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社長は「開放性」と「柔軟性」で時代の持つ感性を捉えられる人に・・―「情報発信」でセンスを磨く―

  地方メディアの高度有効活用 海江田 博士 SPECIAL
海江田 博士 SPECIAL

地方メディアの高度有効活用コンサルタント

株式会社メディアコネクション 代表取締役 海江田 博士

広告分野における地方メディアの高度有効活用を専門とするコンサルタント。東京在住中のマーケティングビジネス経営の経験と地方企業への経営革新支援ノウハウの融合させた、独自の「儲かるための広告戦略」を開発。自らも成功実践事例として、地方メディアを舞台に展開。

当コンサルタント開催セミナーがあります。

私は、時代にはその時代の感性(かんせい)というものがあると思っています。

その時代の持つ独特な雰囲気であったり、風俗、流行といったものです。それが端的に表れるのが、ファッションであり、音楽であり、演劇や映画、娯楽TV番組、そこに登場するタレントやアイドルなどではないでしょうか。

政治や行政、マクロ的な経済といったものとは少し距離のある、我々のもっと身近なもの、と言っていいでしょう。そこに余程好きな趣味の世界でもあれば別ですが、そういうものとはあまり関係のない普通の事業を営んでいた場合、大半の経営者はそれに対してそれほど大きな関心はないだろうと思います。

こういったことに特に敏感なのは、いつもその時代の若者であり、男性よりも女性ということになります。

大人である経営者は、中でも男性経営者は、むしろそういったものにあまり影響されないことを良し、としているところがあります。かつて、重厚長大産業が日本の経済を牽引していた頃は、特にそんな風に思われていたのではないかと思います。

しかし、時代は変わりました。どちらかと言えば、男性社会を中心としていた日本企業のあり方は大きな転換点を迎えつつあります

先述した「時代の感性(かんせい)」のようなものを敏感にとらえて、何らかの形で自らの事業に活かす必要性が、昔よりは大きくなっていると思います。

ところが、この点について日本の場合、大きな意味ではことごとく失敗しています。「クールジャパン」などと称して、行政が介入しようとしても何かちぐはぐな気がしますし、リゾート開発など第3セクターで運営しようとしてもそのほとんどが失敗しています。「クールビズ」は今では定着していますが、当初そのモデルとして政治家が示したファッションセンスなどはひどいものでした。

日本の場合、「時代の感性」を、従来の男性社会の感覚で捉えようとするとことごとくおかしな結果になっているのです。

いったいこれはどういう理由によるのでしょうか。
それは、私は「時代の感性を、理性で捉えようとしているから」だと思います。特に、政治や行政が音頭を取って、そういった事業に踏み出した場合、もともと「お勉強」のできた、つまり、理性の勝(まさ)っていた男性担当者が当たることになるために、何ともちぐはぐな結果になっているのです。

私は、感性は感性の優れた人材が当たるべき、と思っています。

いくら、お勉強のできた理性の勝った人材が、それに当たろうとしても、それまでその人材が成功してきた分野とはまるで勝手が違います。

理性で無理やり感性の分野を解釈しようとするために、結果としておかしなことになっているのではないでしょうか。

つまり、感性の本質は感性によってしか掴めないのです。

これは、言い方を変えれば「センス」といったものになります。

「お勉強ができる」ことと、「センスがある」ということとはまるで違う世界です。かつては「お勉強のできる人材」が、日本を牽引してきました。つまり、試験に強い人材が様々な分野で重宝されたのです。

その頃は「時代の感性」に所属するタイプの様々な事象は、あくまでも「脇役」でした。ところが、今やその「脇役」が「主役」の座に躍り出る時代になったのです。

おそらくこれからは「時代の感性」のようなものを敏感に感じ取り、何らかの形で自らの事業に取り入れていくようにしなければ、ビジネスはうまくいかない時代になるでしょう。

さて、こういったいわば時代の潮流みたいなものに、我々中小企業経営者はどのように乗っていったらいいのでしょうか。時代のセンス、みたいなものをどうやって掴んでいったらいいのでしょうか。

私は、そのキーワードは「開放性」「柔軟性」だと思います。

まず自分のマインドを開放して、いろいろなものやことを受け入れることです。

「受け入れる」というところまで行かなくても、少なくとも「拒絶」や「遮断」をしないことを意識すべきです。

まず、そうしないことには始まりません。

そして、受け入れたならばそれに柔軟に対応することです。必要とあらば、自らの事業との接点を見出して取り入れていくことだと思います。

例えば、私のもう一つの仕事である会計事務所の業務であれば、こういうことになります。これまで顧客に提出していた無味乾燥な決算書や申告書といった会計や税務の書類を、見やすいカラー刷りで印刷し、きちんと製本してお渡しするといったことを実施しています。

正確さはもちろんのこと、見やすさ、分かりやすさまで配慮した会計書類にするのです。

普通、会計事務所ではここまで細かい配慮はいたしません。別にそういったことをしなくても誰に文句を言われるわけでもないからです。しかし、時代は明らかに違ってきました。無味乾燥と思われていた決算書が、以前にも増して様々な場面で重要なポジションを占めるようになってきたのです。対税務署というよりも、金融機関への提出と説明、将来の計画への基礎といった役割を持つようになりました。

そういった背景の下では、誰もが見やすく分かりやすいといった要素が必須になります。ビジュアル(見せる)のセンスが求められるのです。これはかつて我々の業界にはなかったことでした。
こういった現象があらゆる分野で起きているのではないでしょうか。

デザインのクオリティ、コピーライトの分かりやすさ、面白さ、素材選びのセンス、といった、これまで特段必要とされてこなかったものが、当たり前のように要求されるようになってきました。

しかし、今さら「センス」と言われても、そんなこと特に仕事の上では気にも留めてこなかった経営者にとっては、どうしていいのかわからないのではないでしょうか。

私はこの点について経営者、中でも年配の男性経営者にできることは、先述した「拒絶」や「遮断」をしないことだと思っています。

そして、やるべきことを若いスタッフや女性担当者といった、こういった役に相応しい人に任せることです。

とはいえ、時代がそういったものを求めているとすれば、自分ができることは何かやっておきたいと思う経営者はいるはずです。それではそう考える人は、どんなことをすればいいのでしょうか。センスを磨く方法はあるのでしょうか。

それには2段階あると思います。
まず一つは、先述しましたように「受け入れること」です。

つまり「インプット」することです。

少なくとも「拒絶」や「遮断」をしないでとりあえず、黙って受け入れてみることだと思います。

できれば少し踏み込んで、こちらからいろいろと聞いてみる、参考になるものを読んでみる、試してみる、といったところまで行けば第一段階はOKです。

次に、それをアウトプットしてみる、ということです。

「若い連中にこんなこと聞いたんだけど、俺はこう思う。」とか「俺の世代には、さっぱりわからない現象だけど、理解に努めている。」といった前向きなコメントであれば、より効果が増します。

この2段階目まで行けば、時代にあったセンスは徐々に磨かれていくと思います。

一見、事業とは何の関係もないように思える「時代を掴むセンス」

昔に比べて、こういったものが大事な要素となっているのが現代社会です。

経営者は、怠りなくインプットとアウトプットを続けることで、そのセンスを磨いてみてください。

 

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企業の盛衰を決める社長のためのメディア戦略
海江田 博士

地方メディアの高度有効活用コンサルタント

株式会社メディアコネクション代表取締役

海江田 博士

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