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複数事業化でファミリービジネスをグループ経営に転換せよ!

SPECIAL

銀行活用で新規開拓コンサルタント

株式会社結コンサルティング

代表取締役 

銀行活用で新規開拓の仕組みづくりを行うスペシャリスト。31年間の銀行員経験で、法人4,000社以上を担当、審査部担当者としての企業審査は1,000社超の実績を誇る金融のプロフェショナル。
売上が倍増した雑貨メーカー、バックメーカー、新事業を立ち上げた化粧品メーカー、更には海外進出に成功した事例など、累計で100社以上の会社を成功に導いた実績を持つ。

「同族会社の二代目になり、5年ほど経ちました。先代が築いてきたものを、さらに発展させていきたいと思っているのですが、重要なポジションは年上の親族で固めてしまっているので手が出しづらい状況です。ただの前例踏襲しかしていませんので、このままでは発展が望めません。私なりの考えを経営に反映させていきたいのですが、何かよいやり方はありませんでしょうか?」──飲食関連事業経営の二代目経営者の方からのご相談です。

以前は、大手企業の営業マンとしてご活躍されていたとのことですが、先代であるお父様からの要請のより5年前に二代目経営者に就任。最初は、右も左も分からない状況であり、3年様子を見てから自分なりの経営にしていこうと考えられていましたが、緊急事態宣言などもあり、特に動けず・・・

足元の状況が落ち着いてきたことから、当初考えていた通りに自分なりの経営に舵を切りたいとのことでご相談をいただきました。

現在、直営数店舗で営業されており、従来からのやり方が定着していて固定客もいることから、原材料の高騰などがあるものの堅調な業績は見込める。ただし、新商品の開発・投入もほとんどなく、業績拡大は期待できないとのこと。

二代目としては、同族経営の利点である意思決定が早く自由度が高い経営により、直営店舗のスクラップ&ビルド、フランチャイズ展開、新規業態への進出・M&A、OEMによるセントラルキッチンの稼働率向上、内装コンセプト&工事、などの事業展開をチャレンジしたいとのこと。

確かに、同族経営(=ファミリービジネス)のメリットとしては、意思決定の早さと経営の自由度が主なものですが、親族がお金に関する重要なポジションにあてられることが多く、今回の二代目経営者のように代替わりした際にはデメリットになることが結構あるのです。

お金に関する重要なポジションを守ることだけしか考えておらず、文字通り「金庫番」になっている親族が如何に多いことか・・・これが原因で企業が成長・発展しない事例もたくさん見てきました。

企業としての事業拡大・発展にはつながらず、事業承継の際に親族間の争いが勃発したり、二代目経営者が自由にお金を動かしたり使うことができなくなったりすると、企業としての事業拡大・発展は難しくなります。

ただの「金庫番」ではなく、同族経営の全体像をつかんだ「お金の知識」、事業拡大・発展のための「ファイナスリテラシー」を持った「お金の右腕」を持つことができれば、その企業は間違いなく長期的に事業を拡大・発展することができるようになるのです。

同族経営には、ファミリー企業間でのお金の融通や親会社と子会社のバランス、表面的な給与と実質的な給与、ファミリー企業全体での節税、自社株や承継時の資金調達をどうするか…など、押さえるべきポイントが多くあります。

これらのポイントを押さえるか否かで、その後の事業拡大・発展の度合いは天と地ほどの差になるのです。5年後、10年後と長期になればなるほどその差が拡大していきます。

今回ご相談いただいた二代目経営者の場合、これまでと同様のやり方であれば、「金庫番」である親族がネックとなり、直営店舗のスクラップ&ビルド、フランチャイズ展開、新規業態への進出・M&A、OEMによるセントラルキッチンの稼働率向上、内装コンセプト&工事、などの展開をチャレンジすることは出来ないでしょうし、押し切ってチャレンジしたとしても抵抗勢力になってしまい納得のいく結果は得られません。

このような事態を回避するために、チャレンジしたいことをそれぞれ事業化&子会社設立し、「金庫番」ではなく「お金の右腕」を育て上げるとともに、ファミリービジネスをグループ経営に転換することが有効です。

チャレンジしたいそれぞれの事業、直営店舗のスクラップ&ビルド、フランチャイズ展開、新規業態への進出・M&A、OEMによるセントラルキッチンの稼働率向上、内装コンセプト&工事、などをそれぞれ事業化&子会社設立、「お金の右腕」を育て上げることで、それぞれの事業で独立採算での管理ができる子会社が複数できるのです。さらに、これら子会社を統率して、グループ経営に転換することで、これまでの数倍から数十倍の規模に成長できるようになるのです。

イメージしてみてください。あなたが経営者としてやりたい事業をやりたいようにできるだけでなく、事業規模がこれまでの数倍から数十倍になるのです。それだけではありません。ファミリービジネスの事業繁栄に必須となる「お金の右腕」を育てることが可能になることで、グループ経営の経営基盤・人員構成も盤石なものになっていくのです。

実際、上場企業でも5割以上がファミリービジネスとなっています。トヨタ自動車の豊田家、パナソニックの松下家、サントリーの鳥井・佐治家など、日本を代表する大企業はどれもファミリービジネスとなっているのです。

ファミリービジネスの下記メリットを理解して、素早い意思決定をするとともに、果敢な行動で勝負していきましょう。
✅創業者の経営理念などが社内に徹底しており、連帯感がある
✅短期的な収益を目指す必要がなく、長期的な視点で経営が可能
✅所有と経営が一体であり、スピード感を持った運営が可能

ただし、「お金の右腕の謀反」には十分にご留意ください。信頼して任せていたのに・・・となってはグループ経営どころでなく、最悪の場合には、会社の乗っ取りなどという結果になります。このため、「謀反を起こさせない」ために、縦串横串のチェックが機能する経営体制をつくり、きちんと「お金の右腕」をしつけていきましょう。

時代が違うという方もいらっしゃるかもしれません。しかし、成功をつかんだ経営者はいずれも、どんなに困難なことでも、できるまで工夫してやり続け、道を切り拓くことを実践されてきました。

緊急事態宣言下は言わずもがな、阪神大震災、リーマンショック、東日本大震災・・・
いろいろな困難が襲いかかってきても、その度に、たくさんの経営者が「ピンチはチャンス!」と捉え、ここまでやってきました。

○○○だから難しい、○○○だからできないのではなく、閉塞感が強い今の状況だからこそ、二代目経営者であるあなたがワクワクできる挑戦をして、「ピンチはチャンス!」に変えて打ち勝ち新たな道を切り拓いていただきたい。

二代目経営者として、あなたが経営者として良いと考えることにどんどんトライしてください。トライすればするほど、重要なポジションにある年上の親族を含めたあなたの周りの状況が変化してくるはずです。

経営者としての醍醐味を味わい尽くすためにワクワクできる挑戦をし、トライ&エラーの繰り返しが成長の糧になると信じている方々と一緒にこの時代を乗り越えていきたいと考えております。

あなたも経営者として、「お金の右腕」を育て上げ、複数事業化でファミリービジネスをグループ経営に転換することで、これまでの数倍から数十倍の規模に事業拡大を図りませんか?

 

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