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半歩先の既存コンセプトリニューアル戦略

2020年3月23日 商品リニューアル 古崎千穂 SPECIAL
SPECIAL

商品リニューアルコンサルタント

りぼんコンサルティング 代表 古崎千穂

商品リニューアルに特化した専門コンサルタント。「商品リニューアルこそ、中小企業にとって真の経営戦略である」という信念のもと、商品の「蘇らせ」「再活性化」「新展開」…など、事業戦略にまで高める独自の手法に、多くの経営者から注目を集める第一人者。常にマーケティング目線によって描きだされるリニューアル戦略は、ユニークかつ唯一無二の価値を提供することで定評。1969 年生まれ、日本大学芸術学部文芸学科卒。

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いま、真にチャンスの時です。

なぜなら、わたくしたち生活者の不安、不満が高まっているからです。

たとえば、

  • マスクを買うために3時間並んだ
  • マスク、消毒液が手に入らない
  • 朝から薬局を20店舗以上で疲労困憊
  • ネットで高く転売する人に残念
  • 子供たちの遊び場がない
  • 巣ごもり育児が想像以上に大変
  • 仕事しながら子の勉強はみれない
  • 勉強しろと親がうるさく子ストレス
  • 子供がゲームばかりやるが叱れない
  • 卒業式や入学式なくなってがっかり
  • 式典用に買ったスーツが残念
  • 生活一変なのに、夫動かず
  • 育児に不慣れな夫が家でイライラ気味
  • テレワークになって妻のストレス増
  • マスクの代わりにワインを大量買い
  • 宅飲みでお酒の量が増えた
  • ストレスから頭痛薬や胃薬を買った
  • 運動不足でつらい
  • 息抜きができなくて涙がでる
  • 介護ヘルパーさんが来なくて手が足りない
  • 施設を利用できず家族が疲労困憊
  • テレビやネットを視ていると疲れるetc・・・

 

日に日に増える不満、そして不安ですが、小さなことから深刻なものまで「ネガティブ」な感情があって、当たり前の状況です。そして、潜在的に衣食住の基盤となる経済的な不安が潜んでいます。一方、街に出てみますと閑散としたお店もあれば、長蛇の列をなしているお店があります。飲食店も同じで、混んでいる店とガラガラの店があります。混んでいる店のスタッフにヒアリングしますと「かえって忙しくなっている」と教えてくれました。

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東洋には「天地同根・万物一体」という、古くから伝わる言葉があります。物の世界・自然の世界と心の世界・人間の世界とは同一系統のもので、有機的につながっている、という意味です。

世界各国で非常事態宣言が発令されています。英国のEU離脱のニュースが冷めやらないうちに、欧州では国境封鎖が始まり、物と人の流れが止まりました。そして、わたしたちと同じ生活者の発信がネットニュースやSNSで流れる毎日です。

毎日毎日、決して明るくはない情報の洪水に身を浸す生活者の心の中は、ネガティブな感情で渦巻いています。生活者は「何か明るいニュースはないの、何かハッピーな話題はないの」と呟いています。わたくしたちができることは何でしょうか? 生活者といっしょに「不安だ」とやり場のない怒りをぶつけることでしょうか? 「明るい話題はないのか!」と憤ることでしょうか

生活者のストレスが肥大化している今だからこそ、困っている人がたくさんいる今だからこそ「自社の出番」です。世界がコロナショック以前と以後と変化してしまった今だからこそ、自社が半歩先に立って日本の成長に繋げる時なのではないでしょうか。

世の中が大きく変わった今、既存の商品サービスのままではフイットしないことがほとんどでしょう。ゆえに商品リニューアルなのです。今を生きるお客様が「こんなことを欲しているであろう、あったら喜んでもらえるであろう」と、生活者視点で逆算設計していくことは、商品リニューアルの真理であり、外部環境になんら影響されない基本姿勢です。実践の時です。

緊急時にあって、テレワーク、eラーニングがトレンドとなり、導入をすすめるネット広告が急増しています。しかしどうでしょうか。子供が机にかじりついて勉強しているのは生活者感覚とは乖離しています。むしろ子供達は外に出たがっていますし、友達と遊びたがっています。先生に会いたい、と考えています。時代がどうであろうとそれが子供というものです。

テレワークの実施も、頭では理解できます。しかし実際のところ、家庭ではイライラがたまっています。家族で買い物をし、公園に行き、ひとりで散歩やジョギングを楽しむ大人の姿を目にするようになりました。自転車を楽しむ人も増えているのではないでしょうか。

ネットニュースにうんざりし、ドラマも撮影できなくなってテレビ番組のコンテンツが「再放送」だらけになれば、静かに音楽を聴いたり、読書する人も増えるかもしれません。

街中で人が入っている店は、良い商品サービスをお客様にとっての適正価格で誠実に商売しているお店です。飲食店であれば、おいしくてプラスαの感動があるお店。アマゾンなどの大型店では提供できない商品やサービスをしっかりと提供してきたお店。ネットではできない、対面を活かした顧客との関係性構築の努力を積み重ね、この非常事態において、さらにお客様に声をかける仕組みがあるお店です。そんな店を、お客様は「がんばって」と“自分ごと化”して応援しています。

わたくしどものようなコンサルティングサービスにおいても、セミナーなどの集まりはむずかしくなっています。対策としてはオンラインセミナー、動画配信サービスが当たり前になっています。そして、興味深いのが、このような状況にあっても対面での面談をご要望される経営者さまがいらっしゃいます。経営者とは社長とは、デジタルツールなど新しいものを取り入れる柔軟さを持ちながらも、アクティブで「直に会って熱を伝えたい」。そういうパッションを持つ、非常に熱量の高い人たちなのだと、あらためて気づかされました。

手前どもの話で恐縮ですが、メールマガジンを登録してくださる方、このコラムを読んでくださる方がコロナショック以降ジワジワと増えています。さらに「新しい切り口の商品をつくりたい」というご相談が増えています。わたくしどもはこうしたアクションに非常に勇気づけられています。そして、わたくし自身がこの情熱と勢いに、襟を正しています。おかしな言い方かもしれませんが、わたくしはこのコロナショックに感謝すらしています。

時代の変化にある今、最もなすべきは「終わらせること」です。自社ビジネスで今まで先送りとしてきた問題が今、必ず浮き彫りになっているはずです。自社が向かうべき方向をしっかりと考え、組み立てる好機が今です。自社ビジネスの「核」として機能してきた「コンセプト」をリニューアルする時がきています

天地同根・万物一体。地球中の国々が変化しています。わたしたち生活者の心理も、この変化に大きく影響を受けています。今までの「当たり前」と「変化」とのギャップが、「不満」や「不安」となって人心に現れています。

生活者より半歩先に立って、このギャップを解消し新たな世界へ導く企業になりましょう。「終わらせる」ことを決めましょう。あらためて揺らがない自社の「核」を定めましょう。そのためには、新たな「言葉」と「仕組み」が必要不可欠です。必ず感染は収束し、どうであれ人間が生きている限り経済活動が動き出します。それは歴史が証明しています。だからこそ、多くの企業が俯き、様子を見守る今こそ、わたくしたち中小企業が起ち上がる好機です。顔を上げ、わたくしたちが先に立ち「明るいニュース」を発信していきましょう!

 

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【社長直轄】商品リニューアルの着眼点

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りぼんコンサルティング 代表

古崎千穂

執筆者のWebサイトはこちら  https://rbnc.jp/

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