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儲かったとき、社長が取るべきアクション

SPECIAL

オルタナティブ経営コンサルタント

合同会社オフィス西田

チーフコンサルタント 

カーボンニュートラル、SDGs、サステナビリティ、サーキュラーエコノミー、社会的インパクト評価などへの対応を通じた現状打破と成長のための対案の構築と実践(オルタナティブ経営)を指導する。主な実績は、増客、技術開発、人財獲得、海外展開に関する戦略の構築と実現など。

新年が過ぎると、多くの会社では4月からの新しい年度に向けた計画の取りまとめなどの仕事が本格化します。また営業的には1月~3月が第4四半期という会社も多く、そういう会社では決算に向けた追い込みが本格化することと思います。一昨年来続くコロナ禍の影響が各方面に渡って見受けられる昨今ですが、いち早く変化に対応できた会社はその成果を得る段階に来ています。

「今期は何とかなった。」経営者として、決算期にそう実感できる状況ほど安心を感じる一瞬はないと思います。それまで24時間常に感じてきたプレッシャーを、たとえひと時にせよ忘れることができる瞬間です。それまでの苦境を脱してほっとしたくなる気持ちはよくわかるのですが、実はこの時こそ、次の勝負へと打って出るための意思決定をするベストタイミングなのです。

規模の大小はあるにせよ、企業体として運営されている団体が財務的に「何とかなる」には、一定比率以上の付加価値が市場に受け入れられる仕組みを持つことが不可欠です。ほっとしたくなる気持ちとは、その仕組みが現実として稼働し始めたという実感を表すものです。

企業の明日を考えるなら、実証された仕組みについて①補強する、②拡張する、③横展開する等の手をいち早く打つことが経営の基本になるわけです。

このうち①の「補強する」については、今期は良かったが来期以降に条件が変わればその先は保証の限りではない、というような弱点を補う手立て、と考えていただければ良いでしょう。コロナ禍でネット通販が伸びた今期は何とかなったが、路面店が復活し始める来期以降はどうなるかわからない、というような場合がこれにあたります。コロナ禍に対応した顧客の購買行動が会社の運命を握る、というような不確かな状況から脱却するための手立てが「補強する」に該当します。

つぎに②の「拡張する」については、人員増強などにより、これまで東京都内に限られていた商圏を一都三県まで拡げる、というような場合がこれにあたります。採用や教育訓練などの準備工期を考えると、新しい年度の取り組みは待ったなしの段階に来ていると言えます。

最後に➂の「横展開する」がありえます。関東から中部・北陸・東北へ、更には西日本や北海道へと事業を展開してゆくパターンです。この時に頼りになるのが「FCチェーン」だったりします。急速にビジネスを展開したい場合には、頼りがいのある相手と組むことを選びます。

自社は今、どちらを向ているのか。その先に何が待っているのか。このあたりを総合的に判断して、補強・拡張・横展開の中から最もふさわしいと思われるオプションを選択し実行するのです。

勝利要因は、「早め早めの意思決定」に尽きると思います。せっかく前年度を黒字にしたばかりなのですが、まだここでは休めないと思って間違いありません。ここで一度我慢しておくことで会社は強く大きく育ちます。そうなった暁には、経営者の特権としてゆっくり休める時間を確保してください。

儲かったとき、もう一我慢して大きくなろうとする経営者を、当社はいつも全力で応援しています。

 

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