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出社とテレワーク、どちらにすべきか判断する方法とは

SPECIAL

人事制度コンサルタント

株式会社ENTOENTO

代表取締役 

会社を成長させる人事制度づくりで、700社以上の指導実績を誇る日本屈指のコンサルタント。日本の過去50年間の人事制度のつくり方とは異なり、経営者の評価と賃金の決め方を可視化してつくる画期的な人事制度は経営者から大きな支持を得ている。

「先生、緊急事態宣言が解除されましたが、今後もテレワークを続けたいという社員がいます。通常の出勤のスタイルに戻したほうがいいのか、テレワークを続けたほうがいいのか、どちらのほうがいいでしょうか?」

先日ある経営者から頂いたご相談です。

緊急事態宣言が解除され、東京では一気に電車を使う人が増えました。しかし元通りまで増えたわけではありません。まだテレワークを続けている企業があることがわかります。

通常勤務に戻すべきか、テレワークを続けるべきか。
残念ながら現時点でこの問いに答えられる経営者も専門家も一人もいません。

ただし、“ある”ものを確認することで、経営者として答えを出すことは可能です。なぜそのように言い切れるのか。それは営業職だろうが製造職だろうが工事職だろうが事務職だろうが、あらゆる職種で上げるべき成果があるからです。成果が上がればOK、成果が上がらなければ見直しです。

社員の成長を確認する際には「期待成果」「重要業務」「知識・技術」「勤務態度」という4つのポイントがあります。期待成果は結果、後半の3つはプロセスです。

経営者が「優秀な社員だ」と考えたとき、明確になっているかどうかは別にして、その社員はなにがしかの結果を残しています。どれだけ素晴らしいプロセスであったとしても、結果を出せていない社員を「優秀だ」と言うことはまずありません。

(かといって、どれだけ素晴らしい結果を出していたとしても、プロセスをないがしろにしている、たとえば勤務態度が悪い社員を「優秀だ」と言うこともないのですが……)

しかし、数字(結果)は誰が見ても同じです。3,000万円の売り上げが、人によって2,000万円に見えたり、4,000万円に見えたりすることはありません。つまり、数字には評価の甘辛がありません。

この結果である数字こそが、「通常勤務」がいいのか「テレワーク」がいいのかを判断する際に大きな役割を果たします。

これまでも企業では「最も高い成果を上げる方法は何か。もっと高い成果を上げるためには何をどのようにすれば良いのか」を常に見直ししてきました。

それと同じです。会社に出勤して働く。自宅で働く。どのような選択をしても良いでしょう。それによって成果はどちらが高いのか。そこが判断するポイントです。

社員は全員「自分は頑張っている」と思って仕事をしています。そしてそれを認めてもらいたいと思っています。それでも社員によって成果に違いがあります。結果を生み出しているのはプロセスです。高い成果を上げられていない社員は、やっていることややり方が違うのです。

「では何をやればいいのか?」「どのようにやればいいのか?」は、高い成果を上げている社員から見つけ出すしかありません。特にテレワークでは社員は上司が見えるところで働いていない以上、プロセスを評価することはとても難しくなります。まずは結果である数字から判断するしかないのです。

高い成果を上げているのは誰なのか。そしてどのようにその成果を上げているのか。それが明確になれば、全員がそのやり方にシフトしていきます。

明確な判断基準を持ち、まずは取り組んでみることです。そして1年後くらいでしょうか。

「当社はテレワークのほうがいい!」
「当社は会社に集まって仕事をしたほうがいい!」

そのようなことが判断できるようになってくるでしょう。

もしかすると「現在の期待成果だけではなく、○○も新しく期待成果に加えたほうがいい」と、何か別の基準が見つかるかもしれません。会社ごとではなく、社員ごとに判断する基準が見つかるかもしれません。

重要なのは判断基準を持って進むことです。

その判断基準が最初から正解である必要はありません。違っていると感じたときは、大いに見直してください。ただし、違っていると感じることができるのは、やはり明確な判断基準があればこそです。

生き残りを賭けた壮大なチャレンジです。1年後を楽しみに、挑戦をしてください。

 

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