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仕事ができる人とは

SPECIAL

社内独立店開コンサルタント

株式会社ストアブレインコンサルティング

代表取締役 

経営コンサルタント。アパレル、小売、飲食チェーン指導などに強みを持ち、店長再生から店舗最盛へとつなげていく独自の「社内独立店開」手法を指導する専門家。
自らは店舗を持たない「販売・運営」に特化した経営スタイルに、多くの異業種経営者、店長が注目。路面店から百貨店、都心型SC、郊外型ショッピングモール…など、多様なチャネルで成果を上げ、店舗の強みを引き出す天才と称されている。

いきなりですが質問です。

皆さんにとって「仕事ができる」とはどういうことでしょうか? 普段は考えているようで考えないことだと思います。せっかくの機会なので、ちょっと時間を取って言葉にしてみましょう。

さて、いかがだったでしょうか。考えてみると意外と難しかったな…という方も多かったかもしれません。

私が考える「仕事ができる」というのは、端的に言えば「成果が出せる」ということです。

ただし、この成果というのは単なる売上や利益だけではありません。相手にとってためになることはすべてを含みます。もっと踏み込んで言えば、相手が「感動するレベルの成果」を出せることが重要だと私は考えています。加えて、相手に「この人でなければダメだ!」と言わしめるほどのインパクトを与えることができればなおよいでしょう。このレベルまで行けば誰もが「この人は仕事ができる!」と感じるのは間違いありません。

相手が感動するレベルの成果を出すためには、例えばプレゼンが上手い、プログラミングができる、財務分析ができるなど仕事における部分的な「スキル」だけではまったく足りません。部分的なスキルだけでは、相手のマイナスをゼロにすることはできても、そこからプラスアルファの価値は生み出せないのです。

相手のことを理解したうえで、部分的なスキルだけではなく全体を統合し、単なる1+1=2ではない、スキル(打ち手)の組合せや順番をブレンドする「センス」が必要になってきます。

世の中には、プレゼン、プログラミング、財務、語学、マーケティングなど「スキル」を向上させる学習機会は山のようにあります。学校で習う授業はすべてがスキル習得のためのものと言っても過言ではないでしょう。一方でセンスはどうすれば身につけられるのでしょうか。

その前に、そもそもセンスとは何なのかを考えてみましょう。

「スキル」は言語化やマニュアル化ができて再現性があり、誰がやっても同じような結果が約束されている技術や型のことです。それに対して「センス」とは属人的であり、言語化が難しく、置かれた文脈によって評価が変わる感覚的なものです。

センスを考える取っ掛かりとして「おしゃれな人」を思い浮かべてもらうといいかもしれません。TPOによってシャツやパンツ、靴、バッグなどのサイズ感や色を様々に組合せ、全体として「いい感じ」にするのがおしゃれな人です。この「いい感じ」はファッション誌に書いてあるマニュアル通りにしてもなかなかうまく出せません。言い方はアレですが、ダサい人はいつまでたってもダサい。もっと言えばおしゃれな人と同じものを着てもなぜかダサい。

「仕事ができる」言い方を変えれば「相手が感動する成果を出せる」ようになるためには、この「おしゃれな人」のような、「センス」が必須です。スキルも大事ではありますが、例えばファッション誌のノウハウをいくら集めても、残念ながらおしゃれな人にはなりません。少しはましになる程度で、成果は頭打ちになります。結局、スキルはその都度考えなくてもよい「作業」であり、スキルをブロックのように積み重ねても感動する成果には結びつかないのです。

では、センスを磨く、また身につけるにはどうすればいいのでしょうか。私はセンスのある人(と自分が感じる人)の一挙手一投足を実際に見て、感じて、真似することが一見遠いようで近道だと考えています。共に過ごすことで、スキルの寄せ集めのような点の集合でなく、線あるいは面で捉えることができ、さらにはセンスの本質を感じ取れるのです。

まずは身近にいる「仕事ができる人」をモデルとして全体から細かい部分までを観察してみましょう。何をして何をしていないのか、どんな順番でやっているのか、何に時間を使っているのか。様々な視点で観察するとかなりの気づきがあります。そこから、自分なりに仕事ができる人を「言語化」すると、必ず自分にとっての財産となります。

 

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