売上とやる気の上にあるもの | 日本コンサルティング推進機構

本物のコンサルティングをより身近に。

売上とやる気の上にあるもの

SPECIAL

環境戦略コンサルタント

合同会社オフィス西田

チーフコンサルタント 

環境戦略アドバイザー。数々の多国間環境条約や、国連が提唱する2030年のための持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals: SDGs)を参照しながら、サーキュラーエコノミーなど企業として取るべき環境戦略や、環境対策を通じた長期収益構造の改善などをアドバイスしている。

売上を伸ばすための施策として社員のやる気を引き出す、とは昔から言われている成功の法則です。この考え方、逆もまた真なりで「売上が伸びれば社員はやる気を出す」、という話もよく耳にするところです。では企業経営者として、どちらのアプローチを採用すべきなのでしょうか?

実はこの問い自体がトリッキーで、この考え方に囚われてしまうと答えは出ないか、出たとしてもどこかで思考停止に陥っている、あるいは完全に肚落ちするものになっていないことが多いはずです。ジャンケンに常勝の手がないように、売上とやる気、どちらが原因でどちらが結果なのか、という問いには常に正しい正解などないからです。

経営者は時と場合によって、売上を上げることで士気を高めるべく務める必要がありますし、また売上を伸ばすために士気を高める策を講じることもしなくてはなりません。二つの考え方の間を揺れ動く姿こそ、経営者の本来的なものなのです。だからと言って、そこで立ち止まって悩んでさえいれば良いというわけでは全くありません。

重要なのは、これらの問いが何のために発せられているのか?という洞察と内省です。世の中の動きを自分なりに読み解き、先を読む(洞察)、そしてそれが自社にとってどのような意味を持つのか、虚心坦懐に振り返る(内省)。それを繰り返すことで「何のために」売り上げを伸ばし、社員のやる気を引き出そうとしているのかを深く突き詰めることができます。

会社の繁栄こそがその目的、という経営者は少なくないと思います。自分と社員の幸福のため、と言う方もいるでしょう。地域社会全体の幸福を考える経営者もいるかもしれません。令和になって、地球人類のため、と言う人がいてもおかしくない時代になってきたような気がします。

実はこの上位概念こそが全てを決める拠り所になるのです。目指すべきゴールを定点として認識することで、下位目標はおのずと決まってくるからです。そこをしっかりと固めるための思索は、プライスレスなものになります。

まずは世の中の動きを注視するところから始めてみてください。そして毎日、少しずつでも良いので洞察と内省を繰り返してください。ポイントは、難しいからと言って簡単にあきらめないことにつきます。経営の上位概念を突き詰めることにアキラメの悪い経営者こそが、明日の扉の鍵を手にすることができるのですから。

 

コラムの更新をお知らせします!

コラムはいかがでしたか? 下記よりメールアドレスをご登録いただくと、更新時にご案内をお届けします(解除は随時可能です)。ぜひ、ご登録ください。