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なぜ日本のホスピタリティは世界一と言われるのか?

  ホスピタリティビジネス 船坂光弘 SPECIAL
船坂光弘 SPECIAL

ホスピタリティビジネスコンサルティング

ザ・ホスピタリティチーム株式会社 代表取締役 船坂光弘

「お金になるホスピタリティビジネス」構築の専門コンサルタント。ホテルやウェディングビジネスのみならず、異業種のホスピタリティを軸とした新ビジネス立ち上げも指導。


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この度の九州での震災で被害に遭われた皆様に心よりお見舞い申し上げます。

東北の大震災の時もそうでしたが、今回の震災に関しても海外メディアから日本のホスピタリティに対する絶賛の声が届いています。

それは、おにぎり1個の救援物資の支給の時も我先に奪い合うのではなく、整列して秩序が守られているという点です。

また、こんな過酷な状況の中でも避難所のスリッパや靴が揃えられていたり、ゴミの分別もきちんとされていて、こんな状況下で言い争うことも、わめき立てることもしない日本人の国民性が、海外の方から見ると衝撃に映るようです。

これだけではなく、日本のホスピタリティは世界一と言われています。

例えば、東京ディズニーランドは世界のディズニーランドの中で世界一のホスピタリティと言われています。

その理由は、日本の国民性にあると言われています。

日本はそもそも農耕民族であり、村などで集団で収穫した実りを皆で分け合って生き抜いてきました。

『自分だけ良ければそれでいい』のではなく、相手を尊重して第一に考える文化が根付いており、相手の幸せが自分の幸せであるというホスピタリティの考え方の素地が日本全体に培われてきたのです。

もうひとつは、聖徳太子が制定した十七条憲法の影響も大きいと言われています。その中に『和を以て貴しと為す』という言葉があり、諸説は色々ありますが、協力・協調・協和が何事よりも大切であるといった意味です。

このようなことからも日本人が『自分自分』ではなく、皆で協力、協調、協和する考え方が日本人にとっての大切な価値観であることが伺えます。

そもそも『日本=和』であり、日本食は和食、日本の紙は和紙、日本語に訳すことは和訳です。

『和』とは、互いに相手を大切にし、協力し合う関係にあることです。

この言葉からも、自分ではなく、相手のことを主体的に考え行動するホスピタリティの考え方が如何に日本人の価値観や文化、風土に根付いているかが伺い知ることができます。

この日本人が培った文化風土が、このような非常事態の時にも垣間見れる日本人は素晴らしい国民であると誇りに感じます。

一方で、その日本人として大切な価値観や文化、風土が失われつつあるとも言われていること事実です。

企業経営において、先日もある自動車メーカーの燃費のデータ改ざんや、賞味期限切れの食品を転売していたり、自分達の利益のことしか考えていない企業もあることも事実です。

マネジメントにおいても、成果主義、効率化、リストラなど、売上・利益への拘りばかりを感じます。

日本には近江商人の『三方良し』という言葉があります。

『売り手良し、買い手良し、世間良し』という意味ですが、どれかだけ良いのではなく、3つが良くてはじめて商売になるということです。

このグローバル社会において、世界の中での日本のホスピタリティは大きな強みとなり、この強みを世界の中で生かさない手はありません。

しかし、一方では、この強みを自ら捨てている日本もあることも事実です。

日本にとって、日本人の誇りや価値観、文化を守り抜いて、これからの時代を生き抜く覚悟が問われています。


【経営コラム】ホスピタリティで新ビジネスを生み出す視点
船坂光弘

ホスピタリティビジネスコンサルティング

ザ・ホスピタリティチーム株式会社代表取締役

船坂光弘

執筆者のWebサイトはこちら http://www.thehospitalityteam.jp/

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