り手振りや抑揚を交えた上手なスピーチは、瞬間的に費消されるアウトプットとしては優れていても、私が推奨するビジネス上で継続的な影響力を持つアウトプット(情報発信)とは少し距離のあるものなのです。

さらにインプットとアウトプットの違いをもう少し追求してみましょう。

インプットは良くも悪くも全く個人的な行為ということができます。

本を読みながら、「ああその通りだ。」「いやそれは違う。」といくら突っ込みを入れても誰も何も言いません。テレビを見ているときも同じです。プライベートな場であれば、画面に向かってどんな感想を持とうと言おうとこっちの勝手です。つまり、セミナーや講演などの受講といった公的な場でなければ、感情や理性の赴くままにどんな態度であっても許されるのがインプットです。

これに対してアウトプットは、人の目にさらされることを前提とします。

私のいうアウトプットは、基本ビジネスを想定していますので、誰も読まない日記のような極めてプライベートなものは対象としません。

誰かが読むことで、それなりに影響を与えて初めてアウトプットといえるのです。

そう意味ではその内容について客観的な視点が必要です。感情の赴くままに書かれた文章が人に不快感を与えるようであればアウトプットなどしない方がましです。当然ですが、ビジネスに悪影響を与えるからです。やたら専門用語が多用されているようなものも同じです。人が読んで理解できないようなものなど意味がないからです。

さて、ここまで書いてきて、インプットとアウトプットの顕著な違いというものをある程度ご理解いただいたと思います。インプットをする人の数に比してアウトプットする人が極端に少ないのはこういう理由によるものなのです。

「書く」ということが基本のアウトプットについて、王道とか近道というものはありません。とにかく書いて世に送り出し続けるしかありません。そして、その感想なり見返りを待つしかないのです。

一つだけコツがあるとすれば、書くときはワンテーマを決めて、とにかく最後まで書き切ることです。

稚拙でもダサくてもいいから、最後まで書き切ってください。一つのテーマについてフィニッシュさせる癖をつけないとそこから前に進みません。この点についてはやがて慣れてきます。

ただ、一回一回、苦しい思いをするのはずっと変わらないと思っていてください。それでも、続けていれば自分の考えなりオピニオンを世の中に黙っていることはできなくなると思います。

これまで何度も言っていることですが、アウトプットがマイナスに働くことはまずありません。

確実にプラスに働く、アウトプット(情報発信)を、その性格をよく把握したうえで、チャレンジされ継続されることを強くお勧めします。

 

企業の盛衰を決める社長のためのメディア戦略
海江田 博士

地方メディアの高度有効活用コンサルタント

株式会社メディアコネクション代表取締役

海江田 博士

執筆者のWebサイトはこちら http://mc-kaieda.com/

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