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経営者のための2020年 後半6カ月の指針

SPECIAL

全員営業コンサルタント

辻経営 有限会社

代表取締役 

会社の一人ひとりの小さな力を、無理なく売る力に変えて、全員営業で自然と売上があがる体制を築く実践手法とは…。

全国で行動自粛が解除となり、ようやく一息つけた気がしますが、起承転結でいえば、「起」の段階かもしれず、決して気を抜けるわけではありません。

本日は、このような先が読めない混迷期に、どのように経営と営業に取り組めばいいかのヒントをお伝えします。

世界的なコロナウイルスの影響により、20年3月~5月の業績数字は、一部の会社を除き対前年マイナスあるいは急減に低下していると思われます。また、1カ月先さえ読めない状況が、しばらく続くことが予想され、経営者にとって頭の痛い時期がこれからも続きます。

さらに悩ましいのは、今回のコロナショックは誰しもが未体験のことに加えて、いまだに国家および関連する専門機関や報道も、全幅の信頼に足る情報ソースがないことです。


少し前を思い返してみてください!

 

2月までは、「毎年かかるカゼと大差ない」とか、「若者にはうつらない」など、世界的な国際機関や日本の医療専門家や関連省庁の某大臣などが、自信たっぷりにTVや報道で意見を述べていたのを…

ゆえに、このコロナウイルスの件では、どんなに権威ある機関や専門家であろうと、その判断や意見は参考程度にしかできないのです。

では、経営者は、どう意思決定すればいいのでしょうか?

結局のところ、自らが主体的に情報を集めて、自らの見識で判断し、それが外れた時の危機管理も想定しておくにつきます。

さて、ここで、一つ質問です。

御社では、先週末~今週初めにかけて、行動制限が解除となった時、どのような考え方で出社制限の解除や、営業再開の指示を出されたでしょうか?

おそらく行動制限が解除になった途端、日本の中小企業は、以下3種類の経営に分かれたと推測します。

1.とりあえず一段落とし、旧来の経営と営業にスグ戻す会社

2.コロナに配慮しつつも、旧来の経営と営業から脱却しない会社

3.やがて来る第2波に備え、経営と営業を再点検しようとする会社

1は、極論すれば、今回の件で何も学んでいないことになります。2も、対処はしても危機管理の点では、ほぼ思考停止の状態です。3のみが、現在の小康状態の機会をとらえた経営といえます。

もし、あなたが経営者であれば、この週末の土日か平日の夜に、少しまとまった時間をとって、今年の年末あるいは1年後の状況を想像しつつ、会社の行く末と、今後の打ち手をじっくり考えてみてはいかがでしょうか?

もちろん、経営の次の手や良案は、スグには思いつかないかもしれません。

とはいえ、コロナによる行動自粛制限が再発した際に、いまの経営のままだとマズい点について、直近3~5月の会社の状況を振り返れば、幾つか思いつくはずです。

問題点を修正できるかできないかは次の段階の話です。しかし、最初から、「やれやれ、少し落ち着いたと考えて何もしない」のと、仮にいきつく結果は同じであっても、経営に取り組む姿勢や、会社の成熟度の観点からは全く違うものといえます。

私自身、今回のコロナの影響は、経営の観点からは、地球の生物界で複数回あった生存競争に近いかもしれないと認識を改めています。その根拠は、会社単位というよりも、業種単位で、倒産や廃業のリスクが高まってきているからです。

もし、100年前のスペイン風邪(1918~20)のように第2波、第3波があって、今後2年以上に渡って影響が続くとすれば、どの業種/どの企業にとっても、それを乗り越えるのは決して簡単ではないでしょう。

しかし、帝国データバンクの調査によれば、日本には創業100年以上の会社が約2万社あり、企業全体の1.6%も存在しています。

100年前の大正時代7年~9年だと、現在よりも入手できる情報が少なく、とれる手段もわずかでした。その頃の日本企業に比べれば、私たちの選択肢と可能性は格段に多いはずです。ぜひ、この難局をともに乗り超えて参りましょう。

 

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