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逆から眺めるビジネス発想法

SPECIAL

マインドシェアNo.1ブランドコンサルタント

株式会社アトリオン

代表取締役 

国連が提唱する「持続可能な開発目標」SDGsのフレームワークを活用し、顧客にも社員からも永く愛される「マインドシェアNo.1ブランド」確立のための社内体制を構築する。会社の哲学、商品・サービスの優位性を明確にし、社員の意欲を引き出して、顧客のファン化を後押しするスペシャリスト。顧客と社員の双方の満足を循環させるES-CSチェーンを土台に、競合との圧倒的な差別化をはかり、会社のステージを上げたい企業から絶大な支持を集めている。

先日、新規事業のご相談で見えられた社長のお話しです。「新しい事業を始めたいが、その前に新しく人材を雇い入れて教育をしなければいけない。売上がないのに経費がかかるのが何とも痛い…」と悩んでおられます。

家賃や人件費などの固定費は売上がなくてもかかるもの。コロナ禍で真っ先に重荷になったのはこの二つ、という会社も多かったのではと思います。

「売上がないのに人件費がかかる」という問題の原因は、雇用が前提であるところにあります。ではもし雇用しないで人材育成ができるとしたら、どうでしょうか。

もちろん倫理的に正しくないことをお勧めしているわけではありません。貴社の仕事に不可欠な能力を育成するのであれば、きちんと雇用するのは当然です。しかしながら、同じ能力育成でも全く反対方向にお金が流れているものがあります。

それは、世の中に数多ある資格取得の制度。心理学やカウンセリング、アロマセラピーや野菜栽培から士業にいたるまで、民間・公的問わず実にさまざまな資格が世の中に存在しています。

そして多くの人が自己啓発の目的や資格取得後の仕事の機会を期待して、お金を払って学んでいます。

資格取得のために学ぶことと、新規事業のために学ぶこと、「学ぶ」というところだけ取り出すと同じことをしています。なのに片方は学ぶ人がお金を払い、もう片方は学ぶ人がお金をもらうという全く正反対のことが起こっているのです。

アイデア発想法の一つに「逆さまにしてみる」というものがあります。売り手と買い手の役割を逆にする、貸す人と借りる人を逆にする、支払いと入手の順番を逆にする、などなど。今まで当たり前と思っていた物事の序列を逆にしてみると、新しいビジネスモデルが生まれる可能性が出てきます。

先日テレビのニュースで見かけた不動産業者では、借りる側が借りたい物件のイメージを提示して不動産業者から手が上がるのを待つというスタイルで話題を集めていました。同じようなものに求職希望者が自分のキャリア情報を公開してスカウトを待つサービスなどがあります。いずれも、従来の借り手・貸し手の関係が逆になっていたり、人材とスカウトの関係が逆になっていたりしているもので、それだけで新規性に目が留まります。

女性用の洋服やアクセサリーのシェアリングサービスでは、試しに着てみた服やアクセサリーを気に入ったら、代金を追加して購入できるというものがあります。レンタルと販売、従来は相反するものだったものを一体化することで、借りたい人の需要も買いたい人の需要も取り込もうというもの。こちらは、逆から見たというよりも、相反するものを俯瞰してみて一連のシナリオに組み込んだ例です。

今まで当たり前だったものを逆から考えてみたり、相反するものを一体化してみたりするだけで、新しいものが生まれてきます。その時に絶対にやってはいけないのは、過去の常識に照らして「ありえない」と一蹴してしまうこと。むしろ面白がって、ばかばかしさの上塗りをしていった方がいい、というのも、アイデア発想法が教えてくれる知恵です。

ちなみに、古典的なアイデア発想法としては、オズボーンのチェックリストというものがあります。先に書いた「逆から考える」はその一つ「逆転」。そのほか転用、応用、変更、拡大など9つの方法が示されています。

新しいアイデアを生むには強制的に今までの認識の枠組みを外してみる必要があります。先人が生み出した数々の手法やフレームワークに頼ってみるのも一案です。

それでもまだ旧来の思考パターンから抜けられないというときは、他者の視点が役に立ちます。ぜひ一緒に考えましょう。

 

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