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「自信」の使い方

SPECIAL

商品リニューアルコンサルタント

株式会社りぼんコンサルティング

代表取締役 

商品リニューアルに特化した専門コンサルタント。「商品リニューアルこそ、中小企業にとって真の経営戦略である」という信念のもと、商品の「蘇らせ」「再活性化」「新展開」…など、事業戦略にまで高める独自の手法に、多くの経営者から注目を集める第一人者。常にマーケティング目線によって描きだされるリニューアル戦略は、ユニークかつ唯一無二の価値を提供することで定評。1969 年生まれ、日本大学芸術学部文芸学科卒。

人にも企業にも過去・現在・未来があります。ひとりひとりに、一社一社に個性があり、みな違います。近年では「多様性」という言葉で表現されています。ひとりひとりが集うと集団になり、組織となります。まとめるために「力」で支配していく構造は、太古から何ひとつ変わってはいません。

一方、最近注目されているのが「マヤ文明 最大の建造物」発見のニュースです。古代マヤ文明の遺跡調査を進める研究チームが、メキシコ南部で最大級の祭祀用建造物を発見しました。まだ社会的な階層がはっきりしていない紀元前1000年〜800年に築かれたものだそうです。

この発見は世紀の大発見。6月4日の朝日新聞朝刊によれば「社会的な不平等が小さくても大規模な共同作業ができることが示され、従来の文明観を覆す」としています。研究者は「神聖な山を築くことで、共同体のアイデンティティーを確立しようとしたのでは」と伝え「人が自発的な意思で集まって、建てたのかも」と結んでいます。

紀元前1000年というはるか遠い過去、力で人を支配する仕組みのない時代、人間が「自発的に共同作業をし、アイデンティティーを確立」しようと考えている姿は、インターネットを介した現代人のフラットな絆づくりと類似しています。一方、インターネットによって権力者の支配構造が可視化されています。この「自発」と「統制」の両極を往来しながら、その時々の環境におかれ変化しているのが、わたしたち人間の姿だということが、マヤ文明のあらたな発見によって気づかされます。

いま東京は人の流れが戻ってきたように肌で感じます。今朝の日経新聞1面では「世界マイナス5.2%成長」という世界銀行の予測で、「戦後最悪の景気後退」と伝えています。「経済を回す」といった大義が組み立てられている今ですが、中小企業経営者としては、これからはじまる「嵐」を直観されているところではないでしょうか。

売上を生み出すのは自社の「商品サービス」です。新しい時代の商品サービスのリニューアルに取り組むときの注意点は「トレンドにふりまわされない」ということです。視点をあげ、「大局」と「傾向」の掛け算をする姿勢が最重要です。大局とは「時代の流れ」であり、傾向とは「直近トレンド」です。

歴史という一本の流れにおいて「新型コロナウイルスのパンデミック」は一過性の傾向です。このパンデミックは感染症の歴史と同じようにやがて収束します。今、ヒットしているマスクなどの口元まわりのアイテム、美容健康アイテム、運動アイテムなどは直近トレンドであり、やがてブームが去って行きます。

大局とは「デジタルシフト」です。コロナ禍で金融決済のオンライン、テレワークの日常など、一気にデジタルトランスフォーメーション(DX)が進んでいます。否応無しに人々のライフスタイルが変わってゆきます。よりダイナミックに、未来を創る「戦略リニューアル」を仕掛けてゆくことが必要不可欠です。

大局を俯瞰し、荒唐無稽上等、あなたの「夢・ものがたり」を紡ぐことです。未来のことはだれにもわかりません。だからこそ、しっかりとたどり着きたい未来を描く。成功するために、自信をもってのぞむことが最も重要なことです。自信がない、というならばまずプロジェクトは成功しません。「自信」の使い方ひとつとっても、順番が逆です。

新型コロナウイルスの世界的大流行と、戦後最悪のマイナス成長を前にして、混迷の時期が続くいま、世界的に「危機疲れ」に襲われているというレポートもあります。極めて強力なストレスホルモンが心身に重大な影響を及ぼしているというのです。(#WIRED.jpで検索)

が、決めつけないでください。マヤ文明が現代に示唆しているように、わたくしたち人間は、つねに両極の価値観を行ったり来たりしています。悲観と楽観の間をその時々の環境変化に合わせて変化してゆきます。「危機疲れ」もあるでしょうし「勇気凛凛」もあるでしょう。もっと自由に発想しましょう。ゼロにリセットするのではなく、いまある資源を十分に生かし変革していきましょう。

わたしたちは今まで、懸命になって世のため人のためにいい商品サービスを提供してきたはずです。喜んでくださるお客様の笑顔が見たくて、一心にがんばってきたはずです。いい商品サービスを持っているはずです。誇りをもって新しい時代のファンファーレを、御社が力強く鳴らしましょう。

自信をもってのぞみましょう、成し遂げるために。もっと、もっと、お客様に自社商品サービスの魅力を伝えましょう。直近トレンドで今のお客様の役に立てることをしながら、自社が考える新しい未来をつくり、檄を飛ばしましょう。そのために問うてください。たどり着きたい未来をくっきりと描いていますか?  経営者であるあなたが胸を躍らせる、わくわくするビジョンを描いていますか?  戦略リニューアルは「問い」をたてることから始まります。

 

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