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ようやく開国!成長著しいアジア需要を取り込むために..

SPECIAL

東南アジア進出コンサルタント

KJグローカル経営事務所

代表 

国内企業向けの、東南アジア市場進出の戦略・実務コンサルタント。大学卒業後20年以上の間、メーカー・商社・公的機関にて海外ビジネス(主に東南アジア・中国)に従事。東南アジア市場におけるマーケティング・拡販業務を成し遂げた後、大手自動車関連メーカーにて同社中国初の販売会社(ディストリビュータ)を立ち上げ、人事・財務・企画等の管理部門の統括などを歴任。その後、食品/アルコール・伝統工芸品・医薬品/医療機器など多岐に亘る業種のアジア市場開拓支援を経て、2018年にKJグローカル経営事務所を設立。現在同社代表。

2022年10月11日から、我が国の新型コロナウイルスに対する水際対策が大幅に緩和。具体的には、入国者数の上限撤廃、外国人個人旅行者の入国制限が解除されています。一部にはまだ水際対策を厳格に維持している国/地域も存在しますが、いよいよ約3年ぶりに【ヒトの移動】も活発になるのは間違いないでしょう。今回は「成長著しいアジア需要を取り込むこと」をテーマにします。

中小企業がアジア需要を取り込む主な手段としては、【アウトバウンド】と【インバウンド】の2つがあります。【アウトバウンド】とは輸出などに代表される「日本からアジア各国に向かっての外側への動き」です。逆に【インバウンド】とは「アジア各国から日本に向かっての内側への動き」で、輸入やアジア各国からの旅行者へのビジネス対応などがこれにあたります。

当事務所では中小企業経営者の方々から様々なご相談を受けますが、多くの経営者の方々に不足していると思われるのは「鳥の目思考(俯瞰思考)」です。具体的に1つ挙げますと、アジアの主な国/地域の「長期休暇」は日本の時期とは大きく異なります【下記に一例】。 どこの国/地域でも法人ビジネスや消費者の積極的な活動は、それぞれ自らの年間カレンダーに大きく左右されるのは考えてみれば当然のことです。

(1)シンガポール

旧正月:1月下旬~2月中旬、聖金曜日:4月初中旬、メーデー:5月初旬、断食明け祭日:年度により変更、仏誕節:5月中下旬、メッカ巡礼祭:7月中下旬、独立記念日:8月初旬、クリスマス: 12月下旬 など

(2)ベトナム

旧正月(テト):1月下旬~2月中旬、フン王記念日:4月中下旬、南部解放記念日:4月下旬、メーデー:5月初旬、建国記念日:9月初旬 など

(3)タイ

旧正月(ソンクラーン):4月中旬、レイバーデイ:5月初旬、仏誕節:5月中下旬、三宝節/入安居:7月中下旬、ブミポン大王命日:10月中旬、憲法記念日:12月初旬 など

(4)インドネシア

ムハマッド昇天祭:3月初中旬、旧正月(イムレック):2月初中旬、キリスト受難節:4月初中旬、断食明け祭日:年度により変更、イスラム暦新年:年度により変更、独立記念日:8月中旬 など

(5)中国/大陸

旧正月:1月下旬~2月中旬、清明節:4月上旬、労働節:5月上旬、中秋節:9月上中旬、国慶節:10月上旬 など

(6)台湾

旧正月:1月下旬~2月中旬、清明節:4月上旬、中秋節:9月上中旬、国慶節:10月中旬 など

(7)香港

旧正月:1月下旬~2月中旬、キリスト受難節:4月初中旬、清明節:4月上旬、復活節:4月初中旬、中秋節:9月上中旬、国慶節:10月上旬、聖誕節(クリスマス):12月下旬 など

[注意] 休暇日数は上記期間中の単日もしくは数日間

 

「アジアビジネスを積極的に展開していきたい」と公言しているにもかかわらず、自国(日本)の年間カレンダーによる都合だけで、【アウトバウンド】や【インバウンド】ビジネス戦略を立てていませんか?新型コロナウイルスによる水際対策からの「開国」を迎えた今、改めて自社のターゲット国/地域を「鳥の目思考(俯瞰思考)」で捉えた戦略を立案してみては如何でしょうか? 

 

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