透明資産経営|なぜ、朝の空気感が会社の一日を決めるのか?
こんにちは!企業の空気をおカネに変える専門家、透明資産コンサルタントの勝田耕司です。透明資産とは、業績に影響する「空気感」を意図的に設計し運用する仕組みのこと。透明資産を取り入れた透明資産経営は、お客様との絆が深まり、従業同士の信頼関係が築きあげられ、商品・サービスの独自性が強化されます。そして、持続的成長につながる経営の仕組です。
ー一日の良し悪しは、最初の数十分で決まっている
会社の一日は、朝、社員が出社してくるところから始まります。この始まりの時間に、どんな空気が流れているか。──そこに、ほとんどの経営者は無頓着です。しかし、現場をよく見ると、面白いことに気づきます。朝の空気が良い会社は、その日一日、現場の動きが軽やかです。社員の表情は明るく、声がよく出て、お客様への対応にも張りがある。逆に、朝の空気が重い会社は、一日中、どこか沈んだ雰囲気が漂う。ミスが増え、対応はぎこちなく、社員同士のやりとりもどこかとげとげしい。
不思議なことに、朝の最初の数十分の空気が、その後の何時間もの仕事の質を、静かに支配しているのです。朝に重い空気を吸い込んだ社員は、その重さを引きずったまま一日を過ごす。朝に明るい空気を浴びた社員は、その明るさをお客様にまで届けていく。なぜ、朝の空気が一日を決めるのか。それは、人がその日最初に感じた空気を基準にして、一日の心の状態を決めてしまうからです。
ー朝の空気は、その日の「感情のスタート地点」になる
ここに、人の心の仕組みがあります。人は、その日最初に置かれた感情の状態を、一日の出発点として引きずる傾向があるのです。朝、出社して最初に交わす挨拶。社長や上司の表情。職場に漂う雰囲気。──これらを通じて、社員はその日の心のスタート地点を決めます。温かく迎えられ、明るい挨拶を交わせば、「今日もやろう」という前向きな気持ちで一日が始まる。逆に、誰からも声をかけられず、社長が不機嫌そうに座っていれば、「今日も気が重いな」という沈んだ気持ちで一日が始まります。
そして、いったん決まった心のスタート地点は、その日のすべての行動に影響します。前向きに始まった日は、困難にも粘り強く向き合え、お客様にも自然と笑顔を向けられる。沈んで始まった日は、ささいなことでつまずき、対応も投げやりになりやすい。つまり、朝のわずかな時間の空気が、その日一日の社員の感情と行動を方向づけ、それがお客様への対応の質を通じて、業績にまで影響していくのです。朝の空気は、一日の土台。土台が傾けば、その上に積み上がるものも、すべて傾いていきます。
ー朝が決める「3つの流れ」
朝の空気は、その日のどんな流れをつくるのか。3つお伝えします。
1つ目の流れは、「社員同士の関わり方」です。朝、明るく挨拶を交わし合った日は、その後も声をかけ合い、助け合う空気が続きます。逆に、朝から無言ですれ違う日は、一日中、互いに距離を取ったままになる。朝の最初のやりとりが、その日の社員同士の関わりの温度を決めるのです。
2つ目の流れは、「お客様への向き合い方」です。朝に前向きな空気を浴びた社員は、お客様にも自然と温かく接します。心に余裕があるからです。一方、朝から沈んだ空気の中にいた社員は、お客様への対応にもその沈みが滲み出る。社員が朝に吸い込んだ空気は、その日のうちに、お客様へと手渡されていきます。
3つ目の流れは、「ミスやトラブルへの強さ」です。前向きな気持ちで始まった日は、問題が起きても冷静に対処でき、立て直しも早い。沈んだ気持ちで始まった日は、小さなつまずきが連鎖し、ミスがミスを呼ぶ。朝の空気は、その日の組織の「打たれ強さ」さえ左右するのです。
ー朝の空気をつくるのは、言葉と社長の佇まい
朝の空気を決めるものは、難しい仕組みではありません。出社時に交わされる挨拶という言葉と、社長や上司の佇まいです。朝、社員が交わす挨拶に、温かさがこもっているか。社長自身が、明るく穏やかな表情で一日を始めているか。重い朝の空気は、挨拶が形だけになり、社長の佇まいが沈んでいるサインです。朝のわずかな時間に、温かい言葉と明るい佇まいを整える。それだけで、その日一日の空気は、大きく変わります。
ー朝の数十分を、意図的に整える
では、経営者は何を変えればいいのか。特別なことは要りません。朝の数十分を、意図的に整えることです。まず、社長自身が、誰よりも明るく挨拶をする。社長の朝の佇まいは、その日の組織全体の空気の出発点になるからです。次に、社員一人ひとりに、名前を添えて声をかける。「おはよう」のひとことに、心を込める。そして、朝に重い話や叱責を持ち込まない。一日の始まりは、まず前向きな空気で満たす。──朝のわずかな投資が、その日一日の働きの質を、大きく引き上げます。
ー一日は、朝の空気から始まっている
最後に、経営者にお伝えしたいことがあります。会社の一日の質は、業務が本格的に始まってからではなく、朝、社員が最初に空気を吸い込んだ瞬間から、すでに決まり始めているということです。今日、自社を振り返ってみてください。あなたの会社の朝は、温かく、明るい空気で始まっているでしょうか。それとも、重く、沈んだ空気のまま、一日が動き出していないでしょうか。朝の数十分を、意図的に明るく整える。それが、その日一日の働きを、そしてお客様への対応を変える、最も確実で、最も静かな一手なのです。
ー勝田耕司
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