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第74号:1人粗利が1千万円以下なら、次の一手は社員を増やすことではなく1人粗利を上げることである

SPECIAL

1人粗利最大化事業づくりコンサルタント

株式会社ポリフォニアコンサルティング

代表取締役 

経営の最重要指標である「1人粗利」を極限まで高める手法の指導に特化した専門コンサルタント。徹底的に“数字”で先導する事業/組織設計による、1人粗利が「増えるべくして増える仕組み」を導入指導する専門機関。事業活動、組織活動をダイレクトに数字に接続していく「BLACKメソッド」を独自開発し、“勘やセンス”ではなく“科学と論理”による再現可能な1人粗利最大化構造を体系化。氏が関わった経営者からは「本当に1人粗利とお金が増えた」「実務感が半端ではない」「勇気ある意思決定ができるようになり経営が楽になった」「あくせくしないゆとりある経営を手に入れた」と絶大な反響が寄せられている。

「シライ先生、来月1名退職が出ます。せっかく立てた計画も、いきなり修正を迫られそうです」製造業を営むM社長のお言葉です。

M社長は続けます。「採用をしたいのですが来てくれるかどうか・・このまま社員が減り続けるようなら、事業規模を縮小して利益を出すという方向も考えた方が良いでしょうか?・・・」

私は数値資料を机上に並べ、静かに申し上げました。「縮小する必要もなければ、社員を採用する必要もありません。計画通り進めてください」と。感情ではなく、数字が示す事実に従うべき局面です。

M社の1人粗利は650万円、月50万円です。賃金は社会保険を含め月30万円。粗利50万円のうち6割が賃金に消え、1人が生む経常利益はほぼゼロに近い状態です。

ここで社員を1名採用すれば、確かに月50万円分の仕事は捌けるでしょう。しかし、それだけです。経常利益を生まない単位が1つ増えるだけで、会社の体力はほとんど強くなりません。

1人粗利が低いまま人数を増やすことを成長とは呼びません。それは肥大です。利益が増えなければ運転資金は常に逼迫し、賃金も上げられず、結局は採用も難しくなります。

逆に1人粗利が1千万、2千万と上がればどうでしょうか。1人当たりの処理能力が高まり、賃金を上げながら経常利益も増やせます。少し計算すれば誰でも理解できる構造です。

それにもかかわらず、業績を伸ばしたいと考えた瞬間に「人を増やす」という発想になるのはなぜでしょうか。そこには深く根を張った「固定観念」が存在します。

「この工程は○○人必要」「この仕事は〇日かかるもの」「この業務は○○が担当すべきもの」といったような「思い込み」です。その思い込みの根幹は、会社の数字を正しく観ていないところからきています。

自社の1人粗利も、時間粗利も見ていない。他社との比較もしていない。受注量や社員数だけが増え、最も重要な生産性指標が低下していることに気付かないのです。

それは贅肉ばかりが増え、内臓が弱り切っている状態に似ています。外形は大きくなっても、体力は落ちている。業績や資金繰りが苦しくなるのは当然の帰結です。

1人粗利が1千万円に満たない理由は明快です。「この仕事はこういうものだ」という固定観念が、生産性の低さを見えなくしているのです。

ではどうするのか。答えも明快です。固定観念を外し、徹底的に数字で詰めるのです。「この工程で時間粗利を2倍にするには?」「この仕事を半分の時間で終えるには?」と問い直すのです。

仮にある工程の生産性が2倍になり、別の業務が半分の時間で終われば、単純計算で1人粗利は倍増します。魔法ではありません。構造を変えるだけの話です。

「そんな方法があるのか」と疑問の声が上がりそうです。しかし断言します。必ずあります。そして多くの場合、その糸口は驚くほど単純です。

まずタイムウォッチを片手に現場に行ってください。そして、現場の人々がどのように時間を使っているかを計測してください。1人粗利が1千万円に届いていないなら、あなたが普段思っていたのとは全く違う現実がそこに展開されていることに気が付くはずです。

固定観念を取り払い、現場を数値化するのです。そのデータを前にすれば、何を変えるべきか、どんな仕組みが不足しているかは自然と浮かび上がります。

M社長は「嫌々ながらも」これに取り組みます。そして現状を嫌というほど見せつけられたM社長は、どんな仕組みが足りていなかったのか、数日で気が付くことになります。

あなたは、これからも固定観念の中で現場を放置しますか?それとも数字を元に固定観念を取り払い、1人粗利を飛躍させていく仕組み作りに着手しますか?

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